21世紀の縄文人を目指す男の記録


by jhomonjin
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

<   2011年 05月 ( 7 )   > この月の画像一覧

f0225473_22373217.jpg
アウトリガーカヌー












このカヌーはハワイのFRP製のOCー6という六人乗りのカヌーだ。
ハワイの伝統的なアウトリガーカヌーはもちろん木で出来ているが、アメリカ人のハワイ入植と同時に固有文化を禁じられて以来、ハワイ語やフラなどと共に一度は絶滅しかけたこのカヌーを、文化復興として、そしてマリンスポーツとして普及させる為に大量生産可能なFRPカヌーとして甦ったのである。
船首からの撮影で、右側に突き出ているのが、アウトリガーである。

広角レンズで撮影したらF1マシンみたいなシャープなフォルムに見えるが、実物はかなり巨大だ。
ハワイでは国民的スポーツとして普及していて、この大きなカヌーで大波に乗ってのサーフィン大会やレースもよく行なわれているようだ。
日本でも各地にアウトリガークラブが出来つつあって、大会もよくやっている。

縄文カヌーを作るにあたって構造の参考、そして今後は漕ぎ方などの指導を受けるために、糸魚川から東へ80キロ離れた柏崎ラーフセービングクラブに相談に行った。
このクラブはライフセービング(平たく言えば海難救助をスポーツ化した競技だ)のクラブだが、OC-6を二杯(二隻でも良いのだけど、船乗りらしく俺はこう呼ぶ)持っているのである。

相談に乗ってくれたのは、理事の池谷薫さん。
大学のころからこの競技を続けて着て、今は柏崎で水泳クラブを経営している好青年だ。
池谷さんを始め、クラブ員達と話をして、すぐに意気投合だ。
中には縄文カヌーの漕ぎ手として、一緒に青森まで行きたい!と言ってくれる女性会員もいた。
そして俺も意気に答えて、柏崎ライフセービングクラブに入会する事にした。

カヌーを媒介として、各地のマリンスポーツ愛好家や考古学好きと繋がれたら、これは愉しいだろう。これこそ豊かな人生だ。
ネットワークをもっと各地に広げていきたい。
そして友達の輪が広がって、青森まで行く仲間やサポートしてくれる仲間、企画の賛同者や協賛者が増えていって欲しいもんだ。
タイミングよく、地元テレビからも取材の申し出があったし、糸魚川の青年グループとも繋がり始めてきた。

日本海沿岸に限らず、日本海縄文カヌープロジェクトのサポート申し出や励まし、ご声援を宜しくお願いします。
寄付も受け付けてますよ!!

f0225473_22375229.jpg
FOR SALE












ホンダのオフロードバイクXLR250だ。
愛車のバハが走行距離9万キロにもなって、長距離ツーリングが可哀相になってきた。
タイミングよく、東京から糸魚川の山奥にIターンしてきた元カワサキのテストライダーだったオジサンと友達になって、不要のXLR250を売って貰う事になって、バハを手放した。
年式こそ古いが、走行距離1万4千キロのバイクでエンデューロレース、つまりオフロードの耐久レース仕様に改造してあって、流石に馬力が物凄い。
カムアップ、マフラーの切り詰め、スプロケットアップといったメカ部分の改造と、シートとタンクを逆輸入車のXR600のバイクに交換してあって、見た目もタダモノではない。
強力なトルクと馬力で、山道や街乗りには最高だが、よくよく考えてみれば、俺は毎月の京都稽古会に通う為のツーリング用バイクが欲しかったのだ。
ガルルルという低音の力強いエンジン音が気に入って即決で買ったのだが、ちょっと後悔している。
誰か買ってくれる人いませんか?
価格は応談します。
非公開コメントに連絡先を残して下さいな。
都会の渋滞道路だって、トルクと馬力にものをいわせてスイスイとすり抜けられるバイクですよ。
[PR]
by jhomonjin | 2011-05-27 22:40 | 日本海縄文カヌープロジェクト | Comments(3)
相変わらず縄文カヌーはプールに浮かべて水枯ししているが、ほったらしという訳ではなく、暇を見つけては様子を見に行っている。
アウトリガーやパドルなどは軽いので、引っ繰り返して満遍なく水に漬ける。
カヌーは船内に水を満たして、砂袋を八個も付けて船縁まで沈めてある。
f0225473_21425577.jpg
縄文カヌー
本当は潜水艦のように水中で静止している状態にしたかったのだが、船縁までの水船状態と八個の砂袋をものともせずに沈まなかった。流石に丸木舟だ。口の悪い友人はこの状態を見て船の「ドザエモン」だと。

