21世紀の縄文人を目指す男の記録


by jhomonjin
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嗚呼、郷愁のカルタ取り

先週、今週と新年会続きだ。
土曜の夜には、友人の童話作家である小川英子さんが主催するカルタ取りに参加した。
会場は小川さんの実家で、糸魚川市の本町通りにある旧倉又茶舗。
小川さんの代表作「ピアニャン」は傑作だ。
糸魚川出身のピアノが得意な猫が、東京で活躍する涙と笑いに溢れた物語。
海外でも出版予定で、電子書籍もあるので是非ご一読を!
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付き添いの大人が子供以上に本気になったカルタ取り。お年寄りも童心に戻って微笑ましい風景。百人一首やサザエさんカルタ、糸魚川カルタ、花札もあって、入れ替え制で二日間で六十人の参加者があったようだ。
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床の間に「上刈みかん」が飾ってあった。温州みかんの北限のみかんだ。滅多に食べられない糸魚川名物だが、小さくて皮が剥き難く、甘酸っぱいところが昔の味だと、お年寄りは懐かしがる。



倉又茶舗さんのある本町通りは、かっては糸魚川で一番賑やかな商店街だった。
本町通りは雪国らしい昔ながらの雁木通りの商店街だが、車社会になってからすっかり寂しくなってシャッター街になりつつある。
俺の子供の頃は、雁木の中を押し合いへし合いしながら歩いていたのがウソのように人通りが少なくなった。
倉又茶舗さんも既に営業していないが、小川さんは築80年の古い町屋造りの実家を惜しんで年に何度か実家を解放して、町屋文化を継承する活動を展開している。
町屋造りは間口二間~三間くらいで、ウナギの寝床のように奥行があり、規模によって中庭や土蔵があったりする。
特に倉又茶舗さんは、江戸時代には北前船の材木問屋であったそうだから奥行はかなりある。
昔は住み込みの使用人もいたらしい。
世が世なら、小川さんは「ええとこのアネサ」・・・良家のお嬢様・・・であった。
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年末に新潟県でも数少なった銭湯である「滝の湯」さんが廃業した。登山客や海水役客も利用した老舗の銭湯。俺の小学生の頃までは、寺町にも銭湯があって、気の荒い漁師たちにチンポコを引っ張られて泣いた記憶がある。荒っぽかったけど、あったかい大人が多かった。銭湯の記憶は甘くて切ない。廃棄されるのを惜しまれて体重計や脱衣籠が倉又茶舗さんに引取られて展示されていた。

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体重計の目盛りには、キロ単位の他に貫目も付いていたから、戦前からあるんだろう。はしゃいで体重計に飛び乗る子供や、恐る恐る体重計を計って「かまける」・・・嘆く・・・アネサを黙って見続けていた体重計だ。

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竹の脱衣籠・・・懐かしい。黄色いケロリンの洗面器も懐かしいが、今でも北陸自動車道の富山県にあるSAで売られている。フルーツ牛乳、コーヒー牛乳、果汁ゼロのリンゴジュースも牛乳瓶に入っていた。

今回のイベントはその活動の一環で、二日間に渡って昔の正月遊びであったカルタや百人一首を子供たちに遊んでもらおうという企画。
俺も子供の時以来に「坊主めくり」で遊んだが、かなりの確率で二山に分けられた絵札のどちらかから坊主や皇族が出るのが分ってしまったので、一人で大勝した。
子供時分はそんなことはなかったが、これは整体で身体感覚を鍛えたせいか?
参加者の子供たちに申し訳ないが、勝負の世界は厳しいのだ。
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by jhomonjin | 2013-01-20 23:13 | 田舎暮らし