21世紀の縄文人を目指す男の記録


by jhomonjin
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<   2011年 03月 ( 12 )   > この月の画像一覧

阪神淡路大震災の時に、古武術研究家の甲野先生が復旧ボランティアに行って、倒壊家屋の廃材と鉈があるのに、避難所で誰も薪を作って焚火をする人がいなかった、と前に書いた。
テレビで東北の被災地を観ていたら、オジサン達がドラム缶で焚火をしている場面が映っていて、流石だな、と思った。
鉈が無かったら足で材木を踏み折ったりもできるが、こんな逞しさを持った日本人がどれだけいるのだろう。
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焚火犬
ラオス北部のアカ族の焚火。この写真の焚火法は違うが、東南アジアでは焚き木を放射状に組んで先端が燃えるとその分だけ出すという焚火が多い。少ない焚き木で済む効率的な焚火法。

炊き付けの古新聞が無くたって、落ち葉を集めたり、ちょっと危険だけどガソリンをぶっ掛けててでも火は起きる。
あるものをフルに活用すればいいだけだ。
ガソリンを危険じゃない度合いをちゃんと理解して扱えれば、これはこれで恰好いい。
色んな経験を積んで、どんな時でも頼りになる大人を間近にして育った子供は幸せだ。

しかし焚火が起きた所で、やたらと焚き木をくべて無駄に炎を大きくする日本人は多い。
そんな焚火をみると傲慢だな、と感じてしまう。
日本でも山間部のお年寄り達は上手に焚火をする。
上手な焚火とは、必要最小限の薪で、用途別に自在に炎を操れるという事だ。
焚き木として適切な樹種を使い分けて余分な煙を出さず、無駄に炎を大きくしない焚火は美しい。
暖をとるためなのか、料理をするためなのかで、焚き木の組み方やくべ方を変えるのが本当だ。
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焚火猫
ラオス北部のランタン族の焚火。犬も猫も焚き木を枕に昼寝するのがラオス流の焚火。焚火のある処はゆったりした時間が流れている。寝過ぎて頭を焼くなよぅ、と日本語で言ったら、ニャンダ?とこっちを見た所。

焚火は愉しい。じいっと見入ってしまう。
東アフリカのスワヒリ語では、じっと焚火に見入ってしまう事を『アナ・ポト・モトス』・・・火を夢見る・・・というのだそうだ。
人種が違っても焚火への想いは共通するらしい。

俺が東京に住んでいる頃、大阪の青年が俺を頼って上京して来た。
彼は反原発運動をしていて、東京での仕事とアパートが見つかるまで居候させてくれというのだ。
数週間後にアパートを見つけて引越しして行ったが、しばらくたってから様子を見にいってみた。
冬の寒い時期だったが、彼はアパートに備え付けられたエアコンで暑いくらいに暖房を付けて、半袖のシャツと半ズボンの恰好で部屋にいた。
二部屋あった部屋の全ての電気が付けられていて、パソコンも常時起動したままだ。
彼が口から泡を吹いて反原発を訴えても、俺は耳を貸さない。
不必要にでかい焚火を観た時と同じ傲慢さを感じるのだ。
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焚火猫の家族
山奥の少数民族だが、右端のご婦人は実に気品のある人だった。若い頃は美人だったに違い無い。あんまり居心地が良かったので、翌日お菓子を沢山買ってもう一度遊びに行った。典型的な放射型焚き火法。


彼は都会生まれなので仕方ないのかも知れないが、エアコンの様に火が見えない暖房設備に囲まれて育つと、人間の原始力は衰退していくのではないか?と思う。
仕組みが解らない生活道具、特に電気が動力の道具は、燃料が減っていくのが判らないので、動力は水や空気のように無尽蔵だと錯覚し易いのではないだろうか。
家電製品の節電にひとつアイデアがある。
見えやすい所に、電気料金を表示するのだ。現時点で今月の累計電気料金四千円なんてである。
それか電気料金をプリペイド式にするのだ。

小津安次郎の映画を観ると、昭和三十年代の男達は酒場でもコートを着たまま酒を飲んでいる。
ちょっと前まで、冬は部屋の中にいても寒いものだったのだ。
寒くて眠れなかったら、湯たんぽを布団に入れる工夫をすればいい。
身を縮めて、温かい春をひたすら待てばいいのだ。
『春よ来い』という童謡が身に沁みるだろう。
梅の蕾で春が間近であることを知り、桜が咲いて春の到来に喜び、鶯の鳴き声に歓喜するだろう。

熱帯夜に暑くて寝られなかったら、夏ってそういうもんなんだと観念したほうがいいと思う。
水枕を使ったり、風鈴を吊るしたりして、情緒的にも涼む工夫をして、涼しい秋を心待ちにしよう。
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オヤヂ達の焚火
ラオスのおとっつぁん達も焚火が好きだ。焚火のあるところが社交場。竹筒を持っているおとっつぁんは、水パイプを吸っている所だ。直接口を付けないので回し飲みする。ちゃんと仕事しろいっ!

春夏秋冬に応じた在りのままの昔の生活を、不便な生活として捉えるのではなく、風流な生活と捉えて四季折々の俳句でも作ればいいのだ。

日本国中でサマータイムを導入して、夏だけ昼休み二時間にして昼寝しよう。
夏の小田急線は地獄のように寒い。山の手線も寒い。
外を汗だくになって歩いて小田急線に入ると、俺は必ずウインドブレーカーを着る。
それでも寒い。まったく無駄だし傲慢だ。
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by jhomonjin | 2011-03-31 22:59 | サバイバル | Comments(0)
サバイバル時には歯磨きをどうするのか?というコメントが寄せられたので、お答えします。
漁師の叔父は指に塩を付けて歯を磨いてましたが、虫歯が一本も無い事が自慢でした。

江戸時代には房楊枝という歯ブラシがあったようです。
写真の房楊枝は縄文の師匠である和光大学の関根秀樹先生が,町田市の青空骨董市で買って、私のインド土産のニームと交換してくれた実物です。
ニームとはインドの房楊枝です。

かわ柳の枝の先端を金槌で叩いて潰して、針で出来た櫛でしごいてフサフサを作るのだそうです。
フサフサの方で歯を磨いて、尖った方で舌苔をしごいて口臭予防までしていたそうです。
落語の『明け烏』には、房楊枝を使う場面が出てきます。
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房楊枝
中央が日本の房楊枝。下がインドのニーム。上は関係ないけどバンコクで買ったアイマスクで、耳栓とアイマスクは普段から持ち歩いている。ひ弱なジャパニにとっては何所でも安眠する為のサバイバルグッズだ。

今でもインドでは、少数派ですがニームを使っている人がいます。
ニームは柑橘類の枝で、使い方は日本の房楊枝と同じですが、インド人の青年は歯でガシガシと噛んでフサフサを作っていました。
真似たらとても堅くて、噛みしごくなんて出来ませんでしたが。
ニームはアーユルベーディックの古文書に紹介されており、かなり古い歴史があるそうです。
写真の実物は、南インドの雑貨屋で買ったものです。

また普通の爪楊枝も歯の掃除には多少なりとも良いでしょう。
高校生の頃に読んだ片岡義男のエッセイに、米軍放出品のレーション(携行食品)の中に歯の掃除用の爪楊枝が入っていた、と出ていました。
レーションには一食分の食事の他、デザートや嗜好品、トイレットペーパーと爪楊枝などもセットされていて、食事後には爪楊枝を歯間に差入れて磨け、と説明書(もちろん英語)に記載されていたそうです。
うる覚えですが、形は羊羹を食べる時のような小刀型で、黄色い薬品が塗られており、楊枝の厚みがかなりあるので、歯間に差入れるのは無理だ、と書かれていたように記憶しています。

いざという時の歯磨きには、公園の枝でも折って房楊枝や米軍型の小刀爪楊枝を作ってみてはどうでしょう。
小枝の先端を石やナイフの柄尻で叩き潰してから、釘先などで繊維を縦方向に丁寧に割いていけば、フサフサが作れそうです。
小刀爪楊枝なら、ナイフで簡単に作れるでしょう。

石鹸代わりには泥や砂が使えると思いますが、被災地の泥や砂は汚染物質混入の可能性もあるかも知れません。
ムクロジという植物の果肉には、サポニンが含まれていて水で揉み解すと泡が立ちます。
昔は石鹸代わりに荒物屋(雑貨屋の事。死語ですね)で売っていたらしいのです。
落語には美人を表現する時に、『色が白いって、どれだけ白いかってぇと、木賊で磨いてムクの実で洗ったよう・・・』という常套句があります。
木賊(トクサ)とは植物の茎で作った昔の紙ヤスリです。使った事は無いですが、今の紙ヤスリでいうと、800〰1000番くらいの粒度であったようです。
また『茶の湯』という落語には、黄粉で色付けしてムクの実で泡立てた抹茶モドキを飲んで下痢し続けるご隠居さんが主人公です。
首都圏では公園に植樹されている事もありますし、確か東京都埋蔵文化財センターの縄文村にも生えていました。
因みにムクの果肉に入った黒い実は、羽子板の羽根の球や、数珠球に利用されています。

米の研ぎ汁だってシャンプー代わりにしている知人がいますし、小糠を木綿袋に入れた「糠袋」で体を擦ると肌がツルツルになります。
だから石鹸が無くたって不潔になるなんて事はないのです。
私は整体を勉強し始めてから十年は経ちますが、それ以降は石鹸もシャンプーも使っていません。それでも体臭などで人から何か言われた事はありません。
逆に乾燥肌が丈夫になってきました。

東北の災害地では紙おむつや生理用品が無くて困っているようです。
実物を見た事は無いですが、昔の生理用品は越中褌状の『生理帯』という物があったそうで、今でもエコロジーの観点から愛用している女性がいるようです。

サバイバル用品を揃えるよりも、本当は昭和30年代以前の暮らしの技術や知恵を学んだほうが、いざという時には役立つ、というのが私の持論です。
あるいは東南アジアなどで今も残っているちょっと昔の生活スタイルなど。

