明星丸冬ごもり
2012年 11月 25日
俺の軽トラに積み込みしようとしたら重量200キロの明星丸は4人でも積み込みができず、日を改めて㈱後藤組さんに頼んでユニック車で運搬してもらう。
新しい倉庫は藤崎という海岸べりにある潰れた鉄工所の建物なので電源はない。
後藤組さんに高浪の池からユニック車運搬してもらった日は雨後晴れ。もう2週間前のことだが、高浪の池を見下ろす明星山には虹がかかっていた。今はもう雪が積もっているはず。
倉庫には大形シャッターがあって、ユニック車はそこからでなければ中に入れない。
しかしシャッターは電動だから電源がないので動いてくれない。
効率は悪いし大変だけど予備の手動開閉チェーンを巻けば開けることはできるので問題ないが、急いで巻き上げてたらチェーンがプーリーから外れて動かなくなってしまった。
困った。
後日に二連梯子を持ってきてプーリーにチェーンを巻きなおせばシャッターは元通りに復旧できるが、困ったのはユニック車に積んだ明星丸をどうやって倉庫に入れるかだ。
オペレーターの吉沢さんは慌てず騒がず、幅80センチのドアからクレーンに吊ったまま倉庫内に収めようと提案してくれた。
二人で知恵を絞って工夫した結果だが、現場を見て無い人なら信じられないほどの曲芸技で倉庫に収めることができた。
数々の修羅場を潜り抜けてきた現場のプロはやっぱり凄い。
吉沢さんは流石に後藤組重機部の親方だけのことはある。
明星丸にひび割れ予防のギプスをはめて、濡れた毛布で包んだ上にブルーシートで養生する。ギプスは2×4材を船体中央でラチェットベルトで固定して、船首・船尾ではターンバックルやロープを絞って締め付けた。
上記の「ロープを絞って締め付ける」はこうやった。ラチェットベルトも沢山使えばそれなりに高価だから、漁師から貰った古い定置網のロープを輪にして流木で捻ってあるだけだ。がっちりと船体を固定できた。
丸木舟がひと段落した途端に体調悪化。休日にリハビリがてら木を削って遊ぶ。遊びといっても注文品のカンザシやその他で、いい小遣い稼ぎになる。ついでに屋根だけのカーポ-トの一角を半透明シートで囲んで冬対策。
夕方になってから弁当用のスプーンを作ろうと思い立つ。作業時間1時間半で終了。自家製木工品は沢山あったけど、遊びに来たタイ在住の知人が全部買い取っていったのだ。総額3万円程度の木工品にも関わらず、20万の価値があると20万円無理やり置いていった夢のような話し!