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21世紀の縄文人を目指す男の記録


by jhomonjin
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<   2011年 12月 ( 8 )   > この月の画像一覧

波の花というと上品な女詞で塩のことだ。
風流な日本語だが、北国では別な意味もある。
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この写真は一週間ほど前の大雪の日の糸魚川の海である。場所は浦本という漁村だ。
怒涛逆巻く海と鉛色の空の景色は、いかにも冬の北国らしい風景だが、右端に写っている白い浮遊物に注目して欲しい。


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白い泡状の浮遊物の正体は、植物性プランクトンが分泌する粘液混じりの波の泡らしい。海水温度が冷えて、強風で波の高い時にだけ見られる現象だ。海面にモコモコと白い泡が盛り上って、やがて風に吹かれて飛んでいくのだ。


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波の花が海面から飛び立つ瞬間。北陸では国道8号線が概ね海岸線を通っているから、時には国道にも飛んでくる。現象としては風流だが、地元民には車や家の金属部分が錆びたり、農作物が塩害を受けたりで迷惑な現象。

俺の実家はかっては海岸線にあった。
だから真冬になると怒涛が地響きをたてて押し寄せる振動が家にいても伝わってきた。
波が防波堤にぶち当たる時には家がガタガタと揺れた。
一晩中そんな騒ぎが続くのだ。
そんな晩にオヤジが不在だと、本当に心細い。
何をする訳でもないのに、何故かオヤジが家にいるだけで安心できるのだ。
北国ではオヤジの存在感がまだまだでかいのである。
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by jhomonjin | 2011-12-28 21:18 | 田舎暮らし | Comments(0)
墨出しだ。
この作業が最も難しい。
この工程で手を抜くと、後から歪み直しに追われることになるから慎重になる。
一度刃物を入れたら二度と元に戻らないので、決断するまでに充分に時間を掛ける。

一般的に丸木舟は、年輪の狭い方を船底にする。
日当たりの悪い側は成長が遅いので、重くて安定するからだ。
年輪を調べて船底側を決めたら、年輪の芯を中心とした垂直線を引く事が最初の仕事になる。
この垂直線がちゃんと垂直になるように、丸太の角度を微調整する。
重さ4tもある丸太だが、油圧ジャッキと楔を駆使しての作業だ。
次に芯を通る水平線を引く。
これで芯を中心とした十字線となるから、反対側の木口も同様にする。
対面の線同士を繋いだ直線により、丸太の曲がり具合や捻れ具合が観察できる。
これらの線が以後の作業全ての基準となる。
削り取った場合は素早く線を引き直す。
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上になっている側が悩みぬいた末に船底に決定した側。左端に水糸が張られているが、こうやって曲がり具合をチェックしていく。丸太の中に既にあるカヌーを彫り出していく感じだ。


ところがだ。
水糸を張ってメタセコイヤの捻れや曲がり具合をよくよく調べてみると、年輪の狭い側が若干内側に弓なりに反って、年輪が広い側も逆に膨らんでいる。
船底と船縁を逆にした方が無駄なく木取りができそうだ。

木の癖から読めば年輪の狭い方を船縁にした方が良さそう。
しかし民俗例から言えば船底だ。
這いつくばって丸太の下を観察したり、何度も離れたり近寄ったりしてはメタセコイヤと対話する。
補助線も沢山引いた。

結局六時間考え抜いて、年輪の狭い方を船縁とすることにした。
直感や閃きを「本当にこれでいいのか?」「デメリットはないのか?」と色んな角度からチェックして自信を深めていく作業。
これはメタセコイヤの成り(個性)のままに作るということである。
運慶を気取れば、既に丸太の中にある縄文カヌーを彫り出していくのだ。
だから設計図も無いの?とよく笑われるのだけど、木の素性や寸法、形状から完成形が決定していくのであって、縄文カヌー作りには設計図は役にたたないと思う。