だから私は六十代以上の現場の人(職人に限らず、農家や漁師なども)の体験談には興味が尽きません。
電動工具の無い時代に徒弟制度で修行してきた最後の日本人です。
例えば昔は巨大な柱や梁をクレーン無しでどうやって移動していたのか?という質問をした時の答えに目からウロコが落ちました。
専門的な難しい話だし、長くなるから紹介しませんが、便利な機械が無くたって工夫次第で不可能を可能にしてしまう人間の底力に感動しました。


優れた現場の人には独特な現場勘があります。
それは経験によって培われた予測と工夫の知恵です。
流れを読んで何を最優先させるべきか、不可能な理由を挙げたてて諦めるよりは、不可能を可能にするにはどんな工夫が必要なのか?と簡単に諦めないのです。
こんな人達なら、津波や家屋倒壊といった突然のアクシデントさえ避けられれば、サバイバルグッズが無くても生き延びるでしょう。

これからは原子力より原始力を見直しましょう。
遊びにいくなら東京デズニーランドの様な、工夫や体力もいらず、スリルや安全もあなた任せでお金で買える遊びは小さな子供達やお年寄りに任せて、若者は野山や海で遊びましょう。
アウトドアの遊びではスリルと危険は隣合せで全て自己責任です。
遊びながら原始力が飛躍的に高まる筈です。

首都圏の人なら、関根秀樹先生のワークショップに参加されたらどうでしょう?
先生は各地で焚火や古代の火お越し術、手作り民族楽器などのワークショップの講師をされています。
関根先生のどの講座に出ても、講座の後にお茶やご飯に誘えば、色々な話をして頂ける可能性があるかもしれません。
但し、親しい仲にも礼儀ありで、貴重な話しを只で聞こうなんて了見では社会人失格です。
先生は大らかな方なので何も仰りませんが、そんな礼節を弁えない社会人が実に多いのです。
そんな場合には誘った側や話を聞きたい側がちゃんと料金を持つのが常識です。
研究室に訪ねるにしても、手土産くらいは持って行って下さい。(先生は甘党です)
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火越し道具
上段左はダケカンバの樹皮で焚き付けに最高だ。盆時期の信州では迎え火用にコンビニでも売っている。右はラオスで買った火打石セット。下段4点は弓錐式火越し道具セット。挑戦したい人は関根先生の本を買ってくれい!

市販されているサバイバル術の本に書かれている内容は、実体験に基づかない孫引きや引用が多く、実用にならない知識が結構あります。
試しに図書館に行ってサバイバル本を読んでみて下さい。
曰く、無人島で道に迷ったら、切り株を探して年輪が詰った方が北だ、なんて書かれています。
一体、無人島に切り株がありますか?
平原の一本樹なら年輪の詰った方が北というのは納得できますが、斜面に生えている樹や込み合った森の中ではそんなに簡単ではありません。
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炊きつけ
ダケカンバの樹皮の代用品は簡単に作れる。鋸のおが屑を蓋付きの空き缶に入れて石油を染み込ませるだけだ。鉋屑は駄目で細かい鋸屑がいい。左が竹の鋸屑だけ、右が石油を染み込ませた同じ物。小匙一杯で十秒位燃えた。

外国の特殊部隊用のサバイバル本だって同じです。
火越しの方法が紹介されていても、絶対に不可能な事が平気で紹介されています。
衛星放送のディスカバリーチャンネルで、人気サバイバル番組を観ましたが、アメリカ人のサバイバルマンは、錐揉み式火越しで三十分で火が起きるなんて平気で言ってました。
番組では実際に火が起きていましたが、多分火薬を使って誤魔化していたのでしょう。
錐揉み式なら練習次第で初心者でも30秒もあれば火は起きますし、一人で1分以上も錐揉みを続けると腕に力が入らなくなるのが普通です。

そこへいくと関根先生の話は全て体験に裏打ちされ、工夫に工夫を重ねた本物です。
最後に関根先生から焚火のアドバイスがありました。
先生は焚火の達人で、日本焚火学会だか国際焚火学会だかの顧問までされています。

『被災地でのサバイバルの件、炊き出しや暖をとるのに火を焚く場合、絹や羊毛の服やポリアミド(ナイロンなど)、ポリウレタンなどは燃やすと不完全 燃焼で大量の一酸化炭素と青酸ガスを発生します。また、マツ材は大量のススや煙を出し、立ち消えもしやすい上、スギ材の17倍近い一酸化炭素を出 します。煙を吸い込まないように、換気の悪い場所では絶対に焚かないように、ブログでお伝えください   関根秀樹』
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by jhomonjin | 2011-03-22 23:26 | サバイバル | Comments(3)
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俺は普段からポリタンクに水を満水にして車庫に置いている。
口まで満水にして日陰に置くと水はかなり長持ちする。
半年に一度は水を入替えているが、水は腐っていない。
しかしキャンプ用には折りたたみ式のタンクを使っている。空の時には小さくなるから便利だ。
写真のタンクは購入してから二十年は経っているが、長持ちしている。

水筒は普段から持ち歩いている。
嵩張るが、使い捨て商品は極力買いたくないから、清涼飲料水は滅多に飲まないのだ。
この水筒はフランスのグランテトラという登山用で、アルミ製だから水を入れれば冷えて水枕代わりになるし、お湯を入れれば湯たんぽにもなって便利だ。
円筒形ではなく、潰れた氷嚢の様な形状なので、枕にちょうど具合がいい。
口が昔ながらの口金式で、慣れれば車を運転していても片で手開け閉め可能だし、バックに放り込んでおいても口が緩んで水をこぼしてしまう失敗は一度も無い。
恰好いいので売ってくれとよく言われるが、二十年以上も何時も一緒に連れて歩いているパートナーだからそりゃ無理だ。残念ながら廃盤品になっている。
口金式でなくても、回転式蓋の水筒なら現在も売られているので、便利だから水筒はアルミ製をお奨めだが、最近のアルミ水筒は円筒形が主流になっているようだ。

左端の緑のシートは、ドイツ軍の放出品ポンチョだ。
避難用に雨具を用意したかったら、ポンチョならリュックサックの上から被れるので濡れずに済むし、拡げれば防水シートになり、ハトメ付きなので細引きで簡易テントを張る事も可能。
欠点は風に弱い事と、膝から下が濡れてしまう事。
以前に冬のキャンプで膝から下だけずぶ濡れになって、震えた経験があるので、今はゴアテックスのズボンを併用している。

中央の赤いカップは保温式のカップで、最近は日常的にこれを使っている。

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背負子
友達のミュージシャン大村カズさんの信州にある築百年位の家にあった背負子。木の枝を利用したツノ付きは朝鮮半島式だが、国内では珍しい。こんな場合には朝鮮の人がこの辺りに住んでいたのかな?と想像して遊ぶ。









阪神淡路大震災の時は、給水場所から避難所や自宅まで重いポリタンクを持ち帰るのが大変だったらしい。
ポリタンは満タンで20キロだ。
この時ばかりは神戸の女の子の間では理想の男性像は三高ではなく、力持ちで頼りがいのある男だと噂されたらしいが、いつの間にか三高に戻ったようだ。
しかし力持ちでない男にも朗報だ。
背負子を使えばポリタンの2個くらいは楽に運べるのだ。
買い物カートでも運べるが、瓦礫の残る道では無理だ。
ダンボールに入れた物資だって重ねて運べる。
俺の高校生の頃は、アウトドアシーンでアルミ製背負子が流行っていたが、今はとんと見なくなった。
しかし背負子は材木とロープワーク技術があれば簡単に作れるハズだ。
アイヌ式背負子は、フレーム部分は本土式と大差無いが、肩バンド式ではなく前頭部に紐を掛ける方式で、こっちの方が作り易いし、肩にバンドが食い込まずに楽に運べると思う。
何故肩ではなく頭にバンドを掛けるのかというと、山の中で熊に出会ったら、首を反らして瞬時に背負子を外して、逃げるか鉄砲を撃つかする為だそうだ。
この方式をフレーム無しで応用すれば、ポリタンの取っ手に幅広のベルトを通して頭にかければ、両手にもポリタンを持って、同時に3個のポリタンだって運べる。
更に工夫するなら、両手に持つのは止めて、時代劇に出てくる旅人が肩に荷物を振り分ける方式や、天秤棒を使えばもっと楽に運べるだろう。
都合よく幅広ベルトなんか無いと嘆く前に、倒壊家屋からカーテンでも拾って来て自分で工夫する気持ちが大事だ。
車のシートベルトは、車の牽引にも使えるほどに丈夫だから、壊れた車でもあったら探してみよう。
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頭で運ぶ
北部ラオスにて。アイヌの背負子はこの方式で前頭部にベルトを掛ける。背負子板が無くてもこうして工夫すれば楽に荷物は運べる。子供の頃、ショルダーバックをこうやって運んだこともあったっけ。

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頭上運搬
南インドのコディッカライにて。アジア諸国の女は日常的に頭に40キロの荷物を乗せて運んでいるのだ。険しい山道を20キロも歩いたりとかもする。日本男児たるもの、非常時なら40キロは笑って運んで頂きたい。
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竹筒ご飯
バンコク郊外にて。モチ米とココナッツミルクで炊くご飯で、おやつや弁当として売っている。
駅弁で食ったのは、半熟卵と鶏肉が入っていて絶品だった。直火ではなく、軽く焦げ目がつく程度の熾き火で充分。

前にも書いたが、鍋がなくたってお湯も沸かせるし、ご飯も炊ける。
その代表が竹筒ご飯だ。
試しにお湯を沸かしたらほんのりと竹が香って香ばしいお湯になった。
真水が無い時には、海水でご飯だって炊ける。
六割位の水で薄めたほうが美味いけど、100%海水でも食える。
『太平洋ひとりぼっち』という愛読書に書いてあったのを高校生の時に真似て実験したのだ。
小雨の中を濡れた流木を薪にして、ちゃんと海水ご飯が炊けた。