プールの水にうっすらと虹色に光る樹液が滲み出ているのが分かる。
こうやって水の浸透圧で樹液が追い出されていくのだ。

縄文カヌーが一息ついたので、今度は田植えだ。
不耕起の自然農法による田んぼは二年目だが、去年の沼田状態から見ると今年は不耕起の田んぼらしく、つまり畑っぽくなってきた。
初年度は田んぼの凸凹がひどくて、部分的に水たまりが出来たりして水管理も容易ではなかったが、稲刈り後に均しておいたので、凸凹もかなり少なくなった。
水を入れてみなければ本当の事は分からないのだが、今年は平均的に水が行き渡っているようだ。
f0225473_21543436.jpg
手作り除草機
去年に頼まれて作った、ビニールハウス資材転用の田んぼ除草機の評判が良かったので、自分用も作った。これは耕した普通の田んぼ用だ。不耕起の田んぼは根気良く鎌で刈り取っていく。

幸先が良いぞと田植えをしたが、数日してみると植えた苗の二~三割前後が萎れていた。
去年もそうだったが、植え直しに多くの時間を費やす。
何故なんだろう?
己の至らなさが情けないが、自問自答しながら黙々と植え直しをする。

苗枯れの原因は二つ思い当たった。

まず苗を二本植えしている事だ。
これは自然農法ではよくやるのだけど、丈夫に育てた苗を少なく植えると、分結する茎の本数が多くなるから、一株に多くの苗を植えるのと結果として収穫量は変わらないという方法だ。
俺は師匠からそう習ったし、師匠の田んぼはそれで上手くいっていた。
f0225473_2231445.jpg
除草機アップ
利用した資材はビニペットという止め金具と、そのスプリングだ。田植え三日後に苗の上を引きずって歩く。苗は倒れてしまうが、数日で回復して雑草の種も泥中に潜ってしまうので発芽しなくなるという理屈らしい。

しかし俺の苗は農協から買った苗で、ヒョロヒョロとした弱々しい苗だ。
こんな姿の苗だったら、二本植えで広々とした空間で思う存分に育つ、という田植え法よりは一般的な田植え法である五本前後の苗を纏めて植えた方が結果的には良いのだろう。
二人の箱入り娘をいきなり荒野に置き去りにしたら、これは途方に暮れるに決まっている。
そんな場合には、何人か寄り添うようにした方が良いという事だ。
お互いに身を寄せ合って庇い合わせるのだ。
そうすれば確率的に生き残る苗が多くなるので、植え直しだって手間暇が少なくなりそうだ。

それともう一つ。
師匠の田んぼは、八ヶ岳の火山灰が堆積した黒ボクという直ぐにでも畑に転作可能なフカフカな土質で、しかも水捌けの良い棚田だ。
俺の田んぼも火山灰由来だけど、河川の氾濫で堆積した粘性質土で平地の深田だという事だ。

団粒構造のフカフカな田んぼなら、二本植えでも苗の根張りが早くて多いが、粘性土だと耕さないと堅くて苗の根張りが極端に悪いようだ。
だから去年は冬の間に籾殻を投入したり、大麦を植えて田んぼの土を柔らかくする工夫をしてみたのだけど、枯れた苗の根を見ると三日が経過しても活着していなかったのだ。
相変わらず土がこなれていない。
お陰で慣行農法で代掻きする事の意味を身に沁みて理解できた。

来年はどうするのか?
稲刈りまでに検討しておこう。
f0225473_21473920.jpg
不耕起の田んぼ
田植え終了後の翌朝。旭日を受ける苗の写真を撮ろうと思ったが、よく見たら枯れた苗が大分あった。乳児の黄疸と同じく、田植え直後の苗は黄色くなるのが普通だが、枯れてしまっては植え直すしかない。

