21世紀の縄文人を目指す男の記録


by jhomonjin
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石笛仙人、その名は守山鷲声・・・音が出れば石笛って変でしょ?

このブログに翡翠や石笛についての問合せがたまにある。
石笛とは縄文前期後葉(六千年前)くらいから出土する、縄文時代の祭器と推測されている孔の開いた天然の石、または人為的に孔の開けられた石で、笛として吹かれていたらしい。
これまで出土が確認された石笛は、国内で三十例程。
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青森の三内丸山遺跡出土品の翡翠製の大珠。青森以外での大珠は鰹節形が『多いが、青森地方ではドーナツ状が好まれたようだ。石に孔があいていれば石笛と断定する専門家諸氏?がいる。


ところが石笛のなんたるかを知らずに、神秘性だけをいたずらに煽って高額に売っているネットショップが多い。
素人目にはヒスイと見分けることが困難な透閃石や角閃石製らしい石笛が、「糸魚川翡翠の石笛」として高額で売られているサイトを見つけたこともある。
また石笛情報をネット検索しても内容は玉石混淆で、相当にいい加減なものも多いようだ。
誰かが書いた間違いを孫引きの孫引きを続けた結果、おかしな情報が広まっていったようだ。

例えば青森県の三内丸山遺跡からヒスイ製石笛が出土している等。
俺が青森の教育委員会に問合せたら、石笛の出土品は無いとのこと。
この場合はどうも、翡翠製大珠を石笛と勘違いした情報のようだ。
大珠は威信財らしいと推定されている。つまり権威の象徴だ。
こんな例は沢山ある。
紐孔の直径は3㎜~5㎜程度くらいだと思うが、その程度の小孔では吹いて音を出すことは出来ない・・・と俺は思っていた。
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石笛倶楽部に入会すると、守山さんが採集した石笛が1週間レンタルができる。レンタル料金無料で送料のみ自己負担という欲の無さ。会ったことないけど、守山さんは石笛仙人みたいな人だね。石笛の愉しさを共有できればいいらしい。

ところがである。
翡翠製大珠なみの小さな孔のガラス製ビーズを吹くことのできる石笛の名人がいた。
和歌山の「笛の店 谺堂(こだまどう)」の主である守山鷲声さんがその人。
守山さんが運営する石笛(いわぶえ)というHPには、長年の石笛の研究成果が惜しげもなく大公開されている。
俺の場合は考古学的な分野と、石笛加工の分野を研究しているが、守山さんは天然物の石笛の採集と演奏法の分野の研究をされておられるようだ。
サイト上では、石笛倶楽部という同好会も運営されておられる。
守山さんと意気投合して、俺は早速石笛倶楽部に入会した。
石笛に興味のある人は是非ともご覧ください。
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石笛倶楽部では、石笛教本とCDも販売している。石笛でドレミ音階の練習や演奏曲も入っている。価格はなんと500円(+送料140円)。本当に守山さんは石笛仙人だ。いつか俺も石笛で笑点のテーマ曲を吹けるようになりたい。

このところ、ほぼ連日といっていいほど守山さんとメールでやり取りしている。
守山さんによると、古神道の大本教ではおそらく横吹きといった特殊な吹き方で神事をしているらあしいとの情報があり、普通の正面から吹く方法では吹くことのできない程の浅い孔の石笛が使用さているとのこと。
因みに大本教は今でも京都府綾部市に本拠があり、戦前の古神道の風雲児の出口王仁三郎か教祖だ。
整体の大師匠の野口晴哉先生とも交流があったようだ。
この情報を元に試行錯誤の上、守山さんは横吹きができるようになって、小孔の開いたアフリカ土産の大型ガラス製ビーズが吹けるようになったのだそうだ。

ただ守山さんも翡翠製大珠が石笛であったとは思えないとのこと。
わざわざ硬い翡翠に貫通孔を開けていることから、大珠の孔は紐を通す孔との見解。
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写真は長野県尖り石遺跡出土の有孔鍔付土器。
有孔鍔付土器という用途不明の縄文土器で、平らな縁に小孔が開いていて、その下に鍔があるのが特徴。
考古学的には、酒作り説と太鼓説がある。
出土品の中にニワトコの種が入っていたことから酒造り用の根拠。
また土器の縁に皮を張って固定する木釘用の孔とするのが太鼓説の根拠。
某パーカッショニストが、有孔鍔付土器のレプリカを作って皮を張ってライブ活動している。
ちゃんと太鼓して機能したから有孔鍔付土器は太鼓だと主張しているが、いかがなものだろうか?
子供の頃、「8時だよ全員集合!」でパーカッショニストがスプーンやフォーク、鍋を叩いて中本工事とパーカッション合戦?してたのを見た記憶がある。
プロなら音が出るものならなんでも楽器にできて当たり前だろう。
俺は頬っぺたを叩いて「笑点」のテーマを演奏できるが、俺の頬っぺたは太鼓ではないぞ。
口笛も吹けるが俺の唇は石笛ではないけんども・・・。
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by jhomonjin | 2013-02-17 21:49 | 糸魚川ヒスイ・石 | Comments(0)