アジアやアフリカなどで逞しく生きている人々の生活力・生活技術にはサバイバル術のヒントが盛りだくさんだ。
海外旅行にいったら、ぜひこんな視線で生活技術を見学して欲しい。
日本人だって、昔は凄い生活技術があったのだ。
直ぐにでもそんな生活の知恵をお年寄り達から学ぼうではないか。
諦めない事。
工夫する事。
色々なサバイバルグッズを紹介してきたが、どんな便利な道具を持っていても、最後には道具より諦めない根性、工夫する知恵が決めてになるのだと思う。
慌ててキャンプ道具や防災用品を買うよりは、鉈の使い方や焚火の練習しておいた方が役に立つと思う。
ロープワークも是非に練習しておく事だ。
当り前だが、ロープワークを知っている事が役立つのではない。
状況に合わせてどのロープワークが有効なのか?どの組合せがベストなのか?という状況判断力がロープワークの究極なのだ。

次回は総集編『サバイバル術・・・原子力より原始力を!』です。
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by jhomonjin | 2011-03-21 23:27 | サバイバル | Comments(0)
防災に役立つキャンプ道具といえばまずは灯りだろう。
煮炊きには焚火でも可能だが、灯りは代替品が無いのだ。
次が寝袋にテントだろうが、都市で被災した場合には、避難所での暮らしとなるだろうから、寝袋はともかくテントまで用意する必要は無いと思う。

キャンプ用の灯りには、明るい順番からガソリン、灯油、ガス、電池、ロウソクなどの燃料別の方式があって、ランタンと呼ばれている。
普段からキャンプやアウトドアでの遊びをしたり、電気の無い山奥や離島で暮らしているなら、ガソリンや灯油式のランタンやランプが便利だろう。
明るいし、ランニングコストも安いのだ。
東南アジアやインドでは、いまでも灯油ランプや灯油ランタンを日常的に使っている人達も多い。
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ランタン各種
後列左からガソリンランタン、石油ランタン、石油ランプ
前列左からLEDランタン、ガスランタン、防災キャンドル
ガソリンと石油のランタンはポンプ加圧式でとても明るいので、今も各国で現役で活躍している。
ただ防災品という捉え方だと、俺のイチオシはコストと手軽な事でLEDランタンと防災キャンドルだ。
このLEDランタンは何かの記念品で貰った安物だが、結構使える。倒れても安心だ。
防災キャンドルは100円ショップ品だが、しっかりした蓋付き缶に入っていて失火のリスクもうんと低いし、五時間だか六時間の燃焼時間があると書いてあった。
避難場所で普通のロウソクが倒れて火事になった、という話を聞いた事があるから、ロウソク立てのいらない缶入りは便利だろう。それでも念の為に空き缶にでも入れて使う心遣いは欲しい。
因みにガスランタンは各メーカー専用のブタンガスのボンベを使って互換性は無いが、イワタニ製には家庭用カセットコンロのボンベと同じボンベが使えるランタンとキャンピングストーブがある。
ガスランタンを買うなら『イワタニ・プリムス』のホームページを検索して下さい。
しまった!ヘッドランプの写真を撮り忘れた。



しかしだ、防災グッズとして考えるとどうだろうか?
停電だけや、短期間のインフラ停止くらいなら、ガソリンや灯油を熱源としたキャンプ道具も有効だろう。
家屋倒壊や津波などの壊滅的被害を受けたらどうなのか?
避難期間が長期に渡る場合には?
災害の規模や期間によって、ベストの答えは違ってくる。
東北の被災地では、ガソリンや灯油、電池の入手困難らしいから、仮に準備しておいたキャンプ道具を持ち出せても手持ちの燃料を使い切ると、どんな性能の良い道具も無用の長物となるのだ。
灯りに限らず、煮炊き用のコンロ類も同じだ。
それに明るいランタンほど大きくて嵩張るので、防災用に非常用持ち出し袋に入れるのも考えてしまう。

俺は全ての種類のランタンを持っているが、その点から最近はLED電灯をイチオシにしている。
携帯性があり、球切れのリスクが無いし、電池寿命も長い上に、点灯作業がスイッチを入れるだけの簡単操作だからだ。
加圧式のランタンやガス式のランタンは、点火までにポンピングや組立など面倒があるので、暗闇だと手間取るだろう。慣れだって必要だ。

車に常備しているのはLEDのヘッドランプと、車のキーホルダーにしているLEDランプ、それにキャンピングカー仕様になっている軽トラの幌の中のLEDランタン、100円ショップで買った缶入りの防災ロウソクの四点だ。
これとは別に携行品のサバイバルセットには、小型LEDランプが何時も入っている。
普段から小型ランプを持ち歩いていれば、例えば地震による停電でエレベーターに閉じ込められても安心感がまるで違うと思う。
LEDが全盛となって陰が薄くなったが、昔はミニマグライトが防災ライトの横綱と言えた。
しかし肝心な時に球切れしたり、回転式のスイッチが鞄の中で勝手に回って点灯していて電池切れしたりして、個人的には苦々しい思い出が一杯あった。
今はホームセンターでも質の高いLEDライトが安く売られているが、やはり国内産が良いと思う。

俺なりのLEDライト選択のこだわりはそれなりにある。
電池寿命がなるべく長い事、出来れば単三電池が電源である事だ。生活防水機能があればなお良い。
国内ではそうでもないが、外国の僻地だと単四電池が売っていない所が多いので、電池は単三で統一して互換性を持たせているのである。
だから目覚まし時計もラジオも単三電池使用品を選んでいる。

ヘッドランプは非常に便利だ。
俺が会った消防隊員は、どういう訳だかペツルというクライミング用品メーカーの『タクティカXP』というヘッドランプをヘルメットに付けている人が多かった。
支給品なのかと聞いてみたら、ヘッドランプは私物だそうで、耐久性や信頼性があるから各自の好みで買っているという。
確かにヒマラヤ登山のような過酷な状況下や、各国の特殊部隊で使われているヘッドランプなだけに信頼性は高いだろうが、国産メーカーの倍も高価なのが難点だ。
そこで俺が選んだのは、LEDとクリプトン球の切替の付いたナショナル製だ。
値段と性能のバランス、それと国内最大手メーカーの信頼性からの選択である。
LEDランプは電池寿命が長い反面、灯りは陰影がはっきりせず、遠近感が掴めない欠点がある。
ヘッドランプは夜間作業時にこそ真価が発揮されるので、燃費が悪くても遠近感のはっきりするクリプトン球の灯りも欲しいからこの二つを一緒にしたヘッドランプを選んだ。
超小型のヘッドランプはコンパクトな反面、とても暗いのでヘッドランプとしての価値が低いと思う。
夜間の作業や緊急非難を想定すれば、使えるヘッドランプは収納時でも拳大のサイズとなるから、普段から持ち歩くのは難しいだろう。
したがって俺の結論は、防災品に一つ選ぶなら普段から持ち歩けるサイズの小型LEDランプだ。
キーホルダーサイズでも無いよりはマシだろう。

コンロ類は燃料調達の問題点と、避難所暮らしなどを想定すると、わざわざ高価なキャンプ用コンロを用意しなくても良いのではないか?
カセットコンロがあれば充分だし、避難袋に入れたいなら、缶入り固形燃料でもご飯が炊けるし、安価なので用意しておいても良いと思う。
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コンロ類
下になっているのがコールマンツーバーナー。ガソリン加圧式で、アラスカの先住民がテントの中で日常的に使っているらしい。
左がガスストーブ。後ろが収納ケース兼の鍋。俺が一番使うコンロだが、タンクを付けてコックを捻るだけだというお手軽さが便利。
因みにキャンプ用品では携帯コンロの事をキャンピングストーブと呼ぶ。
二番目はエスビットという固形燃料で、収納されている金属ケースを開くとそのまま五徳になるドイツ製。インドで使っていたら、ドイツ人がヒトラーが軍用に開発させたコンロなんだと教えてくれた。いかにもドイツらしい合理主義だが、お茶くらいなら簡単に沸かせる。
三番目は固形燃料用の五徳と鍋セットでメタクッカーという商品。固形燃料なら何でも良いが、メタという固形燃料用に開発されたちょっとレトロな商品。今時使っている人は少ないだろう。
右端がホームセンター購入の固形燃料。用意するならこれで充分だと思う。
どうせ燃料が切れてしまえばどのコンロも使えなくなってしまうのだ。
焚火の技術に磨きをかけましょう!



俺はシュラフは組合せて使う事が多い。シュラフとは、ドイツ語の寝袋の事らしい。
ゴアテックスのシュラフカバー、木綿のインナーシーツ、薄い羽毛のインナーシュラフ、3シーズン用羽毛シュラフ、封筒型シュラフを状況に応じて組み合わせているのである。
木綿のインナーシーツは、寝袋の汚れ防止と吸湿が目的だが、薄いフリース製もあるようなので単品でも防災グッズに良いかもしれない。
防災用に寝袋を揃えるとなると、家族分だと結構高額になってしまう。
羽毛品は吸湿性に優れて快適で、軽量コンパクト、しかも温かい。
欠点は水濡れに弱い事と、高価な事だから、家族分の防災品ならホームセンターで売っている安物で良いのではないだろうか?
ゴアテックスの寝袋カバーは防風性と多少の雨なら凌げてコンパクトになるが、安物でも一万円はすると思う。気になる人は『カモシカスポーツ』をネット検索してみて下さい。多分ここのが一番安いと思います。


次回はサバイバルグッズ・・・番外編です。
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by jhomonjin | 2011-03-20 22:39 | サバイバル | Comments(0)
今回はサバイバルグッズ・・・キャンプ道具編とはいっても、本来の使用目的はキャンプ道具ではないが、俺が個人的に気に入ってキャンプ道具にしている道具類を紹介したい。

サバイバルグッズ・・・建築資材編で力説したが、通常のキャンプ道具は持運びに便利な軽量コンパクトに作られていて、短期間の使用なら問題無いが、長期間に渡るサバイバルグッズとしては向かない物が多い。
あえてキャンプ道具の中で耐久性のある物と言えば、ミリタリー用品に注目したい。
上野のアメ横にある中田商店(御徒町店の方が道具類が揃っている)や、渋谷のファントムといったミリタリー用品店に行くと、サバイバルに適したタフな実用品が沢山あって楽しい。