農業は、といっても俺のは自給用の家庭菜園の大規模版程度だけど、一年に一度しか経験が積めないので、容易ではない。
あと何回チャレンジできるのだろうか?
これで大丈夫、と自分の農法に自信が持てる日が来るのか?
多分、毎年のように来年への反省点が出て、生涯自信の無い持てないような気がする。
縄文人だけでなくて、農業も後ろに(見習い)といれなきゃ駄目なようだ。
同じ気候、同じ苗、俺の感受性と行動も二度と同じ状況は無い。
農業も一期一会だ、と実感する。
[PR]
by jhomonjin | 2011-05-19 21:07 | 田舎暮らし | Comments(0)
幼稚園の年長組の時、お袋とバスに乗った時の会話を今でも覚えている。

「真っ直ぐって、どこにもあるでしょ?バスの手摺りだって床だって、壁だってみんな真っ直ぐで、今なら機械があるから真っ直ぐは作れるけど、機械の無かった大昔の人はどうやって真っ直ぐを作ったの?」

お袋は即答した。
「糸をピンと張ってご覧。真っ直ぐでしょう。大昔の人はこうやって最初の真っ直ぐを作ったんだと思うよ。」

予想外に簡単な答えが帰ってきたので、俺はちょっと憤慨した。
この疑問はその数日間、ずっと考え続けてきた難問なのだ。
俺はお袋に挑む心地で、さらに質問した。

「ならまん丸って、どうやって作ったの?」
これならお袋も答えに困るだろう。
俺の得意とした粘土細工でまん丸を作るのだって難しいのだ。
バスのタイヤだって少しでもまん丸でなかったら、デコボコして乗れたもんじゃない。

お袋は再び即答した。
「ピンと張った糸の片方を押さえて、ぐるんと回してご覧。まん丸になるよね?これがまん丸の最初だと思うよ。」
f0225473_22563552.jpg
基準作り
水平器にL型金具を付けて木口にビス止め出来る工夫をした。思えばカヌー作り当初の二週間は、屋外の残雪の中、急な坂道でよく頑張ったもんだ。この作業が全ての工程の最初になる。


俺は子供の頃から今でも、モノゴトの最初に興味を持つ癖がある。
そう言えば小学生の時には、『まんがはじめて物語』ってアニメが大好きだったっけ。
岡まゆみお姉さん、お元気ですか!

だから俺は何時もお袋を質問攻めしていたのだけど、お袋の答えは決まってシンプルで的を得た答えだった。
モノゴトの始まりはシンプルなのだ。
その応用や組合せがベースになってこそ複雑な事だって可能になる。
子供の時に、お袋からその事を学んだ。
そのことは縄文カヌー作りをする上で随分と役にたっている。

「まっすぐ問題」のお袋の答えの応用を、縄文カヌー作りでは毎日やっているのだ。
今日は二日がかりでアウトリガー二本とパドル一本を作った。
売っている木材から作るのは、簡単だ。
最初から角は直角で、直線は真っ直ぐに、面は平らに製材されているからだ。

ところが、俺のやっているのは製材されていない丸太からなので、基準となる直線や面は皆無だ。
頼りとなる基準は自分で作らなければならないから、製材された木材に較べて倍以上は手間暇がかかる。
f0225473_233322.jpg
製材過程
二本の柱状のものはアウトリガー用。巨大な杓文字状のものはスタンディング・パドルボード用の2m近いパドルだ。当然、長い板を最初に作ってからこの状態に型取りしたが、まだ荒仕上げにまで至っていない。

手順はこうだ。
丸太の両木口に、年輪を中心とする垂直線と水平線を引く。
垂直と水平は「水平器」という気泡管式の単純な器具で測定する。
水平器が無くたって、「振り下げ」という糸と錘を使えば、これなら縄文時代にもあったと思う。
両木口の垂直線同士を墨壷を使って墨付けすれば、丸太の中心として基準線が出来る。
墨壷は「真っ直ぐ問題」の応用だ。

その基準を利用して、辺材を除去していけば、精度はともかく取合えず四角柱が出来る。
あとはその応用と繰り返しで、丸木舟にしたり、板材を作ってからパドルを作ったりするのだ。

取合えず四角柱が出来る、というのはチェーンソウや斧使いの練度によって、かなり精度が違ってくるからだ。
本当に真っ直ぐになっているかをチェックするのは、やはり糸を張って調べる。

