21世紀の縄文人を目指す男の記録


by jhomonjin
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

一緒に齢をとっていく仲間たち・・・けんか祭り

今年の春は氷雨が多い感じ。
待ちに待った四月十日の「けんか祭り」当日は曇り空。
最後の「お走り」時分には細くて冷たい雨がぱらついていた。
火照った体に気持ち良かったが、祭りが終わったら寒いのなんの。
今年も幼馴染みのKが祭りバカの本領発揮して暴れまわっていた。
あれだけ無垢に祭りに没頭できる奴も珍しいし、まったく羨ましい。
f0225473_22263130.jpg
祭りの当日と翌日にある舞楽の中の稚児の舞。国指定民俗重要無形文化財である。翌日の舞楽は最初は曇り空で雨も降っていなかったが、少しづつ風が強くなって本降りになってきた。


f0225473_2223265.jpg
祭りの翌日は直会。神社境内で神様と酒を共にする神人供食の儀式。早い話が宴会。途中から雨が降ってきたが、手慣れたもんでブルーシートで雨で風が吹き込まない工夫がサッと済んでしまった。頼もしい仲間たちだ。


f0225473_22292716.jpg
小雨降る中の二日目の舞い。曇天の舞いも迫力があって宜しい。全部で十二曲ある舞楽もこの後は本降りになってきたので中止になったが、天気の関係で見学者も少なかった。でも神様への奉納だからいいのだ。

小さい頃は「あんちゃ」と呼んでいた青年が今では孫のいる「じいちゃ」になっている。
「ボーズ」と呼んでいた子供が立派な「あんちゃ」になっていく。
祭りっちゃ、地元の顔なじみが一緒に年を重ねていく感じがいい。
同じ目的に向かっていく連帯感。これもいい。

祭りの締めくくりは、祭りを裏方として支えていた楽師達のところへ参加者一同が集まる。
笛、ほら貝、太鼓の衆(しょう)。

静かな笛の音色がピーーヒャーラー、ピーピッー、続いてほら貝のブオーブオーッで始まるゆったりと重厚な「三つ拍子」の太鼓が最初。
「三つ拍子」は、けんか祭りの間中、演奏されているBGMだ。
男たちは、次に演奏される「シャギリ」を待ち構えて固唾を飲んでいる。
「シャギリ」は、最後のラストスパートの「お走り」の時にだけ演奏される勇壮な曲調。
笛はピーヒャララー、ピーヒャララッの繰り返し。
太鼓はドンデンドーン、ドンデンドーンッの繰り返し。
この音が鳴ったら問答無用に神輿を担いで走る曲なので、子供の頃はグズグズしていると大人から「ほら、ドンデンドーン」鳴ったよ!と宿題や入浴を急かされたもんだ。
f0225473_22352518.jpg
「シャギリ」が鳴り出すと男たちは一斉に「わっしょい!わっしょい!」と囃し出す。この時間が堪らなく好きだ。
何時までも終わらないで欲しいと思うのは、一同の気持ちだろう。「いいぞう、来年までやっとれーいっ!」と野次が飛ぶ。

そして最後は「勝ち鬨」の太鼓
デーンドドーンッ、デーンドドーンッ、デーンデーンデーンデーンッ。
祭りに名残を感じつつ、男たちは涙を拭きながらも「わっしょい!わっしょい!」
楽師も残る力を振り絞って同じ太鼓を繰り返す。
「頑張れーいっ!」の声援、また声援。
祭りの最後を飾るに」相応しい憂愁を帯びた荘厳な曲調。
俺が死んだら、「勝ち鬨」で送って欲しいと思う。
迷わず、真っ直ぐにあの世に旅立てるだろう。
そんな曲調だ。
雨の中、嬉しいのでも悲しいのでもく男たちが涙で頬を濡らしている。
美しい風景。
祭りっちゃ、ええもんだ。
f0225473_2237436.jpg
去年は俺も「じょうば」・・・獅子・・・の役で、老人ホームに呼ばれて行ったら大変に喜ばれた。今年は若い「じょうば」を連れていった。反応のあるお年寄りや反応しないお年寄りたち。縁起モンだ。来年まで息災でおってくんないや!
[PR]
by jhomonjin | 2013-04-12 22:13 | 祭り