21世紀の縄文人を目指す男の記録


by jhomonjin
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失われつつある風景・・・日本が消滅する日・・・その2

大昔の地殻変動により、日本列島を地質的に東西に分けるフォッサマグナが形成され、その西日本と東日本の境目がちょうど糸魚川だ。糸魚川・静岡構造線である。
去年は市内に点在するこのフォッサマグナの露頭などが国内初のナショナルジオパークに認定されて、なんの変哲も無いありふれた地方都市が地域活性化に色めき立っている。
フォッサマグナを境に東西が分かれるのは地質構造だけでなく、その影響で源氏蛍の発光周期や植生も分かれるのだと、小学校で習った記憶がある。
面白いことに、縄文の昔から方言や民具、風俗など、文化的にも東西の境なのだそうだ。

また日本国内では電気の周波数が東西で50Hzと60Hzと違っているが、これは明治の頃に各地に出来た発電所が、電気の周波数を東西で統一しなかった事が原因で、何かと不便なので統一しようという機運もあったようだが、古くからある糸魚川の水力発電所が問題となって統一出来なかったらしい。
つまり東西日本の電気の周波数の違いも糸魚川が境目。
その関係から、JR西日本管轄の日本海側の北端も糸魚川駅である。新潟県にJR西日本の駅があるのも不思議だ。
糸魚川駅を新潟方面の北に向かう電車は、駅を出てから5分ほどで車内の電気が一時的に消えてしまうのは、電気の周波数を切り替えている為なのだ、といつか鉄道マニアの同級生が言っていた。
面白いではないか。大昔の地殻変動が自然科学的にも、人文科学的にも、産業にまで影響を残しているのだ。

その糸魚川駅も、これから新幹線が開通する事で大きく様変わりする。
地元のランドマークであった赤レンガ造りの車庫が解体されるのである。
新幹線の駅舎新設が主な理由。移設しようにも老朽化と採算の問題で、一部のみ保存して解体されるのだ。
糸魚川に帰省する度に、この古風で洒落たレンガ車庫を見ると、なぜかほっとしたものである。
近所の糸魚川小学校の生徒達は写生大会になると、よくこのレンガ車庫を格好のモチーフにしていた。
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郷愁の糸魚川駅レンガ車庫
小学校の入学式の帰り道、ここで蒸気機関車が煙を吐いていたのを覚えている。あの日が北陸線最後の蒸気機関車の運航日だった、と大人になってから聞いた。

先週はそのお別れセレモニーがあって、大勢の鉄道マニアが集まったらしい。
そしてその跡地には、全国どこでも似たような味気ないコンクリート製の新幹線駅が出来るのだ。寒々しい乾いた風景になる予感がする。

話しは変わるが、だいぶ前に都内にある江戸時代から続く、ある寄席(ヨセ;年中無休の落語の演芸場)が、経営困難で閉鎖される時にも、大勢のファンが詰め掛けたそうだ。
最終公演が終わり、寄席を出てからも別れを惜しんで帰らないファンに向かって、落語家の立川談志が「仕舞いになってから慌てて来ンじゃねえ!お前ぇらが来ねえから潰れたんじゃねえか!」と怒っていた、と聞いた事がある。

そこにあるのが当たり前に感じている人や動植物、物や風景も同じだろう。
朱鷺やミツバチ、メダカも絶滅危惧種になってから騒いでも遅いのだ。
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Commented by シンタロー at 2010-04-12 08:55 x
もったいない。始めて見ただけでもったいないと思うのだから壊してはいけん。日本人て竜馬伝とか古民家再生とか、歴史や伝統がすごく好きなくせになぜかあっさりこわすね。人が来るとか金になるとか関係ないのに。俺が買うけん、いくらか聞いといて。
Commented by jhomonjin at 2010-04-12 19:18
レンガ車庫買いたいのか?
一体、何所に置くつもりなんだ?まずガラクタを片付けてから置くスペースを確保できるかどうかよく検討するように。
それとカミサンに相談したんだろうな?後で怒られても知らんケンね。お前ぇとこのカミサンは怖いかんなぁ。
by jhomonjin | 2010-03-25 21:33 | 失われゆく風景 | Comments(2)