カヌー本体で苦労したかいあって、アウトリガーとパドル作り(正式にいうとモノを作る前段階の製材だ)は随分と短時間で出来たし、精度も高くなってきた。
材木屋で挽いて貰えば、数分間で出来る製材が、チェーンソウと斧、大工チョウナ、鉋を駆使して一日かかりの大仕事になってしまう。
f0225473_238239.jpg
荒加工
丸太状態では乾いていても、製材加工したばかりでは相当に湿っている。そのままにしておくと、経験では一週間程度でひび割れがくる。この状態でムシロに包んでプールに漬けて水枯しする事にした。

俺は近代工具や鉄器は使っていても、その根幹には原始の知恵が横たわっている。
多分、宇宙船を飛ばすのだって、同じだろうと思う。
原始人が作った「真っ直ぐ」が、最先端技術を支えているのだ。
やっぱり原始力ってすごい。
[PR]
by jhomonjin | 2011-05-15 22:48 | 日本海縄文カヌープロジェクト | Comments(2)

猫のように眠りたい

カヌーを水に浮かべてから気が抜けた。
翌日はまだ良かったけど、2日目からは身体が重だるく感じた。
目の奥がズンと痛い。肝臓に大分負担がかかっているようだ。
熱や咳はないけど、風邪を引いた感じだ。
3日目はひたすら寝た。
食事もせずに寝た。
昼と夜に味噌汁だけ飲んで寝続けた。腹も減らない。
寝すぎて腰が痛くなったけど、構わず寝続けた。
f0225473_20225234.jpg
ナルー
ナルーはハワイ語で波の意味で、家の飼い猫だ。この猫は寝るとどこが顔だか分からなくなる模様をしている。捨て猫だったけど、今では家で一番の権力者。明日の心配をせずに眠れるなんて羨ましい。

一ヶ月間、休みもせずに斧を振り続けたんだから、自分へのご褒美に寝続ける事を許した。
青田さん、高橋竹山ご夫妻からは、お祝いにと紬の反物をプレゼントして貰った。

4日目は半日だけ仕事が出来たが、まだ眠いし根気が続かない。
でも身体大分軽くなってきた。
f0225473_20261222.jpg
ラオスの猫
仕事せずに寝てばかりいても怒られない猫が羨ましい、とたまに思う。土足で家に入っても猫は許されるし、ただ生きているだけで可愛がって貰える。動物の中で一番恵まれているのではないか?

ただ、もうちょっと寝ていたい。
猫のように、思う様、時間を気にせずに無心に眠り呆けたい。
お休みなさい。
[PR]
by jhomonjin | 2011-05-11 19:57 | 日本海縄文カヌープロジェクト | Comments(4)

水に浮かんだ。

お披露目するのに最後の仕上げをして、軽トラにカヌーを積み込んで、10キロほど離れた小滝小学校のプールに向う。
全長4・5mで推定重量350キロくらいなので、軽トラに積み込めるか心配していたが、国道を走っていても緊張の連続だった。
f0225473_22415825.jpg
出陣!
親方の作事場にはホイスト(天井移動クレーン)があるから一人でも積込みが出来た。ギア式の荷締機でギチギチに締めてから、予備にロープ掛けする。国道では緊張したが、偶然でもパンクしたら大惨事になるら当然だ。

現地に到着すると、新潟県最北端の村上市から民俗学者の赤羽正春先生が先に到着していた。
初めてお逢いするけど、鮭・鱒の民俗学研究家として著明で、丸木舟にも造詣が深く、わざわざ200キロ以上も車で見学に来て頂いたのだ。
赤羽先生も自分でカヌーを作りたかったそうだが、素人の俺が独力で作ったので自分でもカヌー作りする意欲が湧いてきた、と仰って頂けた。
お祝いだと、酒と御著書(『鮭・鱒』上下二巻・法政大学出版)を頂く。

頼んでおいたお手伝いの青田さん(登山家)、同じ町内のHさん、ケンカ祭り仲間のIさん一家、そして日本海縄文カヌープロジェクト顧問の土田孝雄先生(郷土史家)も次々と到着する。