例えば兵隊用のスコップだ。
中田商店に行くと、ドイツ軍、アメリカ軍、中国軍、フランス軍の放出品スコップが売っていて、較べるとお国振りが見えて面白い。
ドイツとアメリカのは三段階に折畳んで収納できて、作りもしっかりしている。
ケースもポリエチレン製の重厚な作りだ。
俺が常時車に積んでいるのはドイツ軍のスコップだが、購入時には既に使っていた兵隊によってサイドエッジがグラインダーで研がれていた。
日本の植木屋は樹の根っこ切りの為に同じ工夫をしていると資材編にも書いたが、どこの国でも現場の人間がやる事は同じだ。
もしかしたら塹壕の中での白兵戦用の武器として、エッジを尖らせていたのかも知れない。
『西部戦線異常無し』という映画で、狭い塹壕内では銃剣は突き刺したら抜いている間に殺されてしまうぞ。敵兵はスコップでぶん殴れ!と古参兵が新兵に説教する場面があったのを思い出した。

中国軍のは日本のホームセンターで売っているキャンプ用折畳みスコップとまったく同じだった。
要するにコストを抑えた大量生産品だ。輸出用と同じ工場で作っているのだろう。
フランス軍のは折畳む式ではなく、柄が短い木製の一本作りでスコップ本来としては一番使い易そうだった。
ただどんなに優れた兵隊用スコップでも、スコップ本来の能力は普通のスコップには絶対に及ばない。威力を発揮するのは、狭い所での穴掘りの時と、万が一に備えて携行する時だ。
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ミリタリースコップ
西ドイツ軍製。流石に工業立国らしい良い造りをしている。アメリカ軍のとそっくりなのは、どっちが真似たのだろう?
組立て方でツルハシとしても使えるが、スコップとしても使いこなすのは慣れが必要だ。
ケースにはベルト通しがついているので、ベルトに付けて携行可能。
俺が折畳みスコップ、斧、鉈、鋸を車に常時積んでいるのは、実際によく使っている事と、家が倒壊した時の危険分散の為だ。
何年か前に震災用のサバイバルグッズの相談を受けた。アウトドアショップを何件か周ってアドバイスしたら、「せっかく道具を揃えても家が潰れたらどうするんですか?」と質問されて、「車に危険分散しておけ」と答えたら、「車も潰れたらどうするんですか?」と質問が帰ってきた。「それ位自分で考えろよっ!」と怒鳴り返してやった。
結局、彼は悩んだ挙句に何もしなかった、というオチがついた。



サバイバルに適したキャンプグッズと言えば、ミリタリー用品以外にも中国、東南アジアやインドの日用品が素晴らしい。
本来的には日用品なのだけど、骨太なアウトドア仕様としても逸品なので、俺はキャンプ用品として使っている。日用品だから安くて耐久性もある。

例えばインドの寸胴鍋だ。荒々しい成形痕の残る肉厚のアルミ打出し品で、見た目以上に重い。
家庭や露天のチャイ屋さん、路上生活者や高級レストランでも、インドで鍋といえば圧倒多数がこのタイプだ。
もちろんインドでカレーといえば、すべてこの鍋で作られているし、東南アジアでも似た鍋は使わている。パキスタンでも使っていたが、未確認ながら他の西のアジア諸国でも同じ鍋を使っているのではないだろうか。
この鍋の凄い所は、大小幾つものサイズがあって、全部同じ形をしているので重ねてコンパクトに収納できる点である。
炒め物、揚げ物にも使える。インドでは調理中の鍋の上に調理済みの鍋を乗せて保温をしている風景もよく見る。
鍋と蓋に取っ手が無く、全体的に凸凹が無いシンプル形状だから出来るのだ。
蓋は平らなので、まな板やチャパティを置くのに具合の良い皿にもなる。
大と中サイズはカレーを作り、小サイズはチャイ用などとして使い分けるが、どこの家の台所でも数種類の大きさの鍋を重ねて置いてある。
俺は五種類のサイズを持っていて、キャンプの人数によって必要な分だけ重ねて持っていく。

それと中国、朝鮮半島から東南アジアにかけて使われている、ホーローの食器類だ。
洗面器サイズは洗面器やご飯の鍋、食器、大量に作った料理のストッカーと用途は多い。
ネパールのシェルパは、洗面器の山盛りご飯に、豆カレーを少しだけかけてワシワシと食っていた。
インディカ米はジャポニカ種の七割程度のカロリーしか無いにしても、豪快な食いっぷりだった。
ホーロー食器は熱伝導が良いので、熱い汁物を入れると素手で持てないし、寒い屋外だと熱いお茶も直ぐに冷めてしまう欠点がある。
しかしその反面、落としても割れないし、汚れ落ちも良く、直接火にかけられる強みがあるのでアウトドアでは長宝する。
それに見た目が可愛いので、モテてる訳で無いのは解っているが、女の子に欲しがられるのが嬉し恥ずかしくて宜しい。
東南アジアのレストランでは、大量に作った惣菜をホーロー洗面器に入れて、同じサイズか、ワンサイズ上の洗面器を被せて埃や虫除けにしている。
このアイデアは俺もキャンプで拝借しているが、被災地でも使えるだろう。
食べ残しなんか、こうして置けばラップもいらないのだ。
『初恋の来た道』という中国映画で、丼飯の上に少し小型の丼を逆さまにして被せてから風呂敷で包んだ弁当が出てくる。
この方式もタッパや弁当箱が無い時の代用になりそうだ。
ホーロー食器は中国製(東南アジアのも中国製だと言っていた)は可愛い花柄が付いているが、メッキムラがあったりして質は良くない。
中国東北部の朝鮮族の家や、西北部のモンゴル族のゲル(パオとも言うが、これは中国語でゲルの事。包と書く)に泊めて貰った事があるが、居間の棚にはカラフルな花柄のホーロー洗面器が上下重ねられて幾つか並べられていた。
冷涼な乾燥地帯では、屋内にカラフルな色彩を置いて目を和ませたいのだろう。
日本製だと戦前のものは薄くて柄物も多いが、最近のものは白一色で、流石に高品質だ。
因みに浅い皿は、アウトドアでテーブルが無い場合には、傾けるとすぐにこぼれてしまって使い難い。
西部劇に出てくるカーボーイが、ホーローの皿でチリビーンズを食べるシーンがよく出てくるが、暗い焚火の灯りでも直ぐに食ってしまうから問題ないのだろう。
こんな時のカーボーイは、スプーンを順手で握り込んでガシガシと無作法に食うのが定番だ。
ある程度の縁が高い深皿と、小型ドンブリがあれば用は足りる。
避難場所では水が使えない事もあろうが、プラスチック製の食器は汚れが染込みやすいし、ホーロー製に限らず金属製ならティッシュで汚れを拭取ったり出来る。
紙コップや紙皿は、長期間のサバイバル生活には向いてないが、被災地で短期的に使用した場合には捨てずに保管しておく事だ。牛乳パックと同様に細く裂いてロウソクや炊き付けにリサイクルできる。
インドの砂漠では、砂だけで鍋や食器や鍋の汚れを落としていた。因みにトイレも砂漠でする。
日本人なら海水は綺麗だと感じるように、砂漠地帯の人は粉末状に乾いたウンコ混じりでも砂は綺麗だと感じる所が面白い。
でも砂で食器が洗う場面を目の当たりにして、水が乏しい時や石鹸がなくても生きていけるんだと自信がついた。
被災地で水が乏しかったら、砂や泥で汚れを落として、最後に水ですすげばよいのだ。
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インド鍋とタイで買った食器類
入れ子収納可能なインドのアルミ製鍋は、大きさに関係なく重さの量り売りだ。取っ手は無いが、インド人は鍋の移動には縁の出っ張りに布巾(日本人からみると雑巾だ)を当てて両手で持つ。
こんな時にインド人でもたまには火傷して、「ジャロジッ!」・・・熱ちちっ!・・・なんて言っている。
ホーロー食器はノスタルジーの意味と、実用アウトドアグッズとして古道具市でもよく買うが、買う場合には同じサイズを二個づつ買っている。
合わせて蓋に使えるし、重ねて大中小と入れ子にすれば数があっても嵩張らない。
取っ手のついたカップ類は嵩張るので持運びに不便。
俺は大人数のキャンプでは、ホーロー茶碗を湯呑みに使っている。
手前の銀色のカップはシェラカップ。これは取っ手があっても入れ子になるので何個あっても嵩張らない。
今は国産コピー品が千円で買えるが、俺の学生の頃はアメリカ製のオリジナル品しか無くてとても高価だった。
取っ手が長いので、お玉の代わりにも、食器としても使える万能選手。
シェラカップはキャンプ道具を置いているアウトドアショップ店ならどこでも購入できるし、一個だけ持ち出すならやっぱりシェラカップだろう。
シェラカップは取っ手とカップ本体の熱伝導率が違うので、直火でお湯を沸かしても取っ手が熱くならないという宣伝文句を勘違いして、初めて使った時に直火で沸かしたインスタントコーヒーをいきなり飲んだら、ジッと音を立てて唇を火傷した。でも確かに取っ手は熱くなかった。

横の五徳ナイフは、スプーン、フォークが収納されていて、使う時に分離できるので便利だ。
箸は持たないが、必要があれば現地で作る。何時も鉈を持っているから、小枝を切って箸を作って、用が済めば焚火にくべている。


今回の紹介は、キャンプ道具と言っても一般人のキャンプ目的で売っているのはシェラカップだけだ。
つまり物の見方次第で、本来的な道具の使用目的も格段に広がるのだという事を言いたかったのである。
インドに行って鍋を買って来い、という事ではないから注意!