全長6m級で最大幅55cmの縄文カヌーが作れそうだ。
次回はチェーンソウと斧を使っての本格的な作業になる。
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by jhomonjin | 2011-12-25 20:23 | 日本海縄文カヌープロジェクト | Comments(2)
皮肉なことに大雪で伐採を諦めた翌日からまた晴れた。
天気予報ではクリスマス前から西高東低の気圧配置となって年末まで大雪の見込みだ。
伐採は3月だな、と覚悟をしていたらその日の夕方に赤野伐採名人から電話が入った。
「明日は気温も高くて雨のようだから、今年最後のチャンスなので伐採をやります。」
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一人でユンボを操縦しながら、ユニック車をリモコンで動かして伐採したメタセコイヤを吊上げる赤野伐採名人。一人二役だ。伐採も狙った場所にピタリと倒して見事だったらしい。撮影は水野さん。

赤野さんの申し出は嬉しかったけど、俺は仕事を休めない。
水野さんに連絡したら大丈夫だという。伐採決定だ。
慌てて関係各方面に連絡をしまくった。
糸西タイムスさんも取材に来てくれることになった。
そして無事12月22日に伐採が終わった。
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俺は翌朝に伐採後のメタセコイヤにご対面だ。作業場の扉を開けた途端に濃厚な森の匂いがした。元口(根元)φ1m弱、末口(先端)φ0.6m、全長8m、重量4tの巨大な原始の姿に圧倒される。塩と米、酒と蜜柑を供えた。

伐採後は速やかに樹皮剥きをしないと乾燥して幹に密着して樹皮が剥きづらくなる。
今日23日に水野さんと樹皮剥きを行なった。再び大雪だ。
この作業は単調で根気のいる仕事だから、二人で取り留めの無い話をしながらコツコツと作業する。
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樹皮剥きで活躍するのがバールだ。斧で切れ目を入れた部分にバールを差込んで樹皮を剥いていく。夏の伐採だと水気が多くて楽な作業だと思うが、乾燥した冬では骨が折れる作業。手斧や厚歯の草苅鎌も活躍した。

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樹皮を剥くには下になっている部分を引っ繰り返す必要がある。小滝丸の時に考案したダルマジャッキ(油圧)による天地返しも余裕で出来るようになった。これからの工程でもこの作業は何度もやることになる。モデルは全て水野さん。

午前中で帰った水野さんの後は一人作業となり夕方になって樹皮剥き終了。
剥ぎ取った樹皮の掃除と後片付けで二時間かかった。
最後は疲れ果てて三十分毎のタバコ休憩となったが、なんとかやり遂げる。
腹が減って倒れそうだ。
樹皮だけで1㎥入るトンパック(取っ手付き大形袋)に満杯となる。
これから本格的な作業となると少なくても八袋分は端材やらチップが出るだろう。
雪が無ければ水野さんの窯場で野焼きできるが、雪で焚火をする場所が無い。
処分方法を早く解決しなけりゃな。
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by jhomonjin | 2011-12-23 21:07 | 日本海縄文カヌープロジェクト | Comments(0)
大雪が数日続いた。
伐採当日の朝、現地に先乗りしてお祓いや除雪をしていると、赤野特殊伐採さんから悲痛な調子の電話が入った・・・嫌な予感がした。
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伐採の朝、近所にある一の宮にお参りした。市街地はこのように雪がまったくない。この神社は俺の産土神であるヌナカワ姫命が祭られている。けんか祭りの舞台だ。右端の石垣は祭りの時だけ使用される舞楽の石舞台。

小滝区の上り坂を10tユニック車が滑って前に進まないのだそうだ。予感的中だ。
除雪車が降雪状況に追いつかない程の大雪なのだ。
近隣に勇名を轟かせる伐採名人の赤野さんといえども、現場まで大型車で乗り入れることが不可能、となれば延期しかない。
誰が悪い訳でもない。雪が降り止む気配も無い。
待てば海路の日和あり、と自分に言い聞かせて帰路につく。
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今日の小滝は道路で積雪10cmほど。二日前とは別世界になっていた。ここまで辿り着くのに坂道続きだから、10t車は流石に無理だった。俺の4WDの軽トラも帰路の直線でブレーキも踏まないのに蛇行した。

