21世紀の縄文人を目指す男の記録


by jhomonjin
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このブログを見ている西日本在住のある人から、4月にヒスイ製品の注文がありました。
ぬなかわヒスイ工房の完成を待つから、急がないので作ってくださいとのこと。
有難いことです。
以前に抽象的なデザインの犬のヒスイ製品を作ったことがあって、そのネット画像を見ての注文です。
注文主のご要望は、犬好きの息子さんのための「早太郎」って名前の民話にでてくる犬のヒスイ製品とのこと。
完成の報告を教えて頂いた携帯メアドにしてもエラーが出て連絡がつきません。

この場をお借りして完成の報告をさせて頂きますので、お気に召しましたらご連絡をお待ちしております。
以下は「早太郎」の写真です。

f0225473_611613.jpg早太郎の正面。口の悪いヒスイ仲間からイノシシか?なんて言われてしまいましたが、信州の民話だそうですので、顔の大きい「甲斐犬」が野山を走っている姿をイメージしました。原石は小滝産ヒスイです。

f0225473_6124069.jpg光りを透過させるとこんな感じ。
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by jhomonjin | 2013-06-18 06:14 | 糸魚川ヒスイ・石 | Comments(3)
工房作りで工具箱の整理をしてたら、古銭が出てきた。
高校生の時に、押上海水浴場の「浜茶屋」で監視員のバイトをしてた時に波打ち際で拾ったものだ。
その日、海水浴客が波打ち際でガラス破片を踏んで怪我をしたので、夕方に点検して歩いてた時に見つけた。
「浜茶屋」とは、新潟から福井にかけての北陸方言で、「海の家」のこと。

f0225473_11305616.jpg拾った時には藻で汚れて文字が読取れなかったが、四角い孔が開いていた古銭だったので最初は銭形平次の寛永通宝かと思った。表には漢字らしき文字が読取れたが、裏にはグニャグニャ模様があった。古銭の表

f0225473_1132062.jpg汚れを洗い落として図書館で調べたら、なんと十七世紀の清朝の「康熙通宝」。つまり三百年以上前の中国銭。グニャグニャ模様の正体は満州文字とのこと。古銭の裏




この古銭は何時、誰が落としたんだろう?
中国船が難破したのだろうか?
康熙通宝は江戸時代には長崎から国内にも入っていたらしいが、それにしても三百年も海を漂っていたのだろうか?
海底を流れ流れて三百年後に上陸した?
60年代のカルフォルニアの断崖で、「女王陛下の御名に置いて、この地を大英帝国の領地と宣言する フランシス・ドレーク」って刻印された真鍮版を海水浴客が見つけたそうだ。
ドレークは16~17世紀に実在した海賊だ。
こんなこともある海はタイムカプセル。
海からの贈り物・・・それは連綿と続く人の生きてきた証し。
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by jhomonjin | 2013-06-16 11:20 | 田舎暮らし | Comments(1)
郷土史家の土田孝雄先生と日本画家の川崎日香浬さんの3人で奴奈川姫関連の遺跡巡りをした。
貴重な体験なので多くの人にも声掛けしたかったが、ちょっと訳ありで3人だけで決行。
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まず行ったのが、奴奈川姫が入水自殺したとされる稚児ケ池。
俺はこれまで何度も行っていたが、ガイド付きは初めて。
しかもガイド役が長年に渡って市内の史跡や遺跡を丹念にフィールドワークしてきた土田先生だから面白くない訳がない。
ごく少数の人しか知らない郷土史や、先生の著書にも書かれている古墳と思われる未発掘の遺構らしき場所など教えて貰った。

f0225473_18102996.jpg稚児ケ池には市の花のササユリが沢山咲いていた。普通は白だけど珍しいピンクのササユリも発見。









もったいない話し。
糸魚川にはこんな面白い場所があるのに誰にも知られていないのだ。
しかも市街地から車で10分もかからない俺の家の真裏の里山の中。
色々面白い話が沢山あったが、先生はそれらについてまだ詳細な調査がされておらず、執筆もされておられないようなので、ここで詳細は書かない。