次回はサバイバルグッズ・キャンプ道具編(その2)で、市販のキャンプ道具を紹介します。
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by jhomonjin | 2011-03-17 21:18 | サバイバル | Comments(4)
家庭用品でサバイバルグッズに使えるのは結構ある。
例えばアルミホイルだ。
これがあれば鍋が無くたって蒸し焼き料理が可能だ。
焚火に直接放り込むよりは、穴を掘って焼いた石を置き、その上にアルミフォイルで包んだ食品を乗せて土を被せ、さらに熾き火で加熱するという方式なら失敗は少ないだろうから工夫してみて欲しい。
都市でもカエルや蛇がいそうな神社の水場に行けば、芹が生えている事もあるし、公園や土手にヨモギやニラなどが生えているので、割いた魚の腹に入れて蒸し焼きしたりすれば料理らしくなるだろう。
野草の利用方法を知っていると便利。アロエやヨモギは潰せば火傷や怪我の消毒になる事は誰でも知っているだろう。
春先のヨモギは乾してカラカラになった葉を掌で揉めば、モグサになってお灸に使える。
俺が試した野草茶は、ヨモギ、スギナ、ビワ、ドクダミ、カワラケツメイ、カラスノエンドウ、ススキの穂、竹や笹の葉っぱなどで、生葉でも煮れば香ばしいお茶になるが、ススキは別にして、炙ったり乾したりした方が香りと味は良くなり、青臭さが無くなるようだ。

アルミホイルが無くたって、大きな葉っぱがあればメラネシア人やポリネシア人がやっている伝統的な蒸し焼き料理ができる。
タイ人などはビニール袋に水と生米を入れて遠火で飯を炊いてしまうし、東南アジア全域にある竹筒で炊くご飯なんか、ほんのりと竹が香って美味いし、やってみれば意外に簡単。
どんな場合にも熾き火や遠火にして、直火にはしない事だ。
鍋がなくてもホーローの洗面器やステンレスのボールがあれば充分に鍋に転用可能だし、水を張って焼いた石を放り込めばスープ類だって出来る。
実際に友人のカミサンは、大きなステンレスボールでスパゲティーを茹でている。
東南アジアでも、ホーロー洗面器でご飯を炊いている人がいた。
一個でも鍋が持ち出せるなら、俺なら中華鍋を選ぶ。
煮る、炊く、蒸す、焼く、炒めるが出来る万能鍋だ。しかも軽くてヘルメット代わりにも。
その点では片手式の北京鍋よりも両手式の広東鍋の方が、紐を付けてヘルメットにし易い。
その際には頭に帽子か手拭いを被っておく事だ・・・冗談で書いているのではない・・・
ダッチ・オーブンも万能鍋だが、高価で重いから次点だ。

焚火をする時には、そこらに転がっている石やレンガ、コンクリートブロックでカマドが作れるが、耐火用で無いとすぐに割れてしまうので、折角の有用資材を無駄にしてしまう。
耐火性の有無の見分け方は、持った時に意外に軽く感じるモノは軽量タイプなので熱で簡単に割れてしまう。
金槌で叩くだけで簡単に割れてしまうのも駄目。
ホームセンターで購入する場合には、ブロックなら重量ブロック、レンガなら耐火性と書いてあるのを選ぶ事。
ガーデニングには、耐火性の無い安いブロックやレンガが使用される事が多いので注意。
割れてしまったブロック破片が三つあれば鍋の安定が図れるが、再び割れて鍋がひっくり返ってしまう可能性があるので緊急時限定。

竹筒があれば、半分に割ったり横に切断したりして食器の代用も出来るし、大きな葉っぱだって皿の代わりやトイレットペーパーにもなる。
竹を割るのに鉈が無いと嘆く前に、出刃包丁を探す事。

トイレットペーパーついでに言っておくと、世界中でトイレットペーパーを使っている人口よりは、砂漠地帯や高所寒冷地帯の砂で尻を拭いたり、東南アジアから西アジアの温帯の水で尻を洗う人口の方が多いのだ。
ちょっとした勇気と好奇心、それに空いたペットボトルと水さえあれば、トイレットペーパーが無くても困らないのである。
その場合の使用は左手に限る。
ペットボトルの水は、最後に左手を洗う分も必ず残しておく事。
慣れるとトイレットペーパーよりずっと清潔感がある。

断水していても、バケツ半分程度の水が確保できれば水洗トイレは流れる。
バケツもサバイバルグッズとして有効だが、布製の折畳めるバケツは結構安いし、ホームセンターの工具用品売り場で売っている。
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折畳みバケツ
プラスチックのバケツは壊れやすいし嵩張るので、布製折畳みバケツは防災準備に限らずに常備したい日用品。丈夫なので物品の運搬にも使えるし、水もちゃんと運べる。
このバケツは胴体にバネが入って自立するタイプだけども、バネ無しでも水を入れる事で自立する。
初期消火や貯水、物品の運搬、掃除洗濯、行水とサバイバル生活ではバケツの出番は多いだろう。


非常時だから一人毎に水で流すのでは無く、数人分まとめて水を流そう。
被災地では空いたペットボトルや泥水といえども貴重だ。
洗濯や洗物の水はバケツに取っておいて、こんな用途に使おう。
竹や葉っぱなど、都会でも公園に結構生えているだろうし、非常時なら利用も仕方ないだろう。

人間らしい温かい料理には加熱が必要だが、薪があっても炊き付けに必要な古新聞や紙屑が無い場合には、ガムテープ(布、紙ともに燃える)を丸めて火を付ければ、多少の雨でも炊き付けが出来る。
雨の中を焚火する場合には、薪を組んだ上から新聞紙を広げれば、多少の雨は防げて火は起せる。
当然ながら豪雨の下では無理。
濡れた材木でも、鉈などで細かく鱗状に切れ目を入れておけば、意外によく燃えてくれる。
但し煙いのは我慢。
また有機溶剤の入った接着剤もティッシュやボロキレに付ければ良く燃える。
ホームセンターで売っているチューブ式着火材の代用品だ。
水道屋さんはトーチ(小型バーナー)が無い時には、塩ビ管用の接着剤をティッシュに付けて燃やして、塩ビ管を温めて曲げたり縮めたりする。
燃える接着剤の後ろには「火気厳禁」と書いてあるからすぐに分かるが、木工用ボンドは水溶性だから無理だ。
牛乳パックも細くテープ状にすれば、炊き付けにも蝋燭の代わりにもなる。
但しガムテープや接着剤が燃える時には、ダイオキシンなどの有毒ガスが出るので屋内での使用や、アレルギー体質の人は注意が必要。
都会でも樹木の枯葉なら公園に落ちているだろうし、杉や松の枯葉は最高の炊き付けになるから、ケミカル系の代用焚き付け材の使用は非常時限定の最後の手段と考えたい。

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可燃性接着剤
どうせ常備品を買うなら、可燃性の接着剤ならいざという時にファイヤースターターとして役立つ。
全部試した事はないので断言できないが、パッケージ裏に『火気厳禁 第一石油類 危険等級Ⅱ』と書いてあれば燃える筈。ツンとした刺激臭も有る。
燃やすと黒くて臭い邪悪な煙が出るので、屋外での非常事態に限る。土壌汚染にもなるのだ。
焚火が起きないのは、炊き付けの問題の他に木の組み方や地面の湿気、風の問題もあるので、くれぐれも無闇な接着剤やガムテープの使用は控える事。



野宿や避難場所では、上に掛ける保温材料以上に地面からの底冷え対策に注意したい。
これまで試した中で、最も温かい断熱材は住宅の床下に入れるスタイロフォーム製断熱材だった。
大工が現場で昼寝する時によくこの上で寝るが、これは横たわっただけでポカポカと温かい。
欠点は脆いので、すぐに欠けたりボロボロと屑が出るのだ。
倒壊家屋を見つけたら、要チェック。水色か黄色をしている。
壁用断熱材のグラスウールはチクチクして寝られたもんじゃない。
次点はキャンプ用のエアーマットが温かく、収納性とクッション性も抜群だが、高価なのと孔が開いたら駄目になってしまう事が欠点。
ビーチマットなんかで代用できるだろう。
キャンプ用マットにはウレタン製もあって耐久性は高いが、寝ていないとすぐに丸まったりして不便な面もあるので、あくまでも移動用か補助として使いたい。
俺のお奨めの床断熱材は、風呂用のウレタンスノコだ。別名お風呂マット。
60×80㎝程度の大きさで、安い五百円程度のマットで充分だ。
硬さのあるタイプの方が耐久性も高い。
柔らかいタイプは、寝た痕が薄く凹んできて段々と寝にくくなる。
嵩張って運搬に不便なのが欠点だが、キャンプ用マットの2倍以上の厚みがあるし、底がスノコ状に出っ張っているので、多少濡れた地面でも座る事も横になる事も可能だ。
俺は昔から車のトランクの下敷きにして使っていた。

忘れてはならない断熱材は、古新聞と大形ビニール製ゴミ袋だ。
バイクツーリングで寒さが厳しい時なんかは、どこかから古新聞を貰って来て、胴に巻いた上にジャケットを着たり、袖やズボンの下に巻くとそれなりに温かい。
ツールド・フランスの選手達も、ピレネー山脈を時速百キロ近くでダウンヒルする時は、古新聞を胴体に巻いて疾走するらしい。
大形ゴミ袋は、首と両手の部分に穴を開けて着ると、ウインドブレーカーや雨具代わりになる。
このスタイルで、頭にコンビニ袋を被れば、放射能に汚染された雨の中を移動しなければならない時など、使い捨てに出来る強みだってある。
段ボールの利用だって、ホームレスに学ぶ所があるだろう。
その点、ガムテープは炊き付け、段ボールハウス作り、梱包、二枚合わせて紐にするなど非常用持ち出し用リストに入れておきたいオールラウンドグッズだ。

風呂敷や日本手拭いも使い方さえ知っていれば、様々に用途は広がる。
被り物、容器、ハンドバック、防寒、保護材、包帯代わりなどなど。
ネット検索で使い方を勉強して予行練習しておくと良い。
俺は日頃からジーパンの尻ポケットに日本手拭いを入れているが、バンダナよりずっと応用技が利く。
手拭いはタオルよりコンパクトになるし、すぐに乾いてくれる。
手拭いやタオルにしても、新たに買う時は横幅が90センチ以上だと用途は広がる。
作業用品屋さんには、こういった長目のタオルが売っている。

