21世紀の縄文人を目指す男の記録


by jhomonjin
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ついに全国誌デビュー!かな?・・・目指せ石器つくり名人

某月刊誌のライターさんから石器つくりの依頼があった。
全国版の専門誌である。
どんな紹介のされ方がされるかは不明だし、沢山作ってくれと頼まれたが、全部掲載される訳でもないだろう。
でもみっともない石器が雑誌に出るのは嫌なので、過去に作った石器も研磨し直した。
新しくヒスイの磨製石器・・・ノミと斧・・・や軟玉ヒスイ(ネフライト)の磨製石器も作った。
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緑泥岩製の磨製石器。右が俺の家の敷地内から出土した実物で、左が俺の作った複製品。同じ石から出来ているようには見えないが、酸性土壌で変色したらしい。因みに俺の家は笛吹田遺跡という古墳時代の勾玉つくり職人の工房跡に建っている。

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透閃石、透緑閃石、蛇紋岩製の磨製石器。形状は縄文式の両刃のノミにした。片刃が出てくるのは弥生時代以降のようだ。一番下の透緑閃石製の石器は、チョウナ用に厚身にしてしてあり、刃も鈍角に研いである。

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手前はネフライト製石斧の実物と、向こうが俺が作った蛇紋岩製の複製品。実物は古道具市で買ったが、形状が片刃なので弥生時代の横斧(チョウナ)らしい。


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縄文時代のなんちゃってノミ。なんでなんちゃって、ってか?ノミの柄が出土していないからである。だからこの柄は俺の完全創作。柄の上から別材をきつく縛りつけて、その間に石器を差し込む構造だが、実物の石斧はこの方式が採用されている。

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横斧(チョウナ)。丸木舟を刳り抜く時には絶対必要な石器。木の幹の部分に石器をすげて、枝の部分を柄にしている。糸魚川の縄文人は、縦斧もこの形状で作っている。


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縦斧。乳棒状石器という断面が丸っこくなっている石器は、このように直柄(ナオエ)といって棍棒に石斧を差込む方式にする。但し糸魚川には乳棒状石器は出土していない。弥生時代に全盛期を迎える方式。


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乳棒状石器のアップ。石斧を入れる孔を刳り抜くのは大変だが、横方向にはほんの少し隙間をあけて、縦方向はピッタリと孔開けすると壊れ難くなる・・・らしい。石器に墨を塗って、汚れた処を少しづつ削っていく。


雑誌の中で石器の注文も受けられるようにしてくれるらしい。
石器作りしている人は全国に何人もいないだろうし、俺の知っている石器名人は既に高齢者だ。
糸魚川は石材が豊富で、縄文時代にはヒスイ以上に糸魚川製の磨製石斧が各地に運ばれていたようだから、地の利も良いし石器作りをしている人口の少なさもあるので、10年もしたらトコロテン式に日本一の石器つくり名人になれるかも?
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by jhomonjin | 2012-10-04 21:03 | 縄文 | Comments(0)