21世紀の縄文人を目指す男の記録


by jhomonjin
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10月24日(水)は糸魚川に春を呼ぶ天津神社の秋の例大祭。
春のケンカ祭りでジョウバ(獅子のこと)の役が付いたモン(者)は出んならん事になっとる。(出なければいけない)
公民館に集まってお神酒をやってから全員で金比羅さんに参拝。
ケンカ祭りの時と比べてギャラリーは皆無だからちと寂しいが、祭り仲間と和気あいあいと天津神社を目指す。
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金比羅さん参拝風景をジョウバの口からカメラを覗かせて撮影。「イヤーッ、撮ってんの!」って。俺は昔から人をびっくりさせんのが好きだ。金比羅さんはちっちゃい神社だけど、昔は漁師が多かったから大事な神社。

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ケンカ祭りの時はジョウバは基本的に顔を出してはいけない。結構大変な役なのだ。でもこの日はこんな感じで終始ユルユルのリラックス状態。タバコなんか吸っちゃってる。

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故郷にこんなに立派な神社があるのは誇り。全国でも珍しい茅葺屋根で内部も荘厳。この神社はもともと産土神のヌナカワ姫を祀る「奴奈川神社」で式内社だが、中世に天津神社に合祀されて今は一宮と呼ばれている。

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能管、太鼓、ほら貝が奏じるのは、祭りを通して奏でられる「三つ拍子」、勇壮な「お走り」、軽快な「勝鬨」の三つの調べ。ただし正式な曲名は知らない。俺があの世に行く時は「お走り」で送ってもらえれば迷わず成仏できると思う。

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巫女舞いは二曲が奉納された。この組は右手に鈴、左手は刀印に結んでいたが、この前に舞った華冠の女性達は手に華盆を持っての舞いだった。日本の女性はこんな格好すれば誰でも凛々しい美人に見える。

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ご神事が終わったらジョウバの仕事は子供の頭を齧ること。頭が良くなると言われている。糸魚川幼稚園の園児が見学に来てた。先生にしがみついて泣き喚くのは年少組さん。耳を塞いでいる子はジョウバがパクパクする音を聞きたくないらしい。

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最初はおっかなびっくりの年長組さんも、今時は慣れてくると自分から頭を出してくる。俺の子供の頃はジョウバの顎で頭を叩かれたので、子供は本気で逃げ回っていた。ジョウバも雄叫びをあげて走って追いかけてきたもんだ。

祭りが終わって公民館に戻り、無礼講の直会(ナオライ)。
仕事を早引けして直会から参加する人もいたが、本当にみんなよく飲む。
そしていつも通りふらつく足で自宅に戻り沈没。
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by jhomonjin | 2012-10-26 21:07 | 祭り | Comments(0)
10月21日はホンダの特約店「北陸自動車㈱」さんの「わくわく感謝祭」に参加。
ケンカ祭り仲間が社員で、物販ブースを出さないかと誘われたので縄文カヌーの宣伝として参加。
縄文土器や石器、縄文絵の具、手作り民族楽器を展示させてもらった。
お客さんより社員さんから質問責めになった。
何故かこの会社には同じ町内のケンカ祭り関係者が3人もいて、お客さんにも祭りでしか会わない顔が何人もいた。
祭りで結ばれた固い絆ってヤツか?

3月11日の「原子の火から原始の火へ・・・縄文キッズ養成講座(火お起こし編」の時には、丸木舟作りの過労から錐モミ式発火法は腕に力が入らずに成功しなかったが、今回は連続3回の錐モミ式でも楽勝で発火に成功。
・・・疲れて腕に力が入らなくなるので連発できない人が多い・・・
体力は大分回復していると実感するが、久しぶりだったので掌に小さな水膨れが出来ていた。
北陸自動車さんの整備課主任のOさんは、弓キリ式発火法に1回目で発火に成功。
普通は3~4回くらい挑戦しないと発火しない人が多いけど、仕事で毎日工具を扱うだけあって流石に上手だった。
Oさんも感嘆してたが、やっぱ火お越しは面白い。
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社員さんの豚汁や焼きソバの無料模擬店が盛況。手作りアクセサリーや陶芸家さんも出店。例年400人くらいの集客数だそうだ。20年ぶりに会う懐かしい友人もいて、楽しい一日だった。

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縄文イベントじゃないから、フェイスペインティングさせてくれる子供ってなかなかいなかったけど、面白がってくれる天真爛漫な子もいた。