こんな時には青函連絡船「洞爺丸」の沈没事件に想いを馳せる。
1954年、4000t級の貨客船「洞爺丸」は、台風の真っ只中を定刻通りに出航した。
そして沈没して1,000人以上が犠牲になった。
津軽海峡は青函連絡船が沈没する海の難所だ。したがって青森と北海道の縄文人は交流する事は無かった、という学説がかっては罷り通っていた。
しかし縄文人には定刻という概念が無かっただろう。
嵐が来ているのに何故海に出て行くのか?
人間の都合や決め事ではなく、縄文人は「潮時」を見計らって海を渡ったのだろう、と思う。
海峡を渡られない時にはじっと待って、渡られるその時が来たら素早く渡ったのだろう。
そしてその判断には、「今だ!」という確固たる実感ある身体感覚が伴っていたのだとも思う。
時が来れば必ず明星丸を完成させる。
その時までメタセコイヤよ、少しでも太って大きな舟を作らせておくれな、と願った。

一年の最後に来て不運な出来事だった、と思わないでも無い。
しかし去年の今頃は、支援者や協力者もいなくて孤立無援だった。
まだ何もカタチになっていなくて、興奮と希望に胸を膨らませ、そして不安と孤独の中で企画書をコツコツと書いていたのだ。
それが一年にも満たない期間に縄文カヌーが完成して、今では26人もの同士がいる。
ラッキーな一年だったのだ。

伐採が何時になるのか?人智を超えた神のみが知ることだ。
今回の延期は、俺が現代人から縄文人になる為のイニシエーションとして捉えている。
定刻や標準時間ではない、縄文時間への転換である。
潮が満ちるまで、海が凪ぐまで待つことにしよう。
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by jhomonjin | 2011-12-20 21:57 | 日本海縄文カヌープロジェクト | Comments(2)
伐採を二日後の12月20日に控えて、現地の積雪状況の確認とメタセコイヤに伐採の挨拶にいってきた。
糸魚川市街地の積雪はほとんど無いが、標高70mほどのメタセコイヤの生えている小滝区はすでに30cmくらいの積雪状況だった。
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メタセコイヤ周辺の積雪は30㎝ほどだったが、数日前まで60cmはあったらしい。年明けからガシガシと積もって、4月の中半までは3m前後の雪に埋もれてしまう場所だ。




現地は除雪車が入る処なので、除雪を請け負っている後藤組さんの社長に伐採作業の概容を話して、お互いの作業の支障がないように担当者と協議させて貰った。

メタセコイヤの所有者の中村久和さんとも打合せして、僅かばかりのお礼をプロジェクトから出させて貰ったし、取りあえずの課題は片が付いた。

プロジェクト会員の同意も貰ったし、地元タブロイド新聞「糸西タイムス」さんの当日取材も取り付けた。
有難いことに、糸西タイムスさんから年明けから縄文カヌーの記事を連載してはどうか?との提案もあって、隔週で造船記録の連載をすることになった。
タイトルを考えるのが愉しいが、当面はそれどころではない。
この一週間はこんな準備で忙殺されたが、来週からは実際のカヌー作りで忙しくなっていくだろう。
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メタセコイヤの根元に塩、米、酒、蜜柑を添えて「けっして無駄にしませんから伐採させて下さい。縄文カヌーに作らせて頂ければ、末永く多くの人に喜んで貰えるようにしてみせます。」とお願いをした。通じたかどうかは不明。

今やるべきことに没頭するのは愉しい。
現時点では最優先課題を片付けて次に展開していくつかの間の端境期にいるが、やるべきことはやった。
後は運を天に任せるだけだ。

今年は公私ともに一生に一度クラスの大きな出来事が良しにつけ、悪しにつけ色々あったが、未曾有の災害のあった年だから、俺の一年も地球と響き合っていたんだろうと納得している。

