21世紀の縄文人を目指す男の記録


by jhomonjin
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実用「火吹き竹の使い方」・・・hotomailなんとか復旧しました

前回はhotomailにログインできなくなった記事をアップしたら心配してくれた人もいましたが、昨晩5日目にしてなんとか復旧しました。
ご心配をおかけしました。

メールボックスを開けたら、臼職人の友人から火吹き竹の質問メールがきていた。
彼は以前俺が住んでいた神奈川県藤沢市鵠沼で、「柴一臼屋」という屋号の臼職人をしている。
・・・「柴一臼屋」というHP有http://www.shibaichi.com・・・
鵠沼といえば湘南の中心的存在で、かっては別荘地、そして今や日本のサ-フィンのメッカにして、夏は住宅街をビギニの姉ちゃんが闊歩する姿も珍しくないビーチタウン。
そう、俺もかっては湘南ボーイであった。
そのお洒落な鵠沼の住宅街で、斧を使って臼を作っている人がいたので話しかけたら意気投合したのが柴一つぁん。
柴一つぁんは、元イラストレターで木工好きが昂じて三〇代で臼職人に転職した偉いヤツ。
未だに斧で臼を作っている臼職人は、柴一つぁんの他にはいないらしい。
それ以後は俺が新潟に帰郷してからも、時折メールや電話で木工や民俗学の話題で盛り上がっている。

今回の質問は、火吹き竹というと先端に節を残してあって小穴が開けられているのが普通だが、柴一つぁんは、節の無いただの竹筒の方が使い易いのだが、これは間違った使い方か?というものだった。
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南インドの市場で見つけた鉄パイプを切断しただけの火吹き竹。無論、節は無いから口から5センチくらい離して息を吹き込む。インドでは東南アジアに比べて竹が少ないし、鉄パイプは竹のように先端が燃えない長所がある。

4年前に東南アジアとインドを5か月かけて回った時に、関根秀樹師匠から各国の火吹き竹の使用実態を調べてきて欲しいとテーマを貰っていたので、この件についてはフィールドワーク済みだから一過言持っているつもり。このタイミングで結果発表しちゃいます。
結論から先にいうと、節の無い筒状の火吹き竹を日常的に使っている人たちは、今でもインドにいた。
映像だけなら、アンデス地方も節無し火吹き竹を使っているのを観たことがある。
日本の火吹き竹は先端に節が残っていて、空気が漏れないように竹筒の後端に口を当て、筒の中を息で満たしてから小穴から吹き出すので、ピンポイントで狙った所に空気が送られる点と肺活量の小さい人や、慣れていない人でも容易に扱うことのできる長点があると思う。
関根師匠の考察では、インドではコップでもなんでも口を直接つけるのは不浄とされる習慣があるからではないか?とのこと。

節の無い筒状の火吹き竹の長点は、慣れてしまえば口と離れた筒の周囲の空気も巻き込むことができるので風量が大きくなること。
また上手な人がやると、シュルー、シュルルルーッと筒の側面を空気が流れる掠れた音がして恰好いい。

f0225473_22213478.jpg
コディカライという漁村に一軒だけあった食堂の厨房。竈の左に鉄パイプ式火吹き竹が置いてあることに注目。実際に使っている映像は動画で撮影したが、このブログではシステム上アップできないのが残念。

昔の日本では、使い込んで先端が焼け焦げて、節が抜けた火吹き竹も大事に使った。
江戸時代の都市部では、竹が容易に入手できなかったこともあると思うが、「吐月峰」というブランド火吹き竹まで売られて、大事に使われていたらしい。
その場合は、口を竹筒から少し話して、筒の内側側面に息を添わせて空気を送る。
インド人もそうやって火を起こしていた。
柴つぁん、流石である。
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by jhomonjin | 2013-01-16 23:33 | 旅の民俗学