21世紀の縄文人を目指す男の記録


by jhomonjin
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

日本ミツバチを飼おう・・・カズさん賛歌・・・

現在日本で消費されるハチミツは、95%が輸入品でありそのほとんどが西洋ミツバチが採蜜したハチミツなのだという。
しかし日本には在来種の日本ミツバチが昔からいて、縄文人もこのハチミツを食っていたらしい。そしてこの二つの蜂は、まるで性質が違うのだ。

大柄で黒と黄色の派手な模様の西洋ミツバチは、好んで派手な色彩の花から採蜜する、紀元前から交配を重ねて家畜化に成功したミツバチである。
人の都合に合わせて、大量のハチミツが安定して採集できるように改良されてきた蜂なのだ。いわばブロイラーみたいなもんである。
対して日本ミツバチは、小柄で地味な色彩で、西洋ミツバチが見向きもしない小さく地味な花を好む野生の蜂だ。性質もおとなしい。
小柄な日本ミツバチは西洋ミツバチに較べて採蜜量が極端に少ない事と、居心地が良くないとすぐに巣から逃げていってしまう気難しさを持っているので、プロの養蜂家でも商売にはならず、田舎のお年寄りの小遣い稼ぎや、趣味として飼っている人が大部分らしい。
f0225473_233159100.jpg
日本蜜蜂
地味で小柄。
好んで地味な花の蜜を吸うなんて、奥ゆかしいではないか。
ブヨと間違えやすいルックスだけども、おとなしい性質で、脅かさなければ刺される事はないそうだ。

俺はいつか田舎に帰ったら、日本ミツバチを飼って、縄文人も食っていたというこのハチミツを食ってみたいと思い続けていた。
いよいよ帰郷を決意した去年の冬、誰か日本ミツバチを飼っている人を知らないか?と顔の広い知人に尋ねて紹介されたのが、長野の山奥在住でシンガーソングライターをしている大村和生さん。
通称カズさんである。
カズさんも前から縄文時代に興味があって、縄文文化や火起し技術、土器造りなどを教えてくれる人に逢いたかったんだ!ついに出逢ったねえ、と初対面から意気投合したのである。
f0225473_23332179.jpg
自作の巣箱を説明するカズさん
ステージでは格好良いミュージシャンでも、ここでは長靴が定番さって。
決まってます。






カズさんの家は30年前に廃村になった山奥にある築百三十年の農家だ。カズさんの風貌はどことなくチベット人みたいだけど、その暮らしも不耕起の自然農法による自給用の畑で野菜を作り、電気はあるものの水道は小川の水が水源で、風呂は薪風呂という、本当にチベット人みたいな生活を家族と楽しんでいる。
自分の子供も三人、誰の手も借りずに自宅出産したという筋金入りの「生活者」であり、まさに21世紀の縄文人なのだ。尊敬しとります。

先日の三連休に日本ミツバチを捕まえる為の誘引材として、去年採集した蜜蝋を貰いに行ったのだが、里の村からカズさんの家まで深夜の往復で、鹿を30頭、狸を1匹、イタチを1匹見た。それ位な奥深い山で、冗談抜きに人より鹿と猪の方が多いのだ。日本もまだやるではないか、と嬉しくなった。
(カズさんの事を知りたい人は http://amanakuni.net/kazu/shipira.htmlを見て下さい)

カズさんの住む村は芝平(シピラ)という。電話で村の名前を聞いた時から、響きがアイヌ語っぽくて、何か縄文つながりの予感がしたのだが、ドンピシャで700年位前までアイヌ民族が住んでいたらしい。
同じ日本とは思えない程に凄まじい星空。街灯や人家の灯火さえも見えない漆黒の闇。
聞こえるのは小川のせせらぎと風の音、鳥や獣の鳴き声だけ。
薪ストーブの暖と、小川の水を引込んだ薪風呂が最高のご馳走だ。勿論俺も薪割りと薪拾いくらいは喜んで手伝わせて貰う。
芝平に来てみれば、カズさんが作り、唄う歌がこの土地での生活があってこそなのだ、と誰でも納得するだろう。頭で作った観念的な歌ではなく、生活そのものがカズさんの歌なんだなあ、と。
なにより時の流れがまったく気にならないのが凄い。
日向ぼっこをしながら、薪ストーブにあたりながら、語り合っても語り尽くす事なく、いつも気が付けば夜になって、もう遅いから今晩は泊まっていきなさいよ、という流れになるのだが、この時を忘れる感覚がいつも不思議な感じで、これこそ縄文時間だ・・・といつも思う。

それにカズさんとミツバチとの出逢い方も面白い。気難しい日本ミツバチが、飼って下さいと言わんばかりに向こうの方からやって来たんだそうだ。詳細はカズさんのホームページに譲るとして、俺の家は田舎といえどもカズさんの家とは違ってコンビニまで歩いて5分の地方都市にある住宅街(カズさんの家からコンビにまで車で一時間!)。果たして蜜蜂がやって来るのか?乞うご期待。
[PR]
by jhomonjin | 2010-03-23 23:39 | 田舎暮らし