21世紀の縄文人を目指す男の記録


by jhomonjin
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縄文キッズ養成講座・・・土器作り

日本海縄文カヌープロジェクトは、丸木舟を作って800キロ離れた青森まで航海する為に設立した市民グループであることは何度か書いた。
ただ青森までの航海は目標の一つの節目であって、最終目標は縄文文化振興による世直し運動である。
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糸魚川市内の根地(ネチ)地区にある雪割窯は、京都からのIターン者の陶芸家である水野さんが独力で作った穴窯。水野さんの協力で今後は縄文土器講座をやっていく予定。先月作った縄文土器を11月20日にここで焼いた。

俺は子供の頃から、近代社会がこのまま右肩上がりで発展することや、未来世界に明るい展望があるとは思えなかった。
オカルトブームに育った影響だろう。
小学校の時には「日本沈没」「ノストラダムスの大予言」なんて終末映画が流行っていたのだ。
オイルショックもあったから、将来のエネルギー供給の危機感も子供ながらに抱いていた。
温暖化、異常気象、巨大地震、巨大津波、公害問題等々。
そういえば、当時はゴジラ映画が最盛期で、東京湾のヘドロから生まれたヘドラなんて怪獣もいた。
だから近代社会機構が崩壊してしまってもサバイバルできる技術として、戦前まで誰でも当り前にしていた生活技術に興味津々だったし、今でも電気やガソリン動力に頼らなかった時代の職人さんやお百姓さんの昔話を聞くのが好きだ。

そんなサバイバル的好奇心の果てに辿り着いたのが、鉄器すら無かった縄文時代の文化だ。
調べて、体験して、どんどんと深みに嵌っていった。実に面白いのだ。

例えば縄文土器作りは粘土遊びの好きな子供時代を送った人なら愉しくて時間を忘れるだろう。
石器作りは、刃物が好きな人なら絶対嵌る。
なんてたって自分の好きな大きさ、フォルムの刃物(といっても石器だが)が作れてしまうのだ。こんな芸当は鉄器だと道具一式を揃えないと無理だけど、石器作りは石器用の石やハンマーや砥石といった道具も全部自分で拾ってくる。
この作業だって宝探しみたいで愉しい。
それまで見向きもしなかった名前も知らない石が宝物に見えてくる。
それに糸魚川は鉱物の宝庫だし、糸魚川の蛇紋岩は石器素材として優秀で、県外の旧石器時代や縄文遺跡からも出土しているくらいだから、地の利は抜群なのだ。
火起こしは焚火が好きな人なら興味あるだろう。
特別な道具や場所も必要無いし、実際に出来ると友達に自慢できる。
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縄文土器は野焼きだから露天での作業になるけど、この日は雨が一日中降っていたので雪割窯を使っての焼成となった。その内に全天候型の野焼きができる東屋を作ろうじゃねえか!と話が盛り上った。誰もが炎をじっと見入ってしまう。


縄文文化のワークショップやると誰もが昼飯食うのも忘れて夢中になってしまう。大人が「我を忘れて」子供時代に帰って遊んでいるのだ。
だから「縄文キッズ養成講座」というネーミングで、来年度から定期的に縄文ワークショップを開催していく予定だ。
原発事故、地震、異常気象、景気低迷、児童虐待、無差別殺人・・・最近は暗いニュースが多すぎる。
こんな時節柄だからこそ、何の役にも立たなくて面白いこと「我を忘れて」を遊んで欲しい、と切に思う。
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by jhomonjin | 2011-11-20 20:05 | 日本海縄文カヌープロジェクト | Comments(0)