一年の最後でもあるし、明星丸造船の前にちょっと流れをリセットしたくて、眼鏡の買い替えやら思い切った買い物を沢山した。
俺は生まれ変わったんだから、きっとうまくいくよ、と自分を納得させる。
願わくばこれから作る明星丸が事故もなく無事に完成してくれること、今はそのことに集注することだ。
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by jhomonjin | 2011-12-18 21:35 | 日本海縄文カヌープロジェクト | Comments(0)
暮れになって、縄文カヌーの作業場兼置き場として借りている辰巳建築さんから、小滝区にある自宅裏の「メタセコイヤ」の葉っぱが雨樋に詰ってしまうから伐採してカヌーにしてくれたら助かる、という提案があった。
渡りに舟と、二隻目を作ることになった。
メタセコイヤを見て即決したが、プロジェクト会員の中には、「山田の展開が早すぎて付いてイケン」という声があるらしい。
早いからこそ離陸できるんだけんども・・・と俺は思うが、組織であるからには独断専行はできん。
そこで27名の会員全員にメールや電話、FAXをしまくって取合えず賛成多数だったので、準備作業で俄に多忙となる。
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正しいクリスマスツリー型のメタセコイヤ。右側が斜面になっているので、百発百中で左に倒さないと回収不能になるから、伐採は伐採名人と評判の赤野特殊伐採さんに頼んだ。神業だそうだ。


辰巳の親方は、メタセコイヤ伐ってくんないや!と自分の所有物のような口調だったのだけど、調べたら親方の所有物ではなく、隣家の小滝区公民館館長の敷地内のメタセコイヤで、戦後旧満州から引き上げてきた父親さんが植樹したそうだ。推定樹齢50~60年。
ちょうど倒したい方向に生えているφ20cmの杉が邪魔になっていて、二本とも伐採の許可を快諾して貰った。

メタセコイヤとは杉科の原始的な樹木で、戦後に公園や公共施設の植樹用に中国からもたらされた針葉樹だそうだ。
伐採するメタセコイヤは推定樹高30m、根元φ90㎝、地上5m付近でφ70cm位で、小滝丸の時と同じくらいの大きさだ。
しかし「正しいクリスマスツリー型」の素性の良い樹で、枝が樹高5m以内には皆無だから、節だらけで捻れた唐檜で作った小滝丸の時に較べたら格段に作りやすい樹だろう。
小滝丸は全長4・5m定員二名(海の場合・湖なら三名)だけど、今回は小滝丸の時のように赤味だけで作らず、白太も残す予定なので、全長6mクラスで定員三名を目指したい。

白太とは樹皮下の白っぽい部分で、水分が多くて身も詰っていないので、通常は捨てて赤味の部分だけが利用されるのだ。
割り箸は、吉野杉の白太部分の有効利用として江戸時代に普及していったようだ。

理想的な用材サイズとはいえないが、今回の建造は次の点から絶好の機会となるだろう。

◎長距離航海用の全長8m級の「ヌナカワ丸」建造資金として、「日本財団」の助成金を申請したが、助成が受けられない場合の保険として小滝丸より航海性能が高いカヌーを保有したい。
◎助成金が受けられた場合にも、4月以降のヌナカワ丸建造前に会員達の習作的な意味合いを持たせる。
◎お手伝いを含め、冬季の方が作業人員が確保し易い。
◎造船作業により、シーズンオフでもマスコミ取材対象として取上げられやすい。
 つまり広報活動の一環だ。
◎小滝丸に次いで小滝区住人からの用材提供であるので、「明星丸」(仮称)といういうジオパークにちなんだ命名をすることにより、糸魚川ジオパークの宣伝となる。
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明星山は小滝区の最高峰で、ロッククライミングの名所として全国区的に知られているらしい。その手前が高浪の池で、今年はここが縄文カヌーのトレーニング場所になっていた。次のカヌーは明星丸がいいかな?と思っている。

伐採予定日は、12月20日(火)で、伐採作業は糸魚川で一番の伐採名人と言われる「赤野特殊伐採」さんに依頼した。
平日だが、安くして貰うために俺と陶芸家の水野さんが仕事を休んで助手をすることになった。

年内12月23日、25日、12月28~30日は、樹皮剥きと墨出し。
同時に小滝丸の軽量化と船型改良作業。
そして年明けから吉日を選んで造船着工だ。
完成予定は来年4月~5月。
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by jhomonjin | 2011-12-14 20:56 | 日本海縄文カヌープロジェクト | Comments(0)

求めます!

