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21世紀の縄文人を目指す男の記録


by jhomonjin
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「気分はもう夏!」・・・俺の身体は梅雨入間近。

「気分はもう夏!」とは俺の高校の時に流行っていた、ポパイというメンズファッション誌の二月号の表紙に書いてあったキャッチコピーだ。

書店でこのタイトルに衝撃を受けて思わず買ってしまって、その雑誌は今でも大事にとってある。
バリ島やハワイの現地取材、波乗りやヨットなどのマリンスポーツなどの特集だった。
今この雑誌を読み返してみると、それから数年後にウィンドサーフィンの歴史に残る伝説的な世界チャンピオンとなり、キング・ロビーと異名をとった当時16歳のロビー・ナッシュが取材を受けたりしていて、なかなかポパイの取材も先見の明があった事が判る。
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カンボジアのスコール
日本の秋から冬にかけてが東南アジアの雨季だ。
突然のスコールに大人達は雨宿り・・・

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その時、子供達は?
そんな大人達を尻目に子供達はスコールの中でプロレスごっこだ。
兄貴対4人の弟共のハンディキャップマッチ戦。
唇を青くして震えながらも大喜びで転げまわっていた。

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バイクを洗う少年
もう少し大人の少年は、クールにバイクの洗車だ。










なんで気分はもう夏なのか、というとお気に入りのフレーズなので初対面の人と住所交換などの時に座右の銘として使い続けている、という事もあるが俺の身体はすでに夏モードに入っているからである。

俺は毎年五月の三社祭り前後になると、煙草が辛く感じるようになる。
三社が終わる頃には太ももの後ろ側が重もだるく感じる。
筋肉痛とは違って、だるいという感じだ。
これは整体の身体観でいうと、湿気の影響を受けて太ももの後ろが縮んできた、という特徴だ。
やがて煙草が渋苦く感じるようになり、煙草を吸いたいという欲求がまったく無くなり、いつの間にか煙草を吸わなくなっている。
現在はまだ煙草が吸えているので、完全に梅雨入りした訳ではない。
煙草がまったく美味くない、と感じた時が俺だけの梅雨入り宣言だ。

もちろんまだ五月中旬で、一般的には湿気の無い過ごし易い季節と言われているし、気象庁の梅雨入り宣言は一ヶ月以上も先の事である。
でも俺の身体にとっては、すでに梅雨間近と感じているのだ。
つまり気分はもう夏!なのだ。

今の季節、俺の身体は大気中の湿気を敏感に感じ取り、皮膚呼吸がし難くなるので、呼吸器に負担がかかるのだろう。その意味で整体では皮膚も呼吸器の仲間である。
したがって煙草でさらに呼吸器に負担を掛けまいとして、煙草が不味く感じるのだと思う。この七~八年の恒例の感覚変化だ。

今の感じだと、あと一週間もすると煙草を吸う、という想像すら湧かなく筈である。
だから煙草の買い置きは控える。俺の吸っている煙草は「アメリカンスピリッツ」という輸入煙草なので、田舎ではカートン買いするしかないからだ。
これから二月前後は煙草をまったく吸わないので、その間にパッケージを切らなくても煙草の鮮度が落ちて不味くなるのである。

俺は子供の頃から呼吸器が敏感な体質で、整体の身体観でいう5種体癖が濃厚で、身体の変動や異常が呼吸器に現れ易いのだ。

そして例年通りだと、気象庁の梅雨明け宣言よりも一ケ月くらい早く、まだ梅雨空であっても急に煙草が吸いたくなる。それが俺の梅雨明け宣言だ。
もしかしたらこの身体の変化は、旧暦の季節感と一致しているのかもしれない。

因みに俺は十四年前のインド旅から髭を伸ばしているが・・・といってもジャン・レノ風の刈り込んだ短い髭だ・・・髭を伸ばし始めてから数ヶ月は、雨が降る前には髭の先端が湿気で丸まってくる感じがして、じきに雨が降るぞ、という実感があった。
だから今でもバイクに乗っていると、雨合羽を着るタイミングが絶妙で、実に便利である。
バイクを走らせていて、髭が丸まり始めるとバイクを止めて雨合羽を着込む。その途端にバケツを引っ繰り返した様な土砂降りになった、という経験を何度もしている。
外で仕事をする時も、俺だけが雨合羽を持ってきていて、雨に濡れずにすむ、という事もよくある。
整体の稽古の後に外に出てみると大雨で、俺はバイクでも万が一に備えて折畳傘を持ってきているので、傘を持ってきていない人に傘を貸した事も何度もある。

季節が変わり、それに連動して身体も変わる。
自然と俺、という相対構造ではなく、俺も自然の一部なんだなあ、と思えてくる。
自分の身体が地球と歩調を合わせている、という実感がある事が愉しい。
by jhomonjin | 2010-05-21 23:38 | 身体感覚・身体文化