手袋は保温や怪我防止に非常に有効だが、軍手で重量物を持つと滑って仕舞うので、非常時用にはイボ付き軍手や掌部だけゴムをコーティングしたグリップ軍手がお奨め。
アウトドアでは手の甲から手首が冷える事が多いから手袋は用意したい。
但し、ゴムコーティングされた軍手は火に弱いから、焚火などでは革製軍手が便利。
革製軍手も最近は安い薄手タイプにバリエーションが増えてカラフルになってきたので、俺は外仕事やバイク用に普段から使っているが、ゴツイ昔ながらの革製手袋よりも掌にフィットして快適だ。
避難する時に着る上着を決めておいて、お気に入りの手袋と百円ライター、小型ナイフを常時ポケットに入れておけばいざという時に慌てないで済む。
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グリップ軍手各種
難燃素材の高価な軍手もあるが、革手袋も同様に燃えないわけでも熱いものを掴んでも平気な訳でも無いから注意。
木綿軍手も安物は化学繊維が混じっていて、燃える焚木を持った時に溶けて指先を火傷した事がある。
グリップ軍手には厚手と薄手があるが、耐久性は厚手、使い心地は薄手が良い。
薄い革製作業手袋は、千円~二千円前後で買える。重量物を持った時の滑り難さはグリップ軍手より劣るが、ゴム製のように手が匂わないし、火にも強い多目的手袋として俺は愛用している。



最後は避難用の上着の問題だ。
ゴアテックス製のマウンテンパーカーを持っているが、化学繊維は火に弱いのが欠点だから俺もまだ結論を出せていない。
焚火が爆ぜただけで小さな孔が開いてしまっては、火の粉の舞う火災の中を避難したり、長期に渡る避難生活にはどうかな?と思う。
関東大震災や東京大空襲では、火の粉が背中に降ってきて焼け死んだ人が多かったのだ。
火に強くて丈夫なのは革ジャンだが、脱いだら嵩張る事、雨に弱い事と下にセーターを着込んだにしても真冬など結構寒い欠点がある。
それに上着はフード付きであった方が防寒・防風にもなるが、革ジャンにはフードが無いし、ポケットだって容量は少ない。
木綿のミリタリージャケットはポケットも沢山あるし、フード付きで火には多少の強みがあるが、雨に弱いのが欠点。
いざという時は、マウンテンパーカーの上に革ジャンを羽織って逃げますかなぁ・・・。

次回はサバイバルグッズ・キャンプ道具編です。
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by jhomonjin | 2011-03-17 00:23 | サバイバル | Comments(6)
俺はシャレの通じない余裕の無い奴は苦手だ。
アメリカの同時多発テロの時に、当時のブッシュ大統領は「我々の友人でなければ敵である」という発言をしていたが、余裕の無い嫌な奴だなあ、と感じた。
それは白か黒か、敵か味方か、キリスト教徒か異教徒かという一神教的二原論だ。
ユダヤ教やイスラム教もグレーゾーンの無い両極端な一神教だ。

原発も一神教的だと思う。
生か死か、無事故か大惨事かと極端でやっかいな性質を持っている。
シャレで「事故っちゃったけど、ご免ね」で済む相手では無いから、子供の頃から俺は生理的に反原発派だったし、選挙では原発推進をする政治家に一度でも投票した事は無い。

その反対に、縄文時代の文化には何か余裕を感じるのだ。
多神教だったからなのかは分からないが、縄文時代には国家という概念が無い水平的な社会構造の時代であった事は、間違い無いだろう。
水平線の世界だから風通しも見晴らしも良いから、気分も良い。
国家という概念は頂点と底辺という垂直的な社会構造を持つ。
頭の上には必ず何かあるから、ちょっと息苦しくなる。
俺は一神教的論理にも同じ息苦しさを感じている。


俺は去年まで神奈川県の土木事務所で設計と監理の仕事をしていた。
河川拡幅工事の設計で、河川敷にある邪魔な電柱があったので、上司と協議して東京電力に電柱移設の申請をした時の事だ。

現地立会いに来た東電の社員は小奇麗な作業服を着て、随分と尊大な態度だった。
たった二本の電柱を移設するのに、通常でも申請から最低三ヶ月経たないと工事が出来ないし、繁忙期であるので工事まで半年は必要だという。
県の役人である俺達が呆れる程のお役所仕事にビックリしたが、工事開始は三ヶ月後なので迅速な対応を頼んで申請書を提出した。

ところが三ヶ月後に工事が始まっても電柱移設は行なわれず、現場監督から電柱が邪魔になって次の工程に移れないとクレームが来た。

再三の催促にも関わらず、東電は担当者が不在で詳細は不明だの、携帯電話を聞きだして立会いに来た担当職員を捕まえても、ノラクラと言い訳ばかりしていた。
煮ても焼いても食えない、捉えどころの無い鵺のような男だった。つまりバケモノである。
オウム真理教の上祐のように、言い訳と責任逃れが実に上手かったから頭は良いのだろう。
業を煮やした俺は、彼の上司を電話で呼び出し、窮状を訴え速やかな電柱移設を要請したが、なんと工事担当者の所まで申請が回っていないので、工事の段取りが出来ていないというのだ。

俺の報告を聞いた上司は怒り心頭で、東電に「あんた達、何やってんの!これは災害対策の河川拡幅工事だよっ!公共業務妨害で訴訟するよっ!」と電話で怒鳴りまくった。
上司の雷が効いて、それから一ヶ月後に電柱移設は終わったが、工事に掛かった時間は二時間程だ。
しかも二本の電柱移設の筈が一本の移設しか行なわれず、現場に来ていた下請け業者に文句を言うと、移設は一本だけだと聞いている、という出鱈目さであった。
ちゃんと申請書には図面と仕様も付けていたにも関わらずだ。

結局、東電の現場は何事も下請け会社任せであって、東電社員は現場経験の無い事務屋なのだという事だ。
あの担当者は特別に無責任で、現場の事など何も知らない駄目職員だったのかも知れないが、中には優秀で真面目な社員もいるだろうに、要するに東電は親方日の丸のノンビリした社風なんだろう。
こんな奴らが原発を『絶対に安全だ』と言っていたのか、と暫く職場で話題になっていた。

今回の原発事故の東電の説明を聞いていると、まるで他人事のようだ。
あの時の担当者と同じで、責任の所在が分からない捉えどころの無い説明態度だ。
東電ってそんな組織だ。

放射能汚染も顧ずに現場で必死に対応に追われている職員だっているのに、経営陣のなんたる頼りなさだろう。

東電幹部や原発を設計した技術者、安全基準を作った行政組織、そして原発を推進してきた政治家は、今度の原発事故が想定外の地震と津波が原因だと言い訳が出来ると思っているのか?
想定外を想定してこその安全基準だと俺は思うのだが、国民の多くはそうは思わないのだろうか?
少なくとも俺は子供の頃からそう思っていた。
原発の誘致をしてきた県の知事や市長、議員はその所を理解出来ていたのだろうか?
偉い学者が何人も絶対に安全だと太鼓判を捺したから大丈夫だろうと単純に判断したのなら、あまりにも無責任過ぎる。

御用学者は、立身出世のためなら嘘だって平気でつくのは、イタイイタイ病や水俣病で学んできたはずだ。
長良川河口堰の時だって、国土交通省は「河口堰を作っても環境には影響は無い。魚道を作るから、天然鮎だって70%は遡上できる」と矛盾した説明を平気でやっていた。
70%の鮎が遡上可能とは、仮に百匹の鮎がいたとすれば七十匹しか遡上出来ないという事だ。
翌年は七十匹の鮎の70%が遡上するとして、鮎は四十九匹となり、二年間で五十%以下に減るという理論だ。
東大工学部や東工大工学部を出たような優秀な官僚が、その程度で環境に影響が無いと公言していたのだ。

例えば原発だって、百年に一度の規模の災害を想定した安全基準だから絶対大丈夫と言っているのだ。
逆に言えば、明日がたまたま千年に一度のもっと大規模な災害の日だったら、原発は安全ではないという理屈である。
つまりこれらは言葉の遊びに過ぎないという事だ。
矛盾を矛盾と感じないのが、偉い学者や技術者、政治家や行政マンらしい。
絶対に安全というからには、永久に安全という基準でなければ意味がない。
最新の科学で世界最高水準の安全基準と建造技術より、俺が子供時代に感じた原発への生理的嫌悪感
の方が正しかったという事は、一体どういう事なのだ。
学者や政治家の言葉より、人はもっと自分の皮膚感覚を信じるべきだ。

東電を糾弾するなら、原発の安全基準を作った組織、原発を設計して作った三菱や東芝といった企業責任者、積極的に推進や容認してきた政治家、行政責任者よ、まず命を捨てる覚悟で福島原発に駆けつけて、現場職員に代わって事故処理に当りなさい。
自民党の歴代総理も福島原発に全員集合!
小泉さん、貴方も原発は必要だから万全の安全対策して推進する国策だとテレビで言ってたよな?
自分の言葉に責任を持てよ。

貴方達の無責任な判断の尻拭いとして、今も原発に残って不眠不休の作業をしている東電の現場職員(多分、多くは下請け会社の人達だろう)や、周辺で救助に当っている自衛隊隊員、消防隊隊員が危険に曝されているのだ。

原発で死ぬのは未来のある若者ではなく、貴方達のような無責任な老人達です。
ちゃんと責任を取りなさい。
事態は東北はおろか地球規模の危機なんだよ、分かっているのか!