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特設の遊具遊びや模擬店に飽きて絵の具作りを手伝ってくれる子も何人かいたが、30分くらいで飽きるのが普通。別れ際に今度はどこでやるの?と嬉しい事を言ってくれる子もいた。

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火起こし体験に夢中になってくれる人が結構いて、来年は火起こしをメインにする積り。この二人は相当に熱心で、火打ち石や弓キリ式・紐キリ式・錐モミ式の発火法を繰り返し挑戦していた。将来有望。
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by jhomonjin | 2012-10-23 19:55 | 田舎暮らし | Comments(0)
10月17日(水)は上越で半年ぶりの整体稽古会。
そして翌朝は倫理法人会上越支部で講演会があるので、そのまま直江津駅前の立派なビジネスホテル
に宿泊。
宿泊付きの講演会講師は初めてだが、偉い先生になったみたいで素直に嬉しい。
演題は「原子力から原始力へ・・・目指せ21世紀の縄文人!」
前日の稽古会と同じく、最近の日本人の身体存在のリアリティーが希薄になってきておる、という俺の危機感がテーマ。
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講演会の翌日、窓際に植えたゴーヤがパックリ割れていた。晴れた青空を透かして見るとエーリアン。赤い種を口に含むとちょっと甘い。一山越えて、季節の移り変わりをゆっくり感じる余裕がやっと出てきた。

構想に二週間かけたが、原稿を書く間に九月の整体の京都稽古会があって、大師匠のD先生の講話内容がど真ん中ストライクで同じ内容。
仮想現実・ファミコン・身体存在のリアリティーの無さ・近代科学の「想定外」という言葉の空虚さと言った、原稿に書いたと同じ単語が先生の講話に散りばめられていた。

以下、原稿の抜粋
・・・テレビニュースで、アメリカ軍がアメリカ本土にいながらにして、無人攻撃機を遠隔操作してイランを攻撃する訓練を観たことがありますが、訓練を受けていた兵士は戦場の悲惨な現実を知るよしもなく、ニコニコしながら素晴らしい兵器だと喜んでいました。
その光景は、ファミコンで遊ぶ日本の子供の延長線上にあるようで暗澹たる思いがしました。
リアリティーの無い、ゲーム感覚の殺人が実際に行なわれているんです。
(中略)
ある政治家は「強い日本」と言っていました。
でも気が付けば大相撲では上位力士が外国人ばかりです。
とにかく今時の日本人はひ弱ではないでしょうか?
最近の時代劇を見ても、若手俳優が演じる侍は強そうに見えませんし、スタイルが西洋人的になってきて着物が似合わないという以前に、どこか子供っぽくてリアリティーが無いので面白くありません・・・・。

こんなことを話して、最後は中世イタリアに起こったルネッサンスに倣って、今こそ縄文ルネッサンスで人間復興が必要なんだという強引な我田引水式の内容で、時間に余裕を持たせて五分前に終了。
残り時間はスライドを見てもらって制限時間ぴったりに終わらせることができた。
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春から休む間も無く続いた騒ぎがやっと収束に向かう。つかの間の休息に自分へのご褒美として蔦屋に行ったら子供の頃夢中で読んだ漫画「サバイバル」があったので迷わずレンタル。二晩で全十巻読破。面白かったけど、今読むと結構いい加減な内容。
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by jhomonjin | 2012-10-20 20:34 | 日本海縄文カヌープロジェクト | Comments(2)
またもや週末はイベントに狩り出される。
糸魚川駅開設100周年・大糸線全線開通55周年の「鉄道祭り」である。
俺は特産品ブースでヒスイ製品の販売が仕事。
先週の『グランフォンド糸魚川』は初対面の特定多数を相手にして愉しかったが、今週は不特定多数が相手で地元の人が多かったので、久し振りに会う同級生や年に数回しか会わないケンカ祭り仲間に会えたりして別の愉しみがあった。
なにより今回も主催者の立場でなく、その他大勢の参加者だから気楽。
あっちこっちフラフラ冷やかす時間もあったし、たまにはこんなのも新鮮でいいもんだ。
今週は半年振りの整体稽古会と、講演会が続いてネタ作りにヒーヒーしてたから気分転換。
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今日は「鉄道の日」だそうだ。糸魚川駅は北陸線と大糸線が通っている。大糸線は長野の大町と糸魚川を結ぶロ-カル線で、北アルプス登山する人には有名。写真集もあって隠れファンも多い。