一隻目の縄文カヌー「小滝丸」を作った時に、お手伝いの人が何人か来てくれた。
週一ペースで一時間とか二時間程度だったけど、その時点では独力・自己資金での孤軍奮闘だったので、精神的な意味で有難かった。

しかしちょっと困った問題もあったのだ。
それは特殊な道具が必要なので、俺が長年かかって集めてきた道具が一種類づつしか無く、せっかくお手伝いに来てくれたのだからとその道具を貸してしまうと俺が遊んでしまい、やむなく掃除でもすることになってしまうのである。
お手伝いの人は木工経験が俺より少ないから、俺がやった方が絶対的に早い。
でも縄文カヌー作りの愉しさを分かち合いたいからと、敢えてお手伝いさんに道具を貸して俺が掃除をしていた。
研ぎ澄ました刃物で木を削る作業の愉しさっていったら無い。

小滝丸が完成して、「日本海縄文カヌープロジェクト」という市民グループが出来た。
喜びを共有できる仲間が増えたのだ。
さて、これからもっと大きな縄文カヌーを作っていく計画だが、仲間の分の道具をどうするか?
道具類は特殊なだけに高価だ。
大工チョウナや臼刳りチョウナなら一丁で三万前後はする。

そこで地元タブロイド版新聞「糸西タイムス」(上越市版は上越タイムス)の「求めます」コーナーに、欲しい道具類を駄目モトで掲載して貰った。

結果は隣の上越市柿崎区のおじいちゃんが船大工だった、というKさんから「去年死んだじいちゃんの道具が納屋にしまってあるので、貰ってくれればじいちゃんも喜ぶ」という連絡が入った。
聞けばじいちゃんは、「ドブネ」を作っていたらしい。
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Kさんから頂いた道具類。左から大工チョウナ・手斧・鑿・鍔鑿でまだ他にもある。横須賀の船大工が使っていた手刳チョンナも持っているが、縄文カヌーの子孫とも言えるドブネ大工の道具類だ。


ドブネとは、日本海の北陸~東北にかけて昭和30年代の頃まで使用されていた網漁用の木造漁船である。丸木舟の名残りを残した直系の子孫といえる。
骨組みがあって舟板を接合した構造船と、丸木舟と中間的な位置にある準構造舟という分類だ。
縄文カヌーを作るのに、相応しい履歴の道具類。
大工チョウナは、板を削るのに使う。
頂いたチョウナは、大工用より刃が厚くて、蛤を合わせた様な蛤刃になっている重厚な作り。柄の曲がりも少ない。
手斧も小型が数種類。
縄文カヌーには使わないけど、舟釘を打ち込む前に下孔を開ける為の鍔鑿まである。
この鑿は、打ち込んだ後に鍔を逆から叩いて抜く事が出来るのだ。
錆びているけど、表面的な錆のようだから、研ぐと輝きと切れ味を取り戻せそうだ。
船大工だったじいちゃんの供養にもなるだろう。大事に使うことを約束して、お土産のお袋が作ったカリンのジャムと、去年まで研修していた「朝日池総合農場」で買った卵と餅をお礼代わりとした。

他にも地元の青海町・・・いい名前だ・・・の元漁師さんのSさんから、ライフジャケット二着を頂いた。
肝臓癌になって、漁師を廃業したそうだ。
ライフジャケットも俺の分はあったけど、他の会員の分や体験会用にはB&Gからの借り物だから助かる。
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臼刳りチョンナ(手繰りとも言う)はもう一丁是非とも欲しい道具だ。内側を抉る時に使う。この道具は神奈川県藤沢市の臼職人の友人である「柴一」さんから、不要品を俺が作った米と物々交換して入手した。

