21世紀の縄文人を目指す男の記録


by jhomonjin
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田んぼで「井桁術理」を磨く

帰郷してはや一月。
都会では簡単に見つかる仕事が、田舎ではなかなか見つからない。
暇をもてあましていたので昔なら波乗りかスノボでもするのだけど、この時期に波乗りする歳でもないし、スノボは金がかかる。
退屈なので田んぼ仕事でもやろうかと、まだ相当に時期が早いけど、田んぼの内側グルリに溝堀をして排水を促してみた。
家の田んぼは一反五畝、つまり自家用の米くらいしかとれない広さだけども、土地が低いので水が溜り易く、深田の部類で農作業が大変となるので、本当は稲刈り後に溝堀をして冬の間に田んぼの排水をして乾燥させておくべきなのだ。
しかし糸魚川中心部あたりでは、もともと兼業農家が多く、米価も安い事もありわざわざ苦労して米を作らなくても会社勤めして米は買えばいいだろ、と小さな自給用田んぼといえども後継者がいなくなってきており、人手不足と高齢化で、今では秋の溝堀なんてする人は誰もいないのだ。・・・いたら御免・・・

まだ誰も田んぼにいない3月上旬、冷たい北西風のなか風と泥除けに雨合羽を着て、田植えができる程にグシャグシャになっている田んぼに入ってみる。
俺自身、田んぼに溝堀をするのは、かれこれ12年振り。八ヶ岳南麓で自然農法農家のMさんの家に居候してた時以来である。あの時もインド返り直後だったなあ、と感慨深い。

時折降るアラレや氷雨も火照る体には心地よいけど、指先と首から上が痛いほどに凍えてくる。
しかし慣れてくると、ひと鍬毎に溝がスパスパと起きてくる事が快感。
そうなれば冷たさは忘れて没頭してしまう。

俺は縄文土器を作るので、薪割りも自分でするし薪割り教室を開く位に薪割りが好きなのだ。趣味が高じて今では斧を5本、鉈を10本程も持っている。

鍬も薪割りも基本は同じだから、こんどは溝堀教室でも開くか。「田んぼで鍛える身体術・溝堀編」や「貴女も田んぼで綺麗になる!誰でもできるお気軽ダイエット特集」なんて。女性週刊誌の編集の人、企画にどうですか?
とにかく左手の引きが肝心だ。
左半身を後ろへ引いて右半身にする。
左手主導で右手を添えて、去年の切株の少し向こう側に狙いを定めて一気に鍬を打ち下ろす。
この時、肩を支点とした単純な振り子運動ではなく、蒸気機関車の車輪の外側に付いているクランクの様に左肩、左肘に吊られて右肩、右肘が自然に連動すればなんの労力感も無く鍬が土にめり込む。
土に鍬を打ち込んだ刹那、身体を左に開いて鍬に掘起した土塊を乗せたまま左肘を後方に引く。
狙い処と角度、タイミングが合えば、連続した動作で掘起した泥が斜め後ろに飛んでいく。
ボーリングでストライクを取るより、アスレチッククラブでベンチプレス100キロ上げるより気持ちがいいし、建設的だ。
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V字型に掘られた溝と、開通して水路になった状態。
溝右側の土塊が鍬に乗せたまま一動作で飛ばした土塊。

天気になって水位が下がると乾きが早い。


この一連の動きは、恩師の一人で古武術研究家の甲野善紀先生の「井桁術理」に通じるし、学んでいる整体の身体扱いの基本になっている動法にも通じている。
こんど甲野先生にお逢いしたら伝えよう!
足掛け三日ほどこの仕事をしたが、筋肉痛は初日に右の手首と掌が重苦しくなった位でほとんど無し。若干、二日目に腰、三日目に背筋に張りが出た程度。
上等だ。腰と背筋が張るのは、久し振りにボクシングをした時と同じ。腕に余計な力が入っていない証拠だ。
自得したボクシングのコツ;パンチは腕では無く、膝で打つべし!打つは三割、引き七割。
本日の教訓;溝堀は左半身を動かすべし!打ち下ろし三割、引き七割。
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by jhomonjin | 2010-03-14 23:22 | 動法・整体