一つだけ差しさわりのない話しを紹介。
戦前まで俺の生まれ育った寺町区と押上区の人達によって、稚児ケ池で舞いが奉納されていたとのこと。
その季節やどんな舞いが奉納されていたか、けんか祭りとの関連は不明らしい。
稚児ケ池のある経ケ峰地区の人達ではなく、なんで寺町区と押上区の人達が舞いを奉納したんだろう?
その他にも歌垣やお籠もり、御手洗池の話しなどなど。

ヒスイの象徴、我らが産土の女神であられる奴奈川姫命のことをもっと多くの人に知って貰いたい。
俺が「ぬなかわヒスイ工房」というヒスイ加工の工房を作っているのはそんな想いからだ。
糸魚川市民よ、もっと自分たちのご先祖に興味を持って誇りに思ってくれい。
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by jhomonjin | 2013-06-06 18:27 | 田舎暮らし | Comments(0)
今年の春は氷雨が多い感じ。
待ちに待った四月十日の「けんか祭り」当日は曇り空。
最後の「お走り」時分には細くて冷たい雨がぱらついていた。
火照った体に気持ち良かったが、祭りが終わったら寒いのなんの。
今年も幼馴染みのKが祭りバカの本領発揮して暴れまわっていた。
あれだけ無垢に祭りに没頭できる奴も珍しいし、まったく羨ましい。
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祭りの当日と翌日にある舞楽の中の稚児の舞。国指定民俗重要無形文化財である。翌日の舞楽は最初は曇り空で雨も降っていなかったが、少しづつ風が強くなって本降りになってきた。


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祭りの翌日は直会。神社境内で神様と酒を共にする神人供食の儀式。早い話が宴会。途中から雨が降ってきたが、手慣れたもんでブルーシートで雨で風が吹き込まない工夫がサッと済んでしまった。頼もしい仲間たちだ。


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小雨降る中の二日目の舞い。曇天の舞いも迫力があって宜しい。全部で十二曲ある舞楽もこの後は本降りになってきたので中止になったが、天気の関係で見学者も少なかった。でも神様への奉納だからいいのだ。

小さい頃は「あんちゃ」と呼んでいた青年が今では孫のいる「じいちゃ」になっている。
「ボーズ」と呼んでいた子供が立派な「あんちゃ」になっていく。
祭りっちゃ、地元の顔なじみが一緒に年を重ねていく感じがいい。
同じ目的に向かっていく連帯感。これもいい。

祭りの締めくくりは、祭りを裏方として支えていた楽師達のところへ参加者一同が集まる。
笛、ほら貝、太鼓の衆(しょう)。

静かな笛の音色がピーーヒャーラー、ピーピッー、続いてほら貝のブオーブオーッで始まるゆったりと重厚な「三つ拍子」の太鼓が最初。
「三つ拍子」は、けんか祭りの間中、演奏されているBGMだ。
男たちは、次に演奏される「シャギリ」を待ち構えて固唾を飲んでいる。
「シャギリ」は、最後のラストスパートの「お走り」の時にだけ演奏される勇壮な曲調。
笛はピーヒャララー、ピーヒャララッの繰り返し。
太鼓はドンデンドーン、ドンデンドーンッの繰り返し。
この音が鳴ったら問答無用に神輿を担いで走る曲なので、子供の頃はグズグズしていると大人から「ほら、ドンデンドーン」鳴ったよ!と宿題や入浴を急かされたもんだ。
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「シャギリ」が鳴り出すと男たちは一斉に「わっしょい!わっしょい!」と囃し出す。この時間が堪らなく好きだ。
何時までも終わらないで欲しいと思うのは、一同の気持ちだろう。「いいぞう、来年までやっとれーいっ!」と野次が飛ぶ。