本当はサバイバルグッズの紹介をするつもりが、書いている内にこれまでの鬱憤が一気に出てしまいました。
一日で二回もアップするのも初めてです。居ても立ってもおられないのです。
明日は必ずサバイバルグッズの紹介をしますが、糸魚川も計画停電のようですから、もしかしたら明後日になるかも。
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by jhomonjin | 2011-03-16 10:22 | 何やってんだっ! | Comments(0)
今回はサバイバルグッズの紹介だが、キャンプ用品を連想する人が多いだろう。
ところが本当のサバイバル経験者にはキャンプ道具がオモチャに見えるらしいのだ。
例えば旧帝国陸軍兵士であった横井庄一さんはグアム島のジャングルで、終戦を知らずに二十年ほど一人でサバイバル生活をしていた人だ。
その横井さんに「ビーパル」というアウトドア雑誌が取材をして、最新のキャンプ道具を見せて感想を聞いた時の事だ。
横井さん曰く「これはオモチャだね」
横井さんの場合は、長期に渡る正真正銘のサバイバル生活だ。
こんな状況で本当に必要なモノは、耐久性と汎用性が求められるのだ。
一般のキャンプ道具は軽量コンパクトで、一時的な使用目的として作られているから、これはもっともな話だ。
本当のサバイバル生活では、生活の根幹を作り出す道具類がないとやっていけないという事。
鍋だって頑丈な物でないと駄目だし、斧や鉈だって必要だろう。
横井さんは、たまたま兵役前に洋裁店に務めていた事もあって、針と糸が活躍したらしい。
得意の裁縫技術で服の繕いや靴の補修、寄集めの布地で洋服のリサイクルまでやっていたのだ。
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足場パイプとKPロープ
これぞ骨太のサバイバルグッズだ。ホームセンターでも50cm刻みで売っている。
直径48mmで相当に丈夫だ。1・5~2mの長さがあれば、テコとして重量物の移動に長宝する。
倒壊家屋の下敷きになった人を救助したり、物品を引っ張り出す時に活躍する。

以前に、一人では到底動かせそうも無い三畳サイズのプレハブ小屋をこの方式で一人で移設した。
後で見た人が、大人四人くらいで移設したのだろうと、すぐに信じて貰えなかった事がある。
長さ2mのパイプをレール状に並べてプレハブ小屋の下に入れ、別の単管をテコにして小屋の端を浮かして、1m前後のパイプを小屋の下に置いてコロにして移設したのだ。
漁師はこの方式で、厚板のレールとコロ丸太で漁船を移動させる。
単管二本あれば毛布を巻き込んで担架も作れるし、両手にパイプ二本を持って重量物の下に差込めば、ゴンゴンと左右交互に押して移動させる事も可能。

ロープがあればパイプ中央から垂らして、重量物を吊り下げて移動できる。
重量170キロの縄文カヌー(丸木舟)は、単管二本でこの方式なら男四人でも移動可能。
ロープはナイロン製の直径6~9mmが使い易いが、安価なトラロープという黄色と黒の寅模様のロープは柔軟性が無いので、トラックロープとか作業用ロープと表記されているのが柔軟で扱いやすい。
綿ロープは摩擦や火には強いが、柔軟性に劣るから新品だと扱い難い。
耐久性と強度からいってポリエステル製かKP製がお奨めだ。この種類は水に浮く。

耐久性や柔軟さではビニロン製がダントツだが、ちょっと高価なので俺は細引き用に買ってある。
因みにハンモック作る時は、ビニロンがいいと聞いたことがある。
天然素材以外のロープ類は、切ったら端っこをライターや蝋燭の火で炙って柔らかくしてから素早く指で摘んで纏めると、端っこがほつれてこない。
ちょっと熱いけど我慢。
子供の頃、漁師がよくこうやって魚具の手入れをしていた。
この写真のロ-プはKP製。

因みにブルーシートもサバイバル用品として便利だが、薄手と厚手の二種類あって、厚手タイプの方が防水性と耐久性はぐんと高い。
色も青以外にも透明や銀色などある。
DIYショップで購入可能なシート素材で最も丈夫なのがターポリン製だが、割高なので普通のビニール製で充分だろう。
重要なのはサイズの選択で、サバイバル用なら1・7m四方のシート(畳み二畳分)だと畳めば小さくなるし扱い易い。大きいのが欲しければ細引きで繋げばいいが、ロープワークとしてカウヒッチは必須。
ただし、ブルーシートを直接かぶって寝ると結露が酷いので、細引きや足場パイプを使って簡易テントを仮設したり、地面に引いたりする使い方の方がお奨め。
細引きは直径3~6mmのKP製だと洗濯物も乾せて安価で丈夫だが、ロープワークを知らないと役に立たないので、最低でも「本結び」「捻り結び」「もやい結び」「ひとえ継ぎ」位は練習しておく事。
さらにテンションをギンギンにかけられる南京縛りを知っていると、飛躍的に応用技が利く。



『私は魔境に生きた』・・・光人社文庫、島田覚夫著。現在も購入可・・・というニューギニアで十年のサバイバル生活をした残留兵士の記録が非常に参考になる。
この人は持っていた斧が酷使で使用に耐えられなくなってきて、炭を焼いて野鍛治までやって刃物のリメイクや廃材利用でリサイクルをしていたのだ。
最後にはカンナまで作って棚などの家具作りをしているのだ。
もちろんそんな技術を知っていた訳ではなく、子供の頃に見た炭焼きや鍛治仕事を思い出しながら工夫していく過程が詳細に出ている。
何度も失敗しながら、落とし穴を作って猪を捕まえ、燻製肉まで作ってしまうのだが、ほとんど縄文時代の生活を予備知識ゼロからスタートして実践しまったところが凄い。

横井さんも島田さんも、必要に迫られて工夫してサバイバル技術を獲得していったのだ。
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大工道具
釘袋に入れて専用のベルトで吊るしておけば、持ち出し易いし、道具の紛失防止になる。
上からカッター、釘抜き三種、金槌、鑿。右は巻尺とバール、ハンマー
これらは大工道具の必需品で、仮設住居を作る時や倒壊家屋の解体で活躍するだろう。
バールは鋼鉄製の鋳型一体成形のタイプより、写真のような銀色をしたパイプになったタイプが軽くて扱い易い。長さが60~75㎝あるバールだと、テコとしても使いやすく現場では非常に長宝するが、40㎝以下だと普通の釘抜きの方がかえって便利。


彼らが秘境で生き抜いた根底には、「自分で工夫する素養」があったと言えるだろう。
本当に必要なサバイバル技術とは具体論以上に、自分で考えて工夫する知恵の事だと俺は思う。
他にも参考文献として、「洞窟おじさん」・・・小学館、加村一馬著・・・がお奨めだ。
13歳で家出してから平成になって57歳で保護されるまで、山中で43年間もサバイバル生活をしていた人の記録である。加村さんも鉈と小刀は必需品だったそうだ。

古武術研究家の甲野善紀先生は、阪神淡路大震災の復興支援に行った時に、倒壊家屋の廃材や鉈などがあるのに、冬の寒いなか誰も薪を作って火を起そうとしなかった事に呆れたと言っていた。
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刃物
上から小型切斧、枝打ち鉈、造園用鋸、小型のナイフはカッターメーカーのオルファ社の切出しナイフ。
斧には木を縦に割る厚い刃の割斧と、横に切断する薄い刃の切斧の二種類あるが、サバイバルにどちらか一本と問われれば切斧だろう。木を割る事より切断する事の方が多い筈だ。
写真の斧は所有の切斧の中でも一番小型のタイプで、このサイズだと持ち歩き易いし扱いも楽だ。
グランフォース・バックス社のスカンジナビアンフォレストというタイプで、スエーデン製だ。手作り品の割りに安くて良く切れるので、国内産の高価な手作り斧よりお奨め。ネット注文可能。

鉈には片刃と両刃あるが、これは好みだ。
ここで紹介している鉈は厚めの両刃で、営林署の人が使っているのをネット注文した。
ハマグリ刃といって厚い両刃の鉈は、割る、切るといった用途以外にも削るという作業もし易いので、俺の究極の一本だ。
鋸は大工用の薄いタイプよりも、植木屋が使う造園鋸や、土方が使う仮枠用鋸が刃が厚くて丈夫だからサバイバルには向いている。
こういった鋸は、刃の形状や大きさも生木仕様になっているので、生木や濡れた木材を切った場合でも目詰りしにくく長切れする。
折畳み式と鞘式があるが、プロでも好みが分かれるところ。俺は状況によって使い分けている。
買う場合には、耐久性が格段に違うのでプロ仕様に限るし、刃渡りが長目の方が使い易い。
俺はこの枝打ち鉈と鋸をベルトで通して一式にして、何時でも車に積んである。
ベルトはホームセンターでも五百円から売っており、大工道具もそうだが道具類はベルトなどで身に付けておけば、現場での紛失防止になる。

愛用の切出しはオルファ社製だ。
四百円くらいで文房具屋のカッター売り場で売っている安物だが、刃の長さが自在に変えられて便利だし、実に良く切れる。
替刃も売っているが、研ぐ事もできるので、俺が木工教室をする時には、生徒にこれを買って貰っている。
ただし本格的な木工には二十年来の愛用品である二千円程度の切り出しを使っている。
刃物は安物でも研ぎ次第で充分使える。

知恵があるとは、廃材を見つけたら鉈を探して薪を作れば焚火を起して豚汁が食えるぞ!と想像できるという事だろう。
やった事がなくても、廃材→鉈→薪→焚火→豚汁と連想できる能力が知恵というもんではないだろうか。
失敗しながら、怪我をしながら、諦めずに工夫を重ねる根気と知恵が最強のサバイバル技術だと思う。

横井さんや島田さんのような戦前派は、身近な日常生活の中で様々な物作りをする現場を見てきた世代だ。
そんな生活の中では、経験が無くても記憶を頼りに再現できてしまえる「観取る能力」と、「工夫する知恵」が育つのだろう。

今回ここで紹介する道具類は、どこでも入手可能な現場資材だ。
しかも使いようで、様々な用途が広がる汎用性のある耐久品だ。
俺はプロ用の資材屋さんやホームセンターに行くと愉しい。
色々連想して遊べるからだ。
暇な時に是非ともホームセンターをブラブラと歩いてみて欲しい。
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スコップ類
左から角スコ二種、剣スコ二種、小型剣スコ
一家に一本の最強サバイバルスコップは「金象印」というメーカーの剣スコでホームセンターでも売っている。
柄が木ではなくパイプ製のタイプがお奨めだ。掘起した石などを丈夫な柄をテコにして移動できるので、プロなら黙って選ぶタフなスコップだ。
植木屋は剣スコのサイドエッジをグラインダーで研いで尖らせて、樹木の根っこ切りに便利な工夫をするし、米軍放出品の折畳みスコップにもこの工夫がしてあった。
ただし真似する場合はスコップ先端まで研いでしまうと、石などで先端が潰れる事もあるので注意。
中央の剣スコもパイプ柄だが、粘性土でもへばりつかない孔開きスコップという便利なタイプ。
当り前だが、孔開きスコップでは砂は掬えないので念のため。


