21世紀の縄文人を目指す男の記録


by jhomonjin
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田植え80%終了!・・・自然農は方法論に非ず、に気付く。

今日も晴天だが肌寒い一日だった。
やっちゃんが朝から手伝いに来てくれた。
彼のお陰で仕事が飛躍的に進んだ事もあるが、彼の助言で大きな気付きがあった。

俺の経験した不耕起の田植えは、山梨県の長坂町(現北斗町)にある自然農法の農家での手伝いである。
最近は有名になりつつあるMさんという自然農法家の処で研修生として、Mさんの本家であった現在は無人の築100年の農家に一人で住んでの農業体験だ。

そこの田畑は、八ヶ岳と甲斐駒ケ岳、富士山が同時に見える風光明媚な場所で、田んぼは山地を開拓したダンダン田んぼで、砂質の多い乾いた田んぼだった。
水さえ入れなければ、すぐにでも畑に転用も出来るし、水を入れたら入れたですぐ抜けてしまう、いわゆる「ザル田」である。

ところが俺の家の田んぼは平地の粘性土壌の田んぼで、水気が多く不耕起の田んぼであっても、水を入れる前から田植えが出来そうな湿田だ。

田植えをするのに作付け縄を作った、と前に書いた。
Mさんの所でもそうしていたし、その師匠格である川口由一の著書「自然農・栽培の手引き」(南方新社)にもそう書いてある。

通常の田植えは、田起しと代かきをして田んぼを水平の沼状にしているので、田植えの前には田植え定規や田植え枠といった道具で、田んぼ表面の柔らかい泥に田植えの目安にする格子模様を押し付けていく事が出来る。
その格子の交差点に田植えをしていく訳だ。

不耕起の田んぼでは、田起しと代かきをしていないので、田んぼ表面は雑草だらけの硬めの泥土になっている。したがって格子模様を付けていく事が出来ないので、作付け縄と定規が必要になってくるのである。

初日は作付け縄を張って定規に合わせての田植えだったが、今朝やっちゃんはこの湿田では効率が悪いと考えて、控えめに「俺のオヤジは手で田植えをしていた頃は、レーキ状の木で作った櫛で最初に線をい引いていましたが、そっちの方が効率が良くないですか?」と言ってきた。

なるほど、言われてみればMさんの所の様な乾いた田んぼなら作付け縄と定規が必要だろうが、俺の家の田んぼの様な湿田なら最初に作付けの線を引いてしまえば、あとは苗を植えていくだけだ。
即刻採用とし、すぐさま車で家に返り端材をかき集め、横木に条間である一尺五寸(約45cm)間隔で先を尖らせた木の歯を固定してゆく。持ち手をT字に付ければ完成だ。
急いで田んぼに帰って試してみる。この間、往復と製作時間を含めて三十分の早業だ。
大工仕事が得意で、端材を捨てずに取っておくとこういう時は便利だ。
野球のグランドでT字の道具でマウンドを均す時に使うトンボに、櫛の様に一定間隔の歯を付けただけだ。
使ってみると確かに早い。
これで縦の線は引けた。あとは引かれた条間の線に沿って、株間を一尺間隔(約30cm)の目見当で苗を植えていけば良い。
この目見当で、という所が気に入った。
人間の身体感覚が介入する余地が残った作業は愉しい。
当然、俺とやっちゃんでは一尺と感じる長さは違うし、俺にしても同じ長さを保持出来ている訳は無く、そのバラバラ具合が素晴らしいと思うのだ。

そう、バラバラなのは人間らしさ故であって、機械でない証拠だろう。
機械的でない作業をする事は何故か愉しい。
人間性の復興だ。名付けて田んぼルネッサンス!
シンクロナイズドスイミングを観ても、俺は美しいと感じない。
何故、うら若いお嬢さんにロボットの様な一糸乱れぬ演技を求めるのだろう?
あれが美しいと思える人、手を挙げて!

基本的に条間の一尺五寸さえ守っていれば、草取りは楽なのだからこれでいいのだ。
江戸の乱れ植えと、近代の条植えの融合だ。
実際にこの方式で田植えをすると、速度も速いし、夢中になる位に愉しい。
大発見だ。
川口由一は、「自然農法は、農業の方法論ではなく、各人が農業と向き合い、気付きをしていく場の事です。川口式の農法論ではなく、自然の理に沿った農法なので、私は川口式農法とは名付けません。各人が各人の土地に合った農法を発見していかなければならないのです。それが自然農法の草分けである福岡正信さんの提唱する、粘土ダンゴ農法で失敗した私の気付きです。」と言っていた事が身に染みた。
興味ある人は、川口由一さんの著書「自然農から農を超えて」カタツムリ社をお読み下さい。

俺もやっちゃんのアドバイスで、自然農を方法論としていた事に気付いた。
さて、来週は田植えの残りと除草だ。やっちゃん、ご苦労様。そして有難う!

追記
という訳で、来週の土日は浅草の三社祭りだけど参加出来なくなりました。
シンタロー、マッチャン、そして浅草の皆さん、連続出場記録は15年で途切れてしまいますが、来年はきっと参加します。今年は越後から応援しとりますケン!
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Commented by まっちゃん at 2010-05-09 23:06 x
あら残念!
そういうオイラも土曜日は仕事なんで浅草入りは夜からなんですけどね・・・。
Commented by (="=)Vにゃお at 2010-05-10 19:59 x
なんてへっぴり腰なんだ  なのに今日は一丁前に筋肉痛です でも気分爽快!!心地よい疲労感です それにしてもおでこが写ってなくてよかった~(*^^*)
Commented by jhomonjin at 2010-05-16 00:27
おでこだけの問題じゃないよね。ムハハハッ。
かなり、このぅなんていうか、大変だよね!
でも美人なカミサンいるから、後はどうなってもいいじゃねえか。
逢った事ないけどさ。
俺はまだ独りモンだから気を付けねえとな!
by jhomonjin | 2010-05-09 20:45 | 田舎暮らし | Comments(3)