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JR主催イベントだから鉄道グッズ関連の店が幾つもあって、マニアが集めていた。俺はまったく興味無いが、売物の駅の案内板や吊革、列車内の備品を観ていたら旅情が湧いて胸が熱くなった。

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去年老朽化で惜しまれながら引退した大糸線のキハ52。木製デッキと深緑のビロード製の座席、ロールスクリーンの日除けにノスタルジーを感じる。車窓の下に灰皿と栓抜きも備えてあったと思う。子供の頃を思い出す。

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急行「能登」も引退。学生の頃は上京する時にお世話になった寝台列車。俺は自由席で一晩過ごしていたが、よくそんな体力があったもんだ。終点は「ああ、上野駅」。東日本の人にとって上野駅は東京の玄関口だ。


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飲食関連で一番人気は糸魚川名物になりつつある「ブラック焼きソバ」。イカ墨まぶしの焼きソバである。ブラック番長という不良のイカがイメージキャラになっているが、学ランの不良って今もいるのか?

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糸魚川は南蛮エビが美味い。この三角の怪人は中国製のメフィラス星人などではなく、南蛮エビのPRキャラの「ムキミちゃん」。ゴム手袋に長靴に三角の頭。ネーミングといい、一体誰が考えたっ!怖がって逃げてる子供もいたぜ。

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こちらは糸魚川市のマスコットキャラのジオマールとヌーナちゃん。ジオマールはジオパークを、ヌーナちゃんは古事記に出てくるヌナカワ姫をイメージしている。ヒスイの勾玉がシンボル。ムキミちゃんに較べて金がかかっている。

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イベント会場には必ずいる一印かまぼこのSちゃん。Sちゃんのお姉ちゃんはアイデアウーマンで、「断層かまぼこ」受注生産の「デコレーションかまぼこ」なんて新商品を次々と考案している。

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駅前通りをホコ天にした特設ステージでのコンサート。縄文カヌーの漕ぎ手のU田君も出場。ギャルの追っかけが「U田さ~んっ!!」と黄色い声をかけるかと思ってたら、観ているのはお年寄りや家族連ればっかだった。
ガンバレU田!
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by jhomonjin | 2012-10-14 19:17 | 田舎暮らし | Comments(0)
秋になったらゆっくりできると思っていたら、まったく暇にならん。
何時も何かの締切に追われている。
それに10月はイベント続きで、お手伝いをあちこちから頼まれている。
帰郷3年目で顔が売れてきたんだろう。嬉しい悲鳴だ。

10月6日(土)~10月14日(日)「糸魚川街なかコレクション」
会場では見学に来た三十年振りに会う幼馴染や同級生もいたりして、思い出話に花が咲く。
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駅前の活性化イベントで駅前各地でたくさんの企画展をやっており、その催事場のひとつが寂しいので縄文カヌーと縄文コーナーの展示を頼まれる。石器や縄文土器の実物とレプリカ、縄文絵具など展示した。

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縄文カヌー一隻目の小滝丸を持ってきた。ユニック移動は㈱後藤組さんが面倒みてくれたが、間口80センチしかない入り口から170キロもある丸木舟を搬入するために小型キャスターを作ったら一人でも簡単に搬入できた。

10月7日(日)グランフォンド糸魚川
全国から900人以上も自転車野朗が集まるサイクリングイベント。
風光明媚な市内ジオパークを巡るアップダウンの激しい120キロコース、80キロコースのツーリングで、サポートスタッフが130名にも及ぶ糸魚川を代表するビッグイベントに成長している。
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920名もの参加者がマリンドリーム能生に集合。一台当り20万円の自転車と換算すると2千万円前後もの自転車が並んでいるってことになる。参加希望者多数なので抽選している程の人気だそうだ。

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参加者はヘルメットにサングラス、サイクリングスーツのスパイダーマンスタイル。中にはこんな人もいて面白い。このデビルマンは海谷渓谷の地獄の上り坂の時も、120キロ完走時にも同じノリだった。

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ドラエモンもいた。このイベントはレースでは無いから賞金は出ないが、完走者には抽選でカニや米などが当る。来年からはベスト仮装賞みたいなのもあっても良さそうだと思うが、Kさんいかがでしょうか?