そして街中で工事現場を見つけたら、さりげなく現場の人を観察して頂きたい。
プロはスコップを持つ時に、左手を順手にして柄の上から被せて使う。素人は逆だ。
大工が鋸を引く時には、撫でるように素早く引く。
プロの職人さんが、どんな道具でどんな操作でどんな事をしているのか?
よく見ておく事だ。
街中には先生が一杯いるのだ。
次回はサバイバルグッズ・日用品編です。
未曾有の非常事態時なので、明日にはアップしますので、参考になれば幸いです。
合言葉は『全力を挙げて生き残ろう!』です。
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by jhomonjin | 2011-03-16 09:24 | サバイバル | Comments(0)
心配していたSさんが首都圏に退避したとメールが届いて一安心だ。
しかし首都圏でもセシウムが検出されたらしい。
既に国内はおろか地球規模で安心できる場所が無くなりつつある。

今朝は都内の某組織から被災者支援ボランティアとして現地へ向えるか?と打診があった。
自分に出来る事は何か?と多くの人は考えているだろう。
要請があれば可能な限り俺は何所ででも行く所存だ。
問題は、今回の地震は阪神淡路大震災の時とはレベルが違い過ぎるのだ。

まず被災地が広範囲である事。
余震がすぐに納まりそうに無く長期的になる事。
放射能の問題がある事。

現状では車に支援物資を積んでも、個人的な支援では焼け石に水の状態だ。
ガソリンや食料だって自分の分は確保して行く必要がある。
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サバイバルグッズ
軟膏、LEDライトは単三電池一本でかなり明るい。僻地では単四電池が入手出来ない事がある。絆創膏セット、アーミーナイフ、耳栓、コンパス、非常用の笛、髭剃り、歯ブラシ、防塵マスクなど。

例えば支援物資を集めて輸送手段を行政に委ねる事が可能なのか?
糸魚川市役所に行って聞いてみたが、市のレベルでは無理なので県政に頼るしかないとの回答だった。
市役所には募金窓口が出来ていた。
節電に協力して庁舎内も暗かった。
市のレベルではそれくらいがやっとなのだ。

糸魚川消防署では既に現地へ二次に渡る救助隊が向ったとの新聞報道があったので、消防署に三次隊が出動するとしたら支援物資を託せるか?と聞いてみたが、消防隊も医薬品や救援物資、自分達の食料品などで余分の荷物は運べない状態だそうだ。
もっともな話だ。

国土交通省に聞いてみたら、新潟県内の交通規制は無いものの、福島から先へは許可車両と緊急車両のみが通行できる状態らしい。

現状から見て、被災地へ一般人が支援に向う事は不可能だ。
それにかえって交通渋滞の要因となって、緊急車両や物資輸送車両の邪魔になるだけだ。
トラック業界も国の要請を受けて、一般の荷物より被災地への物資運搬を優先させているらしい。
トラックの運ちゃん達も物資を届けたい一心で渋滞の中を頑張っているのだ。

可能ならSさんの様に、公共交通機関を使って被災者が安全圏に避難して貰うのがベストのようだ。
安全圏にいる人は、その迎え入れをする事。
しかしこれも不可能な人の方が圧倒多数だろう。

それに首都圏の親族を頼って避難できたにしても安全とはいえない。

せめて今、個人的に出来る事は?

俺流の回答は、まずは新たな被災者を極力出さない事。
つまり安全圏にいる人達が、今後の余震や津波などの被害を受けない努力をする事だ。
そうなれば救助隊だって、他にもっと困っている人の処に手が周るのだ。
備えあれば憂いなし。
放射能はせいぜい海藻類を沢山喰って、雨に当たらない事くらいの対策なら誰にも可能だ。
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履物
局面によって適した履物は違うだろうが、この時勢にはハイヒールやサンダル、下駄での外出はやめましょう。瓦礫の上を歩くには底に鉄板入りの安全靴が安心だ。薄底だと冗談抜きに釘が突き刺さる。電気を通さない底の靴がベスト。

各自がサバイバルグッズを用意しよう。
もし俺が被災者になって避難場所で暮らす事になって救援物資が届いても、『こっちは大丈夫だ。もっと困っている人に渡してくれい!』と言えるだけの備えはしておきたい。
避難場所でも困っている人に手を差し伸べる事の出来る道具類と技術を用意したい。
津波で非常用品が流されても、体ひとつで身の周りにあるモノを使って生き延びる知恵と逞しさを身につけよう。

どんな災害に直面しても、他人の面倒を見たりする事の出来る余裕のある奴は生き延びる可能性が高い。
警官や消防関係者、医療関係者が被災しても、こういった人命救助への使命感が必要な職業の人は生き延びる確立が高いのだ、と子供の頃に読んだサバイバル本に書いてあったぞ。

サバイバルグッズはその『心の余裕』のお守りみたいなモンだ。
次回から俺が選び抜いたお奨めのサバイバルグッズを紹介します。
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by jhomonjin | 2011-03-15 19:44 | サバイバル | Comments(0)
大地震だ。
新潟県は一部で土砂崩れや建物倒壊があったものの、大きな被害はいまのところは無い。
ニュースで新潟も地震があったと放送しているので、仲間から安否問合せのメールが届き始めている。
糸魚川は大丈夫です。
津波注意報は発令されたものの、津波は今のところは20cm程度でした。

しかし俺の甥っこは、新潟県警の山岳救助隊に所属しているので、昨夜から南相馬市に派遣されているらしい。
報道では警官の行方不明者が多数いるとの事なので、今日は家族でテレビに釘付けになっていた。
死ぬなっ~!ダイスケエ~、危なくなったら任務ほっぱらかして逃げて帰って来いよぉぉぉ~、と真剣に思う。
甥の少年時代は喘息の発作で入退院を繰り返す程の病弱だったのだけど、高校の山岳部に入ってからメキメキと逞しくなって、インターハイや国体の代表選手までになった努力家だ。
性格も素直で実直だ。去年は美人の嫁さんも貰った。
遠く離れた土地の災害も、身内が関係していると問題は切実だ。

整体の稽古仲間にも東北在住者がいるが、音信不通らしい。
事務局は徹夜で待機して連絡を取っているようだ。
岩手在住で、切付が良くて肝っ玉母さんのSさんは健在だろうか?
稽古の後のお茶会や、ご飯を一緒にする時なんか、Sさんは俺に金を払わした事は無い。
長旅に出る時も、お守りと餞別を渡してくれた。
まさかあのSさんに限って・・・とは思うが、濁流に家を流される映像を観ていると他人事とは思えずに切なくなってくる。

問題は原発事故だ。
原発は何重にも安全対策をしているから、絶対大丈夫だと言っていた人は何て言い訳するのだろうか?
原発は危険だけど必要だから賛成、と言っている人達にも聞いてみたいもんだ。
『想定外の規模の地震』は『絶対大丈夫』と太鼓判を捺した事の言い訳にならないだろう。
微量の放射能や放射性物質が流出しても人体に影響は無い、という論理も無理がある。
放射能は大気や海、大地に濃縮されてくだけだ。
風が海に向って吹いるから陸地は大丈夫、という理論も変だ。
海水は二年で世界中を巡って循環しているのだ。
六ヶ所村では微量の放射能を含む冷却水を海に流し続けている。
もう核燃料に頼るのはやめようぜ。

この二十年来、俺は同じ悪夢を何回も見続けている。
そして、その夢の内容はだんだんと具体的になってきている。
何かの地球規模の壊滅的な変動で、どこか遠くに旅立つ夢だ。
ある時は汽車、ある時は宇宙船、ある時はUFOに乗って地球外らしい所に脱出する夢なのだけど、いつも突然の事なので、俺は大いに慌てる夢である。
これから始まる長い旅路に必要な物や最小限の着替えをバックパックに詰込んだり、家族を探したりと大慌てになるのだ。
出発時間が迫っているのに、準備しておいたサバイバルグッズが見つからなかったりして、家中を引っ繰り返して探しまくるのだ。

何年か前に同じ夢の中で、何時も通りに慌てふためく俺は『準備を怠り無くという事・・・予行練習みたいなものなんだよ・・・』という声が胸の中に響いてきた。
それ以来は同じ夢を観ても、あまり慌てる事は無くなった。

昨夜の夢はとてもリアルだった。
宇宙船に乗る準備が整って、家や整体の道場を綺麗に掃き清めて、心おきない旅立ちの準備を終わらせた。
そしてお世話になっている整体関係の恩人に、一緒にここを離れましょう!と説得するのだけど、その恩人は観音様の様に静かに微笑んで・・・何時も観音様のような慈愛に満ちた人である・・・、覚悟は出来ているので地球に残る、と言われるので泣く泣く別れる夢だ。

本当にそんな日が来ない事を切に願っている。

追伸
俺は日頃からサバイバルグッズを持ち歩いています。
登山用アルミ水筒の他に、小型懐中電灯、コンパス、ミリタリーナイフ、絆創膏、防塵マスク、耳栓などを専用のポシェットに入れて持ち歩いているのです。
首都圏にいる時には、帽子や折畳み傘、ウインドブレーカーなども必ずバックに入れてました。
整体の稽古着は和服なので、下駄か草履を履いて道場に行く事が多かったですが、サバイバルグズの他に地下足袋も合切袋に入れて歩いていました。
すべて自分なりに吟味を重ねて集めたサバイバルグッズです。
何時も荷物が多いね、と笑われる事が多かったですが自己防衛は必要でしょう。
首都圏の皆さん、人から笑われてもくれぐれも準備怠りなく!
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by jhomonjin | 2011-03-12 23:46 | 何やってんだっ! | Comments(2)