カヌーをプールに入れる手順を説明して、軽トラをプールに運ぶ。
こんな時には、Iさんみたいに祭りで神輿を担いできた仲間がいると心強い。
青田さんやHさんも先を読んでテキパキと動いてくれるので、手際よくプールにカヌーを浮かべる事ができた。
持つべきものは現場勘のある仲間である。
f0225473_22533054.jpg
土田先生
よく色んな人がこのブログ写真に載るけど、赤の他人を俺だと思い込んでいるそっかしい人がいる。カヌーに乗っているのは土田先生で、船縁を押さえているのはHさんとIさんだ。周りの子供はIさんの子供。

カヌーはちゃんと水に浮かんでくれた。
左舷が沈み勝ちなのは、節が多くて堅かったから予想通りだ。
さて試乗である。
船縁を青田さんとHさんに押さえてもらって静かに乗り込む。
予想以上に安定が悪い。
もともと元口が直径90センチ、根から5mでの末口が60センチちょっとしか無い丸太であったので、極端な先細り船型にせざるを得なかったのだ。
その限定された寸法のなかで凌浪性、安定性を両立させるにはサバニ船型をモデルにしたが、それでも実物のサバニの寸法の半分の幅にも満たないのである。
安定性の悪さは仕方ないことだろう。
予定通りアウトリガーを作る事だ。
それもインドネシア型のトリマランという左右にアウトリガーを付けた船型でないと安定しないだろう。

カヌーをプールの手摺りに舫って、持参のガソリンコンロで自作のヨモギ茶を沸かして皆さんに振舞う。
とりあえずは肩の荷がちょっとだけ下りた。
f0225473_2361055.jpg
俺の掌
左手に堅いタコが出来た。腕の筋肉はポパイみたいになっている。筋肉痛にはなっていないが、今はやたらと眠い。





みんなと寄り道してから、家に帰る前に温泉に入った。
今晩はカヌーの事は考えずに、バカになりきって露天風呂に浸かろう。
読みたい本も山積みになっている。
この数ヶ月は読書もしていないし、喫茶店にも行っていない。
余裕がなかったのだ。
明日からどんな展開になるのか?
分からないし、今は何も考えたくない。
ただ今晩は思いっ切り寝てやろう。
とにかく眠い。
ひたすら眠い。
[PR]
by jhomonjin | 2011-05-08 23:58 | 日本海縄文カヌープロジェクト | Comments(5)
ようやく明日は進水式だ。
といっても結果として進水式になる訳で、本来の目的は水に浮かべてバランスを見る事と、梅雨時まで水に浮かべてのひび割れ防止の為だ。

f0225473_20374295.jpg
鉞はつり
内部の成形には大きな鉞を使った。振り子のように振るとガスダスと小気味良く平になっていく。


f0225473_20401436.jpg
薄く均一に削れていく木っ端を見るのは愉しい。はつった痕が均一な模様になっているのは誇りだ。木っ端は残らないけど、はつり痕はずっと残るから。はつり痕を自慢するのは日本人くらいかも知れない。


本来は高浪の池に浮かべる予定が、積雪の為に池のほとりまで車が入れないので、廃校になっている小滝小学校のプールに浮かべる事になった。

今日は明日のお披露目に恥ずかしくない程度まで仕上げる為に7時から仕事を始めて、夕方6時に掃除した。
朝5時には目覚めてしまった。
睡眠時間は5時間。
気が昂ぶっているのだ。

f0225473_20454092.jpg
お手伝い
3月に役所を定年退職した人がたまに手伝いに来てくれる。大工チョウナ使いも様になってきた。週に一時間程度のお手伝いだったけど、気持ちが嬉しい。色々と差入れ有難うございます!