そして最後は「勝ち鬨」の太鼓
デーンドドーンッ、デーンドドーンッ、デーンデーンデーンデーンッ。
祭りに名残を感じつつ、男たちは涙を拭きながらも「わっしょい!わっしょい!」
楽師も残る力を振り絞って同じ太鼓を繰り返す。
「頑張れーいっ!」の声援、また声援。
祭りの最後を飾るに」相応しい憂愁を帯びた荘厳な曲調。
俺が死んだら、「勝ち鬨」で送って欲しいと思う。
迷わず、真っ直ぐにあの世に旅立てるだろう。
そんな曲調だ。
雨の中、嬉しいのでも悲しいのでもく男たちが涙で頬を濡らしている。
美しい風景。
祭りっちゃ、ええもんだ。
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去年は俺も「じょうば」・・・獅子・・・の役で、老人ホームに呼ばれて行ったら大変に喜ばれた。今年は若い「じょうば」を連れていった。反応のあるお年寄りや反応しないお年寄りたち。縁起モンだ。来年まで息災でおってくんないや!
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by jhomonjin | 2013-04-12 22:13 | 祭り | Comments(2)
先週の土日は全国から鉱物関連の店が集まって即売会をするミネラル・フェアというイベントに参加。
俺はヒスイ販売ブースで店番していたが、ディープな鉱物マニアが各地から集まってきていて立ちっぱなしでヒスイや縄文関係の話しをし続け、帰宅してから草臥れて寝込んでしまった。
体力はまだ回復していないのだ。
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土日ともに午前中は人でごったがえして写真を撮る暇もなかったが、夕方はこの程度になるので俺も店番を隣りのお店に頼んで会場内を探検。インド人が俺の着ていたインドで作ったベストを見て声をかけてきた。

県外や市外から来た「ヒスイねっと」でヒスイ製品をチェックしている鉱物好きや、このブログの読者、「糸魚川タイムズ」に連載中の「縄文来福」を楽しみにしているなんて人なんかからも「もしかして縄文さんですか?」なんて聞かれること数回。
趣味でヒスイを加工している人なんかもネットで作品チェックしてますよ!なんて声をかけてきた。
俺の知らないところで、一部では知る人ぞ知る「縄文さん」ていうキャラになってるらしい。

嬉しかったのは高校卒業以来会ってなかった同級生達とここでも再会できたこと。
男女問わず「もしかしたら同級生?」とか「俺のこと覚えてる?」「やっぱり!だよね!!」なんて照れ臭そうに聞き合って同級生と確信できた時の懐かしさっていいもんだ。

この時も高校卒業して以来のI(同級生の皆さん、ニックネームの頭文字ですよう!)が、俺の作った1万5千円の勾玉を買ってくれた。
糸魚川の人がこの値段の勾玉を買うって、滅多にないことだ。
彼は中高とバレー部に在籍したスポーツ万能で成績優秀、男前で誰にも優しかったから人気者だった男だけど、Iにして「俺、誰だかわかる?」なんて聞いてきた。
Iはモテモテの万能選手だったんだぜ、知らない訳は無ぇよう!
彼とは中学一年の時に同じクラスになっただけだし、「もしやIではないか?声かけてみようか?でもIは俺のこと忘れてるかも・・・」っても俺も声をかけるのを躊躇っていたのだ。
「俺のこと覚えているかな?」と気後れするのも、そのことを相手に尋ねることの照れ臭さや恥ずかしさはお互い様ってことか。
当日は外国製の5百円から国産品の何十万円もする作品まで、恐らく勾玉だけでも1000個は売られていたと思う。
その中からIが「形と色に惚れた」と選んだ勾玉がたまたま俺の作品で、ガラスケースから出して見せてくれと頼んだ店番が俺だった、ということ。
嬉しい・・・Iが選んだ勾玉は苦労して完成させた作品で手元に置いておきたいくらいだったから、思春期を共に過ごした同級生に買われていくのは感慨深い。
色々な思い出が甦る。

他にも群馬から来た女性が色んな人の作品が並ぶガラアスケースの中から「形が珍しくて面白い」って二点選んで買ってくれた作品が二点とも俺の作品ということもあった。
こういったことって作者と選んだ人の波長が合うってことなんだろうか?
そのうちの一点は最近考案して製品化し始めたヒスイ製の矢じりペンダント。
矢じりシリーズは甲府から来た業者さんが「ちょっと見せて!」と3度も覗きに来たので、デザインをパクる気なのかもしれない。
「俺の真似をするのは簡単さ。でもな、俺を超えるのは難しいぜ!」って、気分はストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツだぜ。
でもって同級生っていいな!
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by jhomonjin | 2012-11-18 23:34 | 糸魚川ヒスイ・石 | Comments(0)
またもや週末はイベントに狩り出される。
糸魚川駅開設100周年・大糸線全線開通55周年の「鉄道祭り」である。
俺は特産品ブースでヒスイ製品の販売が仕事。
先週の『グランフォンド糸魚川』は初対面の特定多数を相手にして愉しかったが、今週は不特定多数が相手で地元の人が多かったので、久し振りに会う同級生や年に数回しか会わないケンカ祭り仲間に会えたりして別の愉しみがあった。
なにより今回も主催者の立場でなく、その他大勢の参加者だから気楽。
あっちこっちフラフラ冷やかす時間もあったし、たまにはこんなのも新鮮でいいもんだ。
今週は半年振りの整体稽古会と、講演会が続いてネタ作りにヒーヒーしてたから気分転換。
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今日は「鉄道の日」だそうだ。糸魚川駅は北陸線と大糸線が通っている。大糸線は長野の大町と糸魚川を結ぶロ-カル線で、北アルプス登山する人には有名。写真集もあって隠れファンも多い。

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JR主催イベントだから鉄道グッズ関連の店が幾つもあって、マニアが集めていた。俺はまったく興味無いが、売物の駅の案内板や吊革、列車内の備品を観ていたら旅情が湧いて胸が熱くなった。

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去年老朽化で惜しまれながら引退した大糸線のキハ52。木製デッキと深緑のビロード製の座席、ロールスクリーンの日除けにノスタルジーを感じる。車窓の下に灰皿と栓抜きも備えてあったと思う。子供の頃を思い出す。

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急行「能登」も引退。学生の頃は上京する時にお世話になった寝台列車。俺は自由席で一晩過ごしていたが、よくそんな体力があったもんだ。終点は「ああ、上野駅」。東日本の人にとって上野駅は東京の玄関口だ。


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飲食関連で一番人気は糸魚川名物になりつつある「ブラック焼きソバ」。イカ墨まぶしの焼きソバである。ブラック番長という不良のイカがイメージキャラになっているが、学ランの不良って今もいるのか?

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糸魚川は南蛮エビが美味い。この三角の怪人は中国製のメフィラス星人などではなく、南蛮エビのPRキャラの「ムキミちゃん」。ゴム手袋に長靴に三角の頭。ネーミングといい、一体誰が考えたっ!怖がって逃げてる子供もいたぜ。

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こちらは糸魚川市のマスコットキャラのジオマールとヌーナちゃん。ジオマールはジオパークを、ヌーナちゃんは古事記に出てくるヌナカワ姫をイメージしている。ヒスイの勾玉がシンボル。ムキミちゃんに較べて金がかかっている。

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イベント会場には必ずいる一印かまぼこのSちゃん。Sちゃんのお姉ちゃんはアイデアウーマンで、「断層かまぼこ」受注生産の「デコレーションかまぼこ」なんて新商品を次々と考案している。

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駅前通りをホコ天にした特設ステージでのコンサート。縄文カヌーの漕ぎ手のU田君も出場。ギャルの追っかけが「U田さ~んっ!!」と黄色い声をかけるかと思ってたら、観ているのはお年寄りや家族連ればっかだった。
ガンバレU田!
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by jhomonjin | 2012-10-14 19:17 | 田舎暮らし | Comments(0)
秋になったらゆっくりできると思っていたら、まったく暇にならん。
何時も何かの締切に追われている。
それに10月はイベント続きで、お手伝いをあちこちから頼まれている。
帰郷3年目で顔が売れてきたんだろう。嬉しい悲鳴だ。

10月6日(土)~10月14日(日)「糸魚川街なかコレクション」
会場では見学に来た三十年振りに会う幼馴染や同級生もいたりして、思い出話に花が咲く。
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駅前の活性化イベントで駅前各地でたくさんの企画展をやっており、その催事場のひとつが寂しいので縄文カヌーと縄文コーナーの展示を頼まれる。石器や縄文土器の実物とレプリカ、縄文絵具など展示した。

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縄文カヌー一隻目の小滝丸を持ってきた。ユニック移動は㈱後藤組さんが面倒みてくれたが、間口80センチしかない入り口から170キロもある丸木舟を搬入するために小型キャスターを作ったら一人でも簡単に搬入できた。

10月7日(日)グランフォンド糸魚川
全国から900人以上も自転車野朗が集まるサイクリングイベント。
風光明媚な市内ジオパークを巡るアップダウンの激しい120キロコース、80キロコースのツーリングで、サポートスタッフが130名にも及ぶ糸魚川を代表するビッグイベントに成長している。
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920名もの参加者がマリンドリーム能生に集合。一台当り20万円の自転車と換算すると2千万円前後もの自転車が並んでいるってことになる。参加希望者多数なので抽選している程の人気だそうだ。

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参加者はヘルメットにサングラス、サイクリングスーツのスパイダーマンスタイル。中にはこんな人もいて面白い。このデビルマンは海谷渓谷の地獄の上り坂の時も、120キロ完走時にも同じノリだった。

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ドラエモンもいた。このイベントはレースでは無いから賞金は出ないが、完走者には抽選でカニや米などが当る。来年からはベスト仮装賞みたいなのもあっても良さそうだと思うが、Kさんいかがでしょうか?

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懐かしの少年用自転車で参加の人もいた。俺も中学の時に乗ってたっけ。でもネットで20万円もしたそうだ。中にはママチャリサイズの小さいタイヤの自転車で120キロ走破の豪の者もいた。楽しみ方も千差万別。


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俺は朝6時からの準備と夕方6時の後片付け終了までづっと手伝ったが、主な任務は能生谷と海谷渓谷の峠超え部の交通誘導だ。ここは能生谷の高倉集落の下り坂。急勾配のヘアピンカーブが続くので危険な箇所。

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高倉の下り坂ではブレーキを握り続けるので、握力が無くなって大変だったようだ。しかも小雨でスリップして危険だから表情が強張っている参加者が多かった。でもデビルマンは笑顔で爽やかに下っていった。

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この坂でこけた人もいたようだ。冗談抜きに谷底は結構深いので安全策を取って歩く人も結構いた。俺は最もカーブのきついところで旗を振っていたが、休憩がてら話し込んでいく人もいた。


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海谷渓谷では急な上り坂がずっと続くが、現世利益とは無関係に懸命に自転車を漕ぎ続ける参加者を見ていて胸が熱くなった。デビルマンも健在。俺に「ご苦労様です!」と言い残して尻尾を振って登っていった。

「上りはあとどれくらい続きますか?」
「1キロくらいで平坦になります。頑張って!」
「本当に?」
「1キロくらいだから1.9キロかもしれんよ!」
「ヒエ~ッ!!」「難儀らて~っ!」・・・新潟市方言で大変と言う意味
こんな会話を楽しみながら1日が暮れた。
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by jhomonjin | 2012-10-08 20:21 | 田舎暮らし | Comments(0)
某月刊誌のライターさんから石器つくりの依頼があった。
全国版の専門誌である。
どんな紹介のされ方がされるかは不明だし、沢山作ってくれと頼まれたが、全部掲載される訳でもないだろう。
でもみっともない石器が雑誌に出るのは嫌なので、過去に作った石器も研磨し直した。
新しくヒスイの磨製石器・・・ノミと斧・・・や軟玉ヒスイ(ネフライト)の磨製石器も作った。
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緑泥岩製の磨製石器。右が俺の家の敷地内から出土した実物で、左が俺の作った複製品。同じ石から出来ているようには見えないが、酸性土壌で変色したらしい。因みに俺の家は笛吹田遺跡という古墳時代の勾玉つくり職人の工房跡に建っている。

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透閃石、透緑閃石、蛇紋岩製の磨製石器。形状は縄文式の両刃のノミにした。片刃が出てくるのは弥生時代以降のようだ。一番下の透緑閃石製の石器は、チョウナ用に厚身にしてしてあり、刃も鈍角に研いである。

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手前はネフライト製石斧の実物と、向こうが俺が作った蛇紋岩製の複製品。実物は古道具市で買ったが、形状が片刃なので弥生時代の横斧(チョウナ)らしい。


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縄文時代のなんちゃってノミ。なんでなんちゃって、ってか?ノミの柄が出土していないからである。だからこの柄は俺の完全創作。柄の上から別材をきつく縛りつけて、その間に石器を差し込む構造だが、実物の石斧はこの方式が採用されている。

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横斧(チョウナ)。丸木舟を刳り抜く時には絶対必要な石器。木の幹の部分に石器をすげて、枝の部分を柄にしている。糸魚川の縄文人は、縦斧もこの形状で作っている。


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縦斧。乳棒状石器という断面が丸っこくなっている石器は、このように直柄(ナオエ)といって棍棒に石斧を差込む方式にする。但し糸魚川には乳棒状石器は出土していない。弥生時代に全盛期を迎える方式。


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乳棒状石器のアップ。石斧を入れる孔を刳り抜くのは大変だが、横方向にはほんの少し隙間をあけて、縦方向はピッタリと孔開けすると壊れ難くなる・・・らしい。石器に墨を塗って、汚れた処を少しづつ削っていく。


雑誌の中で石器の注文も受けられるようにしてくれるらしい。
石器作りしている人は全国に何人もいないだろうし、俺の知っている石器名人は既に高齢者だ。
糸魚川は石材が豊富で、縄文時代にはヒスイ以上に糸魚川製の磨製石斧が各地に運ばれていたようだから、地の利も良いし石器作りをしている人口の少なさもあるので、10年もしたらトコロテン式に日本一の石器つくり名人になれるかも?
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by jhomonjin | 2012-10-04 21:03 | 縄文 | Comments(0)
このところ俺のブログ見た人から、糸魚川ヒスイや石笛の問合せが多くなってきた。
面倒なのでこのブログの関連記事を書いておく。
「ナミダのかたち」・・・糸魚川のヒスイ 2011年9月19日の記事 
「ヌナカワの底なる玉求めて得し玉かも」 2011年9月22日の記事
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自作の勾玉。真ん中のでかいのは、国指定縄文遺跡の寺地遺跡近辺の畑で拾ったヒスイを頼まれて加工した。他のは普通の勾玉が作れない大きさのヒスイから作った変形勾玉。欲しい人は「ヒスイねっと」で検索!
 

石笛とは拳大くらいの石に穴があいた楽器、つまりは祭器だ。
穴に斜めに息を吹き込めば、ピッ~と甲高い音がする。
縄文時代から使われていたが、一部の古神道系神社の神事では今でも使われているので、欲しがる人も多い。
また石笛は能管の元祖だと、まことしやかに信じている人もいるようだが、これはどうも三島由紀夫の小説にそんなことが書かれていて広まったらしい。
インターネットで神秘的な宣伝文句を並べて石笛を売っている業者も多い。
いい加減なガセネタが多いし、相当に高価だったりする。

だから俺のブログに問合せしてくる人には、「石笛が欲しいのだけど私のようなものにでも吹けるでしょうか?」とか「お守りにしたいのだが、高価なので・・・」と困惑気味の人が多い。
「プロの音楽家が吹けるようになるまで半年かかった」といった話も聞いた。

この際に言っておく。
石笛は、子供の頃に鉛筆サックやビール瓶を吹いて遊んでいた人なら誰でも簡単に吹ける。
それは音を出すだけなら簡単という意味で、石笛で演奏するようになるには相当の訓練が必要という意味。
ヒスイは硬度6もある硬い石なので、他の石に較べて良い音がするという思い込みをしている人も多いようだ。
確かにヒスイ製の石笛は、硬質な音がするけど良い音かどうかは別な話。
またヒスイの神秘的な魅力も付加して、ご利益のある祭器という評価になっているようだ。
ヒスイ職人の中には、良い音がする石笛を作るのは相当な技術が必要と言っている人もいた。
その人は同じヒスイでも組織が緻密な高級品じゃないと音が悪い、とまで言っていた。
そして誰が吹いても良い音がする石笛を作るのはとても難しいとも言っていたので、俺は笑ってしまった。
鉛筆サックが吹けない人はヒスイ製石笛も絶対に吹けない。
だから誰でも吹ける石笛って存在しない。
良い音が出せるかどうかは吹き手次第。
試しに鉛筆サックとヒスイ製石笛を吹き較べてみるといい。
材質によって音を聞き分けできる人って、よほど耳のいい人か石笛上級者だろう。

石笛は高価だと言う人に告ぐ。
縄文遺跡出土品と同じく、穴の開いた泥岩や砂岩なら海岸で拾えますわ。
糸魚川なら筒石海岸がイチオシ。
首都圏なら三浦半島の西側から七里ガ浜にかてが穴場。
沢山落ちているし、前にも書いたが、芸能人がこぞって参拝する超有名な神社の古代から伝わるご神宝の石笛が、近年になってから三浦半島の業者が納入した泥岩だったという裏話も知っている。
過大な宣伝文句を信じてはダメです。
粘土で自分で作れば縄文式の土笛の出来上がり。
音もいいし、デザインも思うがままですよう。

追記 2013年7月24日
ぬなかわヒスイ工房として独立しました。
石笛・勾玉・ヒスイに関するお問合せは下記までお願いします。
石笛動画もアップしてあります。
ぬなかわヒスイ工房 http://nunakawa.ocnk.net/

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by jhomonjin | 2012-09-23 22:08 | 糸魚川ヒスイ・石 | Comments(5)
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遺跡に旭日が昇る前に起床。遺跡公園内で夜明けの野草茶用のススキの穂とヨモギを摘む。焚火とお茶の用意を関根先生に託して、俺は絵具作り用の資材一式を自宅に取りに行く。

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「シーッ、静かにしろっつうの!」懐かしの寝起き訪問。参加者は竪穴入居で宿泊したが、涼しく静かで蚊もいなかったので快適。トロピカルな寝袋が目に痛いのは、石川県から参加の友人。熟睡していた。

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朝食は7時半から。メニューは栃餅と野草茶。ススキの穂から出来たお茶だとは誰も信じなかったが美味い。小学低学年を含む親子連れが多いので、足並みを揃えるのが大変で、予定通りに進行させるのに苦労した。

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色ごとに班分けして保護者にその責任者になって貰った。絵具作りは基本的に乾燥させた土を砕き、石皿で粉末にするだけだが、根気がいるのだ。

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筆は、梅雨時に採集しておいた篠竹を一晩水に漬けてから小槌で叩いて作った。簡単なようだがコツがいる作業。一本作るのに10分近くかかるが、丁寧に作ればそれなりに描きやすい竹筆になる。
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参加者には無地の絵葉書と板を渡して、完成した絵具で自由に絵を描いてもらった。テキストとして、縄文土器やアイヌ紋様、フェイスペインティング例等の図版を手作りで纏めて作ったがいい資料になった。

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時間切れでフェイスペインティングする時間が無くなった。破れかぶれで関根先生と俺とで参加者にペイントしていく。縄文風の貫頭衣を順番に着てもらって記念撮影。参加者に作った絵具を均等分けしてお土産に。

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家族ごとの写真はやっぱり絵になる。解散した後に車に荷物を纏めてから改めて公園に戻ってお礼を言いに来る保護者が多かった。愉しんでもらえたのか?ちょっと照れ臭い瞬間だ。

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後片付けを終えて、関根先生を見送ってから入れ違いに整体関係者が糸魚川に遊びに来た。とりあえず汗だくなので温泉に行ってから親不知に夕涼み。自宅で食事して尽きない話題に花が咲く。
それにしても暑くて熱い三日間だった。
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by jhomonjin | 2012-09-08 22:10 | 日本海縄文カヌープロジェクト | Comments(1)