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懐かしの少年用自転車で参加の人もいた。俺も中学の時に乗ってたっけ。でもネットで20万円もしたそうだ。中にはママチャリサイズの小さいタイヤの自転車で120キロ走破の豪の者もいた。楽しみ方も千差万別。


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俺は朝6時からの準備と夕方6時の後片付け終了までづっと手伝ったが、主な任務は能生谷と海谷渓谷の峠超え部の交通誘導だ。ここは能生谷の高倉集落の下り坂。急勾配のヘアピンカーブが続くので危険な箇所。

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高倉の下り坂ではブレーキを握り続けるので、握力が無くなって大変だったようだ。しかも小雨でスリップして危険だから表情が強張っている参加者が多かった。でもデビルマンは笑顔で爽やかに下っていった。

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この坂でこけた人もいたようだ。冗談抜きに谷底は結構深いので安全策を取って歩く人も結構いた。俺は最もカーブのきついところで旗を振っていたが、休憩がてら話し込んでいく人もいた。


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海谷渓谷では急な上り坂がずっと続くが、現世利益とは無関係に懸命に自転車を漕ぎ続ける参加者を見ていて胸が熱くなった。デビルマンも健在。俺に「ご苦労様です!」と言い残して尻尾を振って登っていった。

「上りはあとどれくらい続きますか?」
「1キロくらいで平坦になります。頑張って!」
「本当に?」
「1キロくらいだから1.9キロかもしれんよ!」
「ヒエ~ッ!!」「難儀らて~っ!」・・・新潟市方言で大変と言う意味
こんな会話を楽しみながら1日が暮れた。
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by jhomonjin | 2012-10-08 20:21 | 田舎暮らし | Comments(0)
某月刊誌のライターさんから石器つくりの依頼があった。
全国版の専門誌である。
どんな紹介のされ方がされるかは不明だし、沢山作ってくれと頼まれたが、全部掲載される訳でもないだろう。
でもみっともない石器が雑誌に出るのは嫌なので、過去に作った石器も研磨し直した。
新しくヒスイの磨製石器・・・ノミと斧・・・や軟玉ヒスイ(ネフライト)の磨製石器も作った。
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緑泥岩製の磨製石器。右が俺の家の敷地内から出土した実物で、左が俺の作った複製品。同じ石から出来ているようには見えないが、酸性土壌で変色したらしい。因みに俺の家は笛吹田遺跡という古墳時代の勾玉つくり職人の工房跡に建っている。

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透閃石、透緑閃石、蛇紋岩製の磨製石器。形状は縄文式の両刃のノミにした。片刃が出てくるのは弥生時代以降のようだ。一番下の透緑閃石製の石器は、チョウナ用に厚身にしてしてあり、刃も鈍角に研いである。

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手前はネフライト製石斧の実物と、向こうが俺が作った蛇紋岩製の複製品。実物は古道具市で買ったが、形状が片刃なので弥生時代の横斧(チョウナ)らしい。


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縄文時代のなんちゃってノミ。なんでなんちゃって、ってか?ノミの柄が出土していないからである。だからこの柄は俺の完全創作。柄の上から別材をきつく縛りつけて、その間に石器を差し込む構造だが、実物の石斧はこの方式が採用されている。

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横斧(チョウナ)。丸木舟を刳り抜く時には絶対必要な石器。木の幹の部分に石器をすげて、枝の部分を柄にしている。糸魚川の縄文人は、縦斧もこの形状で作っている。


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縦斧。乳棒状石器という断面が丸っこくなっている石器は、このように直柄(ナオエ)といって棍棒に石斧を差込む方式にする。但し糸魚川には乳棒状石器は出土していない。弥生時代に全盛期を迎える方式。


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乳棒状石器のアップ。石斧を入れる孔を刳り抜くのは大変だが、横方向にはほんの少し隙間をあけて、縦方向はピッタリと孔開けすると壊れ難くなる・・・らしい。石器に墨を塗って、汚れた処を少しづつ削っていく。


雑誌の中で石器の注文も受けられるようにしてくれるらしい。
石器作りしている人は全国に何人もいないだろうし、俺の知っている石器名人は既に高齢者だ。
糸魚川は石材が豊富で、縄文時代にはヒスイ以上に糸魚川製の磨製石斧が各地に運ばれていたようだから、地の利も良いし石器作りをしている人口の少なさもあるので、10年もしたらトコロテン式に日本一の石器つくり名人になれるかも?
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by jhomonjin | 2012-10-04 21:03 | 縄文 | Comments(0)