皆さん、チェーンソウ・臼刳りチョンナ・ライフジャケット・小型GPS・双眼鏡など、不要の道具類ありましたら連絡ください。
大事に使わせて頂きますよ~。
それと糸西タシムスさんご協力痛み入ります。
今後ともご協力のほどお願い致します!。
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by jhomonjin | 2011-12-10 10:44 | 日本海縄文カヌープロジェクト | Comments(2)
以前にブログで紹介した軽トラキャンピングカー(縄文人見習い号)を改造した。
多少の雨なら問題なかったのだけど、大雨が数日も続くと出入り口から雨が入り込んでくるのだ。
それと屋根はポリカーボネード(プラスチック製波板トタン)とブルーシートを重ねてあるだけなので、2月~3月は寝袋三枚重ねでも結構寒い。

よく軽トラキャンピングカーの作り方を質問されるので、いちいちコメント欄で説明するのは面倒くさいし、コメント欄には詳しく説明するスペースが無いので、今回は順を追って解説しちゃいます。

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アオリの内側に丁寧にポリカを重ねて並べていけばいいのだけど、弾力があるので結構面倒だし、この段階の精度が強度に関わるので注意。固定は細引きで南京縛りするだけだが、南京縛りが完璧に出来ない人は諦めてくれい。

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前の段階だけでも丈夫だけど、内寸ギリギリのサイズの軟質ポリエチレン管(φ50mm)を骨組みにしてあるのがミソ。バネのように外側に広がってポリカの撓み防止になっている。塩ビ管は弾力が無いから駄目だ。

ブルーシートの固定は、ポリカとポリエチレン管の間に挟んであるだけだ。
出入り口も同じ方法で固定してある。
軟質ポリエチレン管は、最低でも30m巻き(多分2万円前後)しか売ってないようだから、土建屋か水道設備屋の知人に頼んで切売りしてもらうか、水道設備関係の販売店で新品を買うしかないだろう。ホームセンターでは売っていないし、専門店でも在庫していないのが普通。
俺の場合は有難いことに、山村の人から無料で分けて貰えた。無論、それなりのお礼はしたが、山の水を自分で引いている人が知人にいれば結構チャンスだ。
簡単に考えて塩ビ管で代用したいなんてコメントを貰った事があるが、柔軟性と弾力性が無いのでほとんど無理だと思うし、走行中に折れてしまう危険もある。
俺の場合は長さ2.7mにカットした管を五本使っている。
最初は内寸ギリギリの管をポリカに嵌め込むのでさえ難儀するし、さらにブルーシートを間に挟むのも不可能に近く感じるが、慣れ次第で早くできるようになる。
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軽トラのロープフックは数が少なく、補強の意味で物干し竿利用のポールを使ってロープ掛けを増設してある。この意味が分からない人は残念ながらこの方法でのキャンピングカー作りは無理でしょうな。

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ウィークポイント改善案。寒さと結露対策として、ホームセンターで買ったPPボード(五百円前後)という4mm厚みの板を内張りにした。でも傷物が半額で売っていたので衝動買いしてしまったというのが真相。

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ウイークポイント改善案その2。ポリカとアオリとの隙間からの雨水の浸入だ。二間×一間半のシートを折り返してアオリごとスッポリと覆えば大雨でも大丈夫だ。但し、ポリカだけだと雪が自然に滑って落ちてくれる利点はある。

以上だが、組み立てで一時間、分解収納で三十分位はかかる。
掛かった費用は二万円弱。(但し軟質ポリエチレン管は含まず)
面倒くさいことは止めて、市販品の軽トラ幌を(六万前後)買えばキャンピングカーに改装するのは簡単だし、居住空間も広い。
この場合の欠点は分解に手間がかかり、収納スペースもそれなりに必要だということだろう。
後は自分で工夫する愉しみが減ることだね。
確かダイハツの純正品でジャバラ式に折畳める軽トラ幌があったようだが、糸魚川のように海風のきつい街では強風で吹き飛ばされた、なんて話も聞いている。
写真でしか見た事は無いけど、昔のダイハツの軽トラには後輪がキャタピラーになった車種もあったそうだ。
ダイハツって、面白い会社だ。
中古車で赤帽仕様の軽トラだって売っている。これは俺と同じスバルのサンバーですな。
友達にはウケると思うが、デートで面白がってくれる女がいれば良いけどな・・・。
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by jhomonjin | 2011-12-02 20:45 | ガラクタ工作 | Comments(5)