本当に浮かぶのか?
転覆や浸水しないのか?
俺の軽トラに乗っけて、作業場から10キロ離れた小学校まで運べるのか?

f0225473_20542622.jpg
5月6日時点
反省点は沢山あるけど、資金や資材、労力もほぼ独力で作ったカヌーだ。多くの人に助けられて辿り着いた。金銭的、肉体的、人間関係的にも随分と痛い想いをした。何と言われようとも、俺は言葉だけでは無く実行した。


なんだか手塩にかけて育てた娘を嫁に出す心境だ。
感慨無量。
一ヶ月間ほぼ毎日全身全霊で向き合ったカヌー。
明日で週に一度程度しか会えなくなるのだ。

疲れ切っているけど、今晩は興奮して寝られるかな?
[PR]
by jhomonjin | 2011-05-06 21:08 | 日本海縄文カヌープロジェクト | Comments(5)
縄文カヌーを作り始めて一ヶ月が経った。
祭り当日を除いたほぼ毎日、現場に行って斧を振っていた。
なんとか形になってきたが、この一週間はひび割れ問題に直面している。
f0225473_20172736.jpg
船首
断面形状は船首がV字で始まり、次いで緩やかなV型~U型~中間点でフラットボトム~船尾に向ってU型~V型で終わる船型とした。凌波性、安定性、直進性、速力を良くする工夫だが、沖縄のサバニ船型をモデルとした。

ひび割れは伐採時から木口に放射状のひび割れが入っていたので、当初は木口に木工用ボンドを塗ってひび割れ拡大の対策をしていた。
また伐採後は芯材を素早く除去する事や、作業していない時にはブルーシートを掛けての養生など、考えられるひび割れ予防はしてきたのだ。

しかし伐採一ヶ月を経過して、節が集中している部分にひびが入りだして、ついには部分的ではあるけども内側に貫通したひび割れも出てきたのである。
もともと枝打ちや間引きなどの手入れをまったくしていないトウヒを只で貰ったのだけど、左舷船首部分には1㎡に15個もの大小の節が集中している事もあって、何をしてもひび割れは仕方なかったのかもしれない。
関根師匠に現状を相談したら、植樹されたトウヒは木理が捻れているし、節が多いなら仕方ないだろう、との事だ。
抜本的な対策は特に無いので、ひび割れが出るだけ出させてから対策を練るしかなさそうだ。
ひび割れを数えてみたら、何と48個もあった。
その内、貫通や貫通の危険のあるひび割れも大分ある。
f0225473_20261839.jpg
船尾
V型で終わる船尾は、水抜けと安定性をよくする工夫だ。木の塊から思う通りの立体を作るのは、多面体を作ってゆき、最後に角を取るのだけど、ミニチュアと違って実物のカヌーを作り出すのは難しい。墨出しが全てだ。

対策として、連休中に内抉りを90%終わらせて、再び小滝にカヌーを運んで高浪の池に浮かべて夏まで水枯らしする事にした。
樹は水で枯らすのが一番だ。
樹液が水の浸透圧で抜けて、木の細胞内が水に置き換わる事で、乾燥を満遍なく促進させるのである。
樹液が抜けて水が充分染み込んだら、次は水から引き上げて日光の当らない風通しの良い屋内で自然乾燥させてから加工をするのが本当だ。
こうやって木を枯らして、ひび割れや乾燥収縮などの暴れを充分にさせきった材木を吟味して舟を作るのがベストなのだ。
俺の場合には時間短縮の為に鉄器や近代工具を使ってはいるけども、縄文式の石器木工の場合は生木でないと刃がたたない事から、その点だけは縄文式に生木でカヌー作りを始めた訳である。

多分、縄文人がカヌーを作る時には、工程毎に水に漬けて時間を掛けていたのではないだろうか?
それと多少の歪みやひび割れは直しながら使っていたのでは?なんて思っている。
見た目などの細かい事もあまり気にしなかったんだろうな、とも想像する。
f0225473_20311539.jpg
乾燥防止対策
もっかの所、作業後は濡れたシーツを被せてからブルーシートで覆っている。過剰だと黴の原因となるので、試行錯誤している。早く水に浮かべたいもんだ。養生にも知恵と経験が必要だ。

いずれにしても勝負は明日だ。
あと二日間で90%仕上げて、土曜か日曜には池に浮かべたい。
工程的には余裕があるのだけど、一ヶ月もやり続けた作業の終わりが見えてきて寂しさもあって、ちょっと複雑な心境だ。
夏に陸(オカと読んで下さいな)にあげたら、横梁を入れる加工がある。
アウトリガーを取り付ける為と、乾燥収縮によるひび割れ対策だ。
[PR]
by jhomonjin | 2011-05-03 21:00 | 日本海縄文カヌープロジェクト | Comments(2)