21世紀の縄文人を目指す男の記録


by jhomonjin
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前から欲しかったスピードコントローラーを買った。
茅切鋏でお世話になった丸半金物さんのネットショップをみていたら、定価の半額で売っていたので注文したのだ。
スピードコントローラーとは電動工具の回転スピードを調節する為の変圧器だ。
脆い材質を加工したり、精度の高い仕事にする場合には工具の回転を落とすと上手くいくのだ。
ちょっと前までホームセンターにも売っていたのだけど、最近は見なくなったのでチャンスがあったら即刻買いだな、と思っていた処だ。

お金を振り込んだらすぐに送られてきたが、注文品の他に出刃包丁が入っていた。
電話して確認したら在庫品をサービスしてくれたとの事だ。
「青光」というタガネで切った銘の薄手の出刃包丁で、吉田さんから貰った桶職人の道具に続いて刃物のお年玉の追加だ。
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お年玉
スピードコントローラーと頂いた出刃包丁。「研ぎが出来る人には古い物で悪いけど在庫品を差し上げているんですよ。」と気前の良い事を丸半の社長は言っていた。道具好きは道具好きを知るんですなあ。有難うございます!

因みに「タガネで書いた銘」と書かずに、「タガネで切った銘」と書くところが、この書き手が刃物に関して只者ではないと気付いて欲しいのだが、気付いた人はいますかぁ?
首都圏の皆さん、刃物や建築関係の道具は是非とも大田区の丸半金物さんに相談してみて下さい。

旧正月前後の新潟は大雪になった。
年明けから糸魚川山間部の除雪のバイトをしているが、山間部は屋根に積もった雪は1mを楽に越えている。ツララの長さも2m超えはザラだ。
いくら除雪してもきりが無いくらいに降り続くので、バイト時間が延長になって十五日の「竹のからかい」が見物出来なくなってしまった。
「竹のからかい」とは市内の青海町の塞ノ神だが、国指定民俗重要無形文化財になっている。
顔に隈取した若い衆が、二本の竹を重ねて綱引きみたいな事をやる神事なのだ。
新潟県には国指定民俗重要無形文化財が十一あって、その内の三つまでが糸魚川に集中していることから、ある郷土史家は糸魚川の事を「神遊びの里」と表現している。
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塞ノ神
俺が除雪している大所という山間地区でもこじんまりと塞ノ神をやっていた。子供が五人位いたが、小規模でも子供達に年中行事を伝承していきたい、という温かくて切実な気持ちが伝ってくる塞ノ神だった。ガンバレよう!

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除雪機
海辺の市街地でさえこの雪である。これはドーザという除雪機で、道路の雪を削って脇に寄せていく。俺も運転手の横で後方確認する助手のバイトをしている。


市街地の俺の実家周辺でも除雪車が走り回っていて、俺も実家の玄関と車庫まわりの除雪に追われた。
去年も同じだったようだが、去年の今頃は南インドで今でも現役で貨物船として就航している伝統的な大形帆船の造船所探しをしていたので、こんな風景を見るのも、自分で除雪するのも二十年以上振りだ。
俺の実家は海辺の強い風が吹く場所なので糸魚川市内でも雪が少ないほうだが、それでも子供の頃は冬の間は車庫から車が出せない位に雪が積もっていたし、一度だけ二階から出入りする程の大雪になった事もあった。
その時は向かいの家までのトンネルを掘ったくらいだった。
やっぱり雪景色は良いもんだが、若手のいない家では大変だ。
除雪しても次々と雪が降るので、風情があるなんていってられないのだ。
姉貴は隣りの上越市にある高田という「平地にある都市では世界一」という豪雪地帯に住んでいるが、高田では「雪かき」と言わずに「雪掘り」と言う程の雪が積もる。それでも温暖化の影響か、今はそれ程でも無い。
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雁木
雁木(ガンギ)は昔からある雪国のアーケードだ。俺の子供の頃は道路の雪が軒の高さまであったので、冬に街中を歩く時は雁木の中を歩くしかなかったが、今や雁木もアーケードに変わりつつある。「謙信」は市内に五つある酒蔵の一つで、老舗には昔の雁木が残っている事が多い。

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雁木の中
雁木は前にある家が作る物なので、基本的に商店街などの賑やかな通りに限られる。客寄せの他に通行人へのお互い様という思いやりだ。しかし作るのも保守するにも金がかかるから、無くなっていく運命だ。

除雪のコツは、「腕を短く使う」事だ。
スコップでもスノーダンプでも、腕の生力に頼っていたら直ぐにばてるので、腕の力をなるべく使わない動法が必要だ。
いい稽古になるから、整体と古武術関係者は寒稽古にいらっしゃい。
山間地の老人世帯に除雪ボランティアに行こうぜ!
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サービスショット
雁木は日本の雪国の風物詩と思っていたら、北部タイのプレーという地方都市で雁木そっくりのものがあった。東南アジアでもここでしか見た事が無いが、雪が降る訳でも無さそうだし、スコール対策をした古い屋並が残っているだけなのだろうか?誰か知っている人教えて下さい。
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by jhomonjin | 2011-01-15 19:41 | 失われゆく